公開シンポジウム「「アジアン・ヘイト」とはなにか——「いま」の依拠する歴史と構造」 | 立教大学

合衆国におけるアジア系住民を狙った憎悪犯罪の報道が、耳目を集めるようになって久しい。この事態は、同国で 70 万人以上の命を奪ってきた新型コロナウィルス感染症の責任を、「中国」に帰そうとした前大統領に助長されたと見なされている。これは、パンデミックのいわゆる猛威が、「アジア人」への憎悪の形で現れていること、ひいてはパンデミックというもの自体が、公衆衛生上の事件にとどまらず、政治的・文化的事件でもあるということを明示している。だが、同国において、アジア系への偏見や差別はいまに始まったことではない。アメリカ社会は、長く放置してきた問題への直面を、むしろ改めて強いられているのだ。本シンポジウムでは、歴史学、社会学、政治学の領域で、同問題を先端的に考究してきた研究者を招聘し、現状況を出来させた歴史と構造の両方を解き明かすことを目的とする。

https://www.rikkyo.ac.jp/events/2022/01/mknpps000001s3d7.html