人権軽視の取調べが招いた湖東記念病院事件🎵😹えん罪の典型例(※実学No.132,B.D.+329)
2025/07/31(木)
はじめに
今日は、記事「湖東記念病院患者死亡めぐる国賠訴訟 再審無罪の女性側が国への賠償請求めぐり「控訴」 1審の大津地裁は検察の対応の違法性は認めず | MBSニュース」と
「湖東記念病院国賠訴訟 国を相手取り控訴(BBCびわ湖放送)」を基に、投稿を1つしました。以下で、共有します。
湖東記念病院国賠訴訟
湖東記念病院患者死亡めぐる国賠訴訟 再審無罪の女性側が国への賠償請求めぐり「控訴」 1審の大津地裁は検察の対応の違法性は認めず | MBSニュース
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20250731/GE00067459.shtml
>7月17日の判決で大津地裁(池田聡介裁判長)は、西山さんの供述をめぐり「虚偽供述を強い誘導の上で行わせた」ほか、「弁護人に対する信頼を失わせるような言動をして、西山さんに虚偽自白を維持させた」と断定。
>さらに、西山さんの自白の信用性を動揺させる一部の証拠書類を、滋賀県警が大津地検に送付しなかった点も認定しました。結果として、滋賀県の賠償責任を認定し、西山さんに3100万円あまりを支払うよう県に命じました。
>一方で「検察官が、警察官の取り調べを是正することが可能だったとは認められない」などとして、起訴を含む当時の大津地検の対応が違法だったとは認めず、西山さんの国に対する賠償請求は退けました。
湖東記念病院事件(2003年5月22日発生)では、元看護助手の西山美香さんが患者死亡事件で殺人罪で起訴され、12年間服役した後、2020年3月31日に再審で無罪が確定しました。
2025年7月17日、大津地裁の池田聡介裁判長は判決で、県(滋賀県警)の取り調べの違法性を認め、滋賀県に約3,100万円の賠償を命じましたが、国(大津地検)の責任は認めませんでした。
捜査側の描くストーリーにはまる
「新プロジェクトX」の冤罪事件を元記者の精神科医が解く。美香さんはなぜ刑事に恋したか? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)(2025/7/25)
https://forbesjapan.com/articles/detail/80803
>手紙を一読し、美香さんには発達障害だけでなく知的障害もあるねと指摘すると、秦は驚いた。
>ところが取調べ担当が山本誠刑事に変わると事態は一変した。美香さんの証言で再現する。亡くなった男性の写真が10数枚、トランプカードのように机上に並んでいる。
山本刑事が美香さんの後ろ髪をつかみ、男性の写真に近づけるように顔を押し付けて、怒鳴った。「申し訳ないと思わんのか!」。机の脚をけられて脅された。
神経発達症の人には感覚過敏がある。大声で怒鳴り、髪をつかんで頭を揺さぶるのは暴行以外の何物でもない。おもわず「(人工呼吸器の)アラームは鳴ってました」と美香さんが言った途端に刑事の態度が変わり、優しくなった。
山本刑事は話を聞くようになった。愛着の悩みを抱え、ベースに発達・知的問題のある美香さんは、まだ男性経験のない20代だった。さほど年の離れぬ異性と至近距離で長時間話すのは初体験。
しかも、雑談で兄のことを話すと「君もお兄ちゃんたちと同じくらい賢いよ」と言われた。
いったん捜査側の描くストーリーにはまると、態度を一変して寄り添うフリをする“事情聴取”の裏を読むことができなかった美香さん。
自分のことを初めて真正面から認めてくれた相手が取調べ相手だからと言って、山本刑事に好意を寄せて嘘の自白をしたほうが悪いと、だれが彼女を責めることができるだろう。
西山美香さんは発達障害と軽度知的障害を持ち、対人関係で影響を受けやすい特性がありました。
威圧から親身な態度への急変は、心理操作の常套手段でした。
担当刑事(山本誠氏)への好意は、虚偽供述の大きな要因となりました。
このような人権軽視の取り調べが、えん罪の温床です。
事件は、供述弱者の心理的脆弱性も悪用する取り調べの違法性を明らかにしました。
湖東記念病院事件は、日本の刑事事件におけるえん罪問題の典型例です。
事件の背景
湖東記念病院国賠訴訟 国を相手取り控訴(BBCびわ湖放送)(2025/7/31)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d83d4d450d59855202f99c906fcb687053c57a19
>この判決について県警本部・池内久晃本部長は「被告・滋賀県の主張が認められていない部分はありますが、今回の判決内容を重く受け止め、原告のご心労やご負担にも思いをいたし、控訴しないことと致しました。」と述べ
>控訴を受けて、大津地検の中山博晴次席検事は、「引き続き、国家賠償請求訴訟は係属することとなるので、答えは差し控える」とコメントしています。
日本は、警察と検察の連携が緊密である一方で、検察が警察の捜査を十分に監督しないために、違法な取り調べが見過ごされてきた経緯があります。
大津地裁判決(2025年7月17日判決)は、滋賀県警が患者の自然死の可能性を示す捜査報告書を検察に送付しなかったことを、誤った起訴の一因として認定しました。
2003年当時の捜査環境では、取り調べの録音・録画(可視化)がほぼ行われていませんでした。
検察が、県警の取り調べの詳細を直接検証する手段が限定的だったことが、えん罪を固定しました。
しかし、検察には、警察の監督責任があります(刑事訴訟法第193条)。
これらから、法律の実効性が問われます。
日本の司法の限界
違法捜査めぐり再審無罪確定した原告側が控訴…国の責任認めなかった1審判決を不服として:読売新聞(2025/7/31)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20250731-OYO1T50065/
>西山さんは31日、国の責任を認めなかった1審・大津地裁判決を不服として大阪高裁に控訴した。
>17日の判決は、県警(滋賀県警)による自白の誘導を認め、県に約3100万円の賠償を命じた一方、「検察は自白が虚偽だと推認できず、起訴したことには相応の合理性があった」として、国(大津地検)に対する請求を棄却した。
日本は長く、物的証拠よりも「自白」に依存する捜査文化が問題視されてきました。
西山さんのケースは、滋賀県警が強引な誘導(大声で怒鳴る、髪をつかむ、机を蹴る)や弁護人への信頼を損なう言動で、虚偽供述を引き出したことを、判決で違法と認定しました。
しかし、検察がこの虚偽供述を信頼し、起訴に至った責任は問われませんでした。
ここに、司法の限界を示しています。
救済のハードルの高さ
再審無罪の元看護助手 国への訴え退けた判決不服 高裁に控訴|NHK 滋賀県のニュース(2025/7/31)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20250731/2060018873.html
>弁護団長の井戸謙一 弁護士は、「この裁判の一番の根幹である、いわゆる『供述弱者』に対する取り調べのあり方について、判決では全く触れていなかったため判断してほしい」とコメントしています。
今回、判決で国(大津地検)の責任が否定された現実は、えん罪被害者の救済のハードルの高さを浮き彫りにしました。
西山さんの無罪確定は、再審を求める17年の闘いの成果でした。
しかし、日本の再審制度は開始のハードルが高く、えん罪被害者の救済が遅れる課題がありました。
よって、再審で無罪が確定した後も、えん罪被害者の救済は、国家賠償訴訟に委ねられることになります。
その国賠訴訟で、賠償の範囲や責任の所在をめぐる闘いが、再び続きます。
今回、判決で検察が「知らなかった」と言って免責された現実は、えん罪被害者の補償や再発防止策が不十分になることも浮き彫りにしました。
検察が証拠を独占し、証拠の開示の義務がないことが、再審の次の国賠訴訟でも、真相究明の障壁となる課題も浮き彫りにしました。
24:00 ①(返信)
司法の透明性、池田聡介・大津地裁裁判長の説明責任が求められますよね。
警察(滋賀県警)と検察(大津地検)が一体となって捜査を進める中で、なぜ検察の責任だけ問われないのか。
えん罪事件では特に、被害者の人生に深刻な影響が及ぶので、その基準を曖昧にしないでください。
#湖東記念病院事件
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えん罪事件は、被害者個人の人生に多大な影響を与えますが、司法の信頼にも深刻な影響を与えます。
西山さんの17年の闘いは、刑事司法の改革を求める多くの人々の共感を呼んでいます。
控訴審での判断も、大変注目されています。
人々の司法への不信感は高まり、取り調べの透明性の向上や、裁判所の説明責任が求める声も多数上がっています。
西山さんの発達障害・軽度知的障害や、担当刑事への好意が悪用された事実は、個人の人権を軽視しないの司法への改革の機運を加速させています。
湖東記念病院事件は、全事件取り調べ可視化の徹底や、再審法改正による全証拠開示の義務化など、具体的な改革を推進する契機ともなります。
西山美香さんをはじめ、取調べの人権侵害がいかに冷たいかを知る方々の経験や声が、控訴審や今後の改革の議論に反映され、えん罪被害者を守る仕組みが進むことを、少しでも共に後押ししていきたいと考えます。
おしまいに
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今日も、小さな1歩でした。
読んでくれて、おおきに。明日もセッセと切磋琢磨。
きょうは、ウッジューが星になって2年+353日(1086日)🌟✨
リョウリョウの10歳のB.D.から322日🌟✨
Wh“Ryoryo”(ウイズリョーリョー)