一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

2022/4/25(月曜日)から今日まで。(第28週ー後半①)

 
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4月28日(木)
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※きょうは、ノーペン🖊デーにつき、通常のメール・チェックと、レター書きと、「根っこばなし」は、お休みです(笑)。



夜は、アーカイブ配信(2022年4月26日(火)開催)一つの視聴をしました。


テーマは、



「下北半島の核燃サイクル施設って成り立つのだろうか?

講師:山田清彦[ヤマダキヨヒコ]・核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長
主催:放射線被ばくを学習する会



※資料54に、質疑応答の部分起こし(前編)があります。



お知らせです。



前回の被ばく学習会で登壇された、そしてこのブログ上でみなさまの目にも触れていただいた講演者、島 明美さん(個人被ばく線量計データ利用の検証と市民生活環境を考える協議会代表)が、上記当選議員の新人7人のうちの1人に入られたそうです。本当におめでとうございます🎊.







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資料のイメージ
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※ウェビナー(Webinar)とは、ご存知のようにコロナ禍、私たちの日常に、新たに加わった "ウェブ(Web)" 開催の "セミナー(Seminar)" のことです。
※画像が大きくて申し訳ありません🙇‍♀️




※資料54


2022年4月26日(火)
「下北半島の核燃サイクル施設って成り立つのだろうか?」
講師:山田清彦[ヤマダキヨヒコ]・核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長、元青森県三沢市市議会議員
主催:放射線被ばくを学習する会 http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/
共催:富山大学科学コミュニケーション研究室
司会:温品惇一[ぬくしなじゅんいち]・元東京大学・分子細胞生物学研究所助教授
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趣旨より:
下北半島には再処理工場に加えて、高レベル放射性廃棄物一時貯蔵施設、低レベル放射性埋設施設なども作られています。


山田清彦さん・学習会動画 
https://www.youtube.com/watch?v=Tw-Ne-qKKYcb
山田清彦さん・講演資料   

http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com//blog/files/2022426yamada2_c.pdf




※質疑応答の部分起こし(前編)


司会:温品惇一[ぬくしなじゅんいち]・元東京大学・分子細胞生物学研究所助教授
チャットにいくつか頂いているご質問より
>液体廃棄物を廃棄するときは 沖合に パイプで 出しているんでしょうか?


山田清彦[ヤマダキヨヒコ]・核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長
沿岸から3キロ沖合まで 配管を伸ばして 下から 流していく というパターンです 


温品
いま 福島第一原発の 汚染水排出で 言われているようなのと おんなじと 考えて良いでしょうか?


山田
あれは 確か 1キロぐらい から 3キロ沖合です


温品
だいぶ先で出していると いうことですか はい 分りました 続いて
>狭いところに 一杯 核施設が 集中していて 一か所で 事故が起こったら ウラルの 核惨事に なってしまうのではないか?と 心配しておられますがどうでしょう


山田
再処理工場を きょうは 重点的に 紹介しましたけど 他の施設も 実は 事業者の方で ちゃんと対策を やるべきだという話になっていまして ついこないだまでは 低レベル廃棄物については 20万本 埋設するわけでだから 多少 壊れてても 直さなくても大丈夫と 言ってたけれども 低レベルにしてもそうだが ウラン濃縮工場で 事故が起きれば 半径2キロぐらいまで 範囲が広がって それを吸いこめば 人が死んでしまう 危険なものなので こちらの事故も 怖い
重層的にかんがえれば なにかあったら 大変な事態になる というのは 想像がつくと思います 


温品
いま 最初に言われた 低レベル廃棄物の 話で スカイシャインなんとかという  放射性物質が 外に出るということですか?


山田 
放射線が出る ドラム缶に はいっているから それ自体を埋設しても そっから放射線が漏れてしまうので それが外に出て 地面に落ちてくる で それが スカイシャイン線量(原子力施設の天井を通過して外部へ漏れ出た放射線が施設上方の空気で散乱され、建物から離れた地上付近に降り注ぐこと。または、そのように降り注ぐ放射)です


温品
放射線が 雨で 落ちてくるというのは よく 分るんだけども


山田
雨じゃなくて 空気中の水分に 反射して 落ちる 反射して 戻ってくるんですね で そういうものの 影響が 大きい で 本体であれば ウランでも 使用済み核燃料でも そうですけど 持ってきたときに 船のハッチが開きますよね その時に やっぱり 放射線が バーッと 出るので その影響が 大きいんです だから わたしたちも 運動やってたその時に そんな大きいと 思わなかったで あとから そんな 大きいと 言われたわけです


あと 私 ひとつ言い忘れてたんだけど きょう 再処理工場の 事故の恐ろしさを いろいろ 言ってたんですけど これに対する対策をする 職員に対して 日本原燃(本社:青森県上北郡六ヶ所)の 広報の人が 私に 言ったことが ありまして「山田さん 心配しないでください 福島第一原発事故の時に 240ミリシーベルトの被ばくが 許されたわけですよね その条件で 働いてくれることの確約を 既に貰った人がいますから その人たちに 対策して貰うので 心配ないです」って 言われて 却って心配になりましたけれど(笑)だから 普通はね 5年間で100ミリシーベルトまでとか 言われるんですよね 最大でも 50ミリシーベルトとかも 言います だから 福島の時の 被ばく規準で 六ケ所は 考えると いうことです より怖いです



>(福島の大越さん) 福島は 海洋投棄のことで まあ 争点になっているということなんですけども 健康問題になっているはずなんですが 実際は 大きな流れは 補償問題というか 風評被害に対する対策というかが 闘いの本題になっているところが あるんですよね  結局 放射能の 健康影響というのがね はっきり 見せられないというか はっきり 訴えられないということが 大きな問題じゃないかなと いうふうに 思うんです それこそ 甲状腺がんが 300人にも なってるのに やっぱり 言えないというところが 一つあるんですけれども 青森の場合も 事故が起きたら もう 福島の比ではないくらいに なるんだと 思うんですが やはり 健康影響っていうのが 何なのかが 青森でもね なかなか 言えないんじゃないかなと 思うんですよ 青森では 白血病が どういうふうに 問題になっているかなあっていうことを ちょっと お聞きしたかったんですね


山田
実は 小児がんの研究を 青森で言うたら 弘前(ひろさき)大学で やってまして ただ まだ 本格的に 動いてないということと  長い目で見ないと 分らない ということが あると  ただ さっきも言っている トリチウムの放出について 最近 わたしらの 仲間でも それは 別の形になってね 影響してくることは 確実じゃないですか? っていうことで  いろいろ提起をされている方も いらっしゃいますので もうすこし 動いてから 言っても しょうがないんですけれども 動かないように しなくちゃいけないんですけれども 別な切り口で トリチウムだけではなくて 再処理工場の問題とか いろんなことを含めて 訴えて行ければと 思っています そういう意味で 東京の方でも 福島のトリチウム放出に反対する集会が 各種 開かれていますし そこに私も 参加したことが あるので そういうところで 聞けば 「福島で流さないことが 最終的には 六ケ所で 流さないことに つながる」と言う話を 聞いてますので そういう意味での つながり ということを 私は 考えておりますけれども 以上です まだ 現実に どういうふうな数字が出ているかというところまで いけたない というのが 実態ですね


森永徹(元・純真短期大学講師)さんが 研究された報告は 見てらっしゃいますか



山田
まだ見てないです


>東通(東通原発(青森県東通村)で 出たやつは 統計とってるんですね やっぱり 小児白血病が出てる これは 公式 公になった資料です


山田
なんか 資料あれば あとれ で送っていただければ


>私はね 青森の方に 送っているんですよね 


山田
青森の誰? 誰って 言わない方がいいか(笑)


>まあ 玄海原発(佐賀県東松浦郡玄海町)の場合も 通常運転で やっぱり 一杯出てるんですよね 距離別とか これ 非常に 綿密な 研究報告を されてます いいですよ 送ります


>瀬川 村長選に 出られるということで 村長には どんな権限があるのかっていうことを お聞きしたいんですけど 今の 放水するなとか 言えるのかとか 核のゴミの話は なんか 県知事が 良く出て来るんですけど





山田
安全協定ってのが ありまして 例えば トラブルが起きたときに 調査するとかいうのは 青森県と 六ケ所村と 対等に 立ち入りできるとか そういう様々な 権限があるんですよ だから 安全協定を順守すれば 再処理工場は危ないから やめましょうとか 言えるんだけど それを曲げて使ってるので 安全協定を破棄するとか そういう形を選ぼうと思えば 出来る立場に なります 地元と 県知事とが 対等です 隣接市長村にも あるんだけど それは 権限が 弱いです


>村が 動かすな とまでは 言えない?


山田
安全協定は とりあえず どういうふうにして 動かしていくかの 取り決めがあるので 報告を 求めるとか そういう風に 厳密に やっていけば 再処理工場に対して ブレーキをかけることが 可能な状況になります


>例えば さっきの トリチウムだけじゃないですけど 流すのを あれ 濃度基準も ないですよねえ


山田
濃度基準は ゆってるように 9,700をに 制限しますってことに 変えたので 9,700を 越えれば 駄目ですよっていう話は できるはずです ただ 9,700が いいかどうかは 別ですよ


>それを 一応 守っているかぎりは まあ 流すなとは 言えない


山田
今の 段階でね だって ついこないだまで 18,000超 って 言ってたから それを少しは 減らしてはいるんだけど ただ 私たちが 許容できるのは もっと低いので そこに合わせて っていうことになると 地元 業者と 国と 出てくるだろうから それにどう 対抗していくかが そこの時点での 判断になっていく


>あと 避難計画は もう 作られてあるんですか?


山田
東通原発(ひがしどおりげんぱつ、青森県東通村)を中心として半径30キロ  六ヶ所再処理工場(青森県上北郡六ヶ所村)の場合は 再処理工場を中心として半径5キロ で 東通は 半径が 大きいので 攘夷計画が あるのですが 六ケ所の方は 半径5キロしかないので 計画が 粗雑とは言いませんが ちょっと小さいです 作った側の説明を聞いていると 「半径5キロの 避難民を 避難所一か所に 集めなくてはならないというと コロナ対策が 必要なので もし必要であれば 攘夷計画に基づいて つまり 東通原発(青森県東通村)の避難計画に 基づいて 青森まで 避難させます とか 考えた方が いいかもしれなってことで まだ 完成の避難計画ができたとは 私は おもいませんけど それも 去年は 六ケ所避難計画を 作りました 


>村として つくった


山田
前からあったのを 改定したんですけど それも 完璧に 守れるかって 私は 思えないんだけど 一応 作ってみた という感じですね 


>半径5キロって決めたのは 原子力規制委員会ですよね


山田
これは IAEA(国際原子力機関:International Atomic Energy Agency)です 東海発電所(茨城県那珂郡東海村)もそうなんですけど 半径5キロというふうに 決めている



>IAEA(国際原子力機関)が 半径5キロを 受け入れた ってことですね?


山田
IAEA(国際原子力機関)の基準で 東海で 5キロと 定めて それを 六か所に 持ってきただけです


>でも それを 受け入れたのは 原子力規制委員会じゃない?


山田
原子力規制委員会ができる前から 計画ができてますよ 原子力規制委員会は あとからできた(笑) 昔は 8キロから 10キロだったでしょ? 今 それが 30キロに 変わっただけなんですけど


>そのへんは 原子力災害対策指針を 規制庁が決めて 一応 日本としては それで 決まっていることに なるんですか?


山田
どうだろう あまり 原子力規制委員会が 原子力防災に 力を入れてるとは 思えません


>ていうか 災害対策指針を 決めているのは 原子力規制委員会なので 担当は 内閣府の 防災担当ですけど 原子力災害対策指針というやつは 福島の前は 保安院です まあ 安全委員会ですけど その 5キロというのが 何とかならないか というところで 色々お聞きしているんですけど


山田
だからそれはもう 前から 問題になってて 5キロを 何とか 広げたいんだけどと 彼らが言うと IAEA(国際原子力機関)の基準で この通り 5キロでいいんですって ずーっと 言い張ってきてる というだけの 話です 事故起きたら おそらく 30キロと なると 思います そういうレベルの 話です



温品
>原発の場合の 30キロと (六ヶ所再処理工場の基準は)どうして そんなに 違うんですか?


山田
いや 原発は 事故 起きる前は 半径8キロか 10キロ だった


>原発事故によって 広がったんだから 再処理工場も 広げないと おかしいよね


山田
それは われわれが 言うことであって 向こうは 「いやあ 再処理工場は そんなことはありません 影響は 小さいです」って 言い張るので


>あんまり 根拠のないことを


山田
無いっす だから NHKの たまたま観た 朝の番組で 六ケ所村 の 玉里というところで  東海再処理工場にも近いし 六ケ所村再処理工場にも 近いということで いかが思いますか?」と 聞いて 「いやあ ほんとは こんなとこに 住んでいたくないけど」って言ってました やっぱり 事故起きたら どっちにも 逃げられない 私は それを 観て いやあ 気の毒だなあ と言うふうには 感じました 


>(福島の大越さん)あ いいですか 今の避難の話でね もう ほとんど そうだと 思うんですけど どうして 30キロとかね 5キロとかいうはなしが ありましたけど 30キロ以内から 出ないのかなというか 福島の事故はね 私は 70キロ近くのところに いるんですけど もう 甲状腺がんになったり いっぱい してるんですけどね そういう訴えも してるんですけど やっぱり 子どもの 甲状腺がんでも おなじですよね もう 30キロ以内なんてじゃ ないですよ まあ 福島は 60キロ以上ですし 郡山も おなじくらいです 60~70キロです みんな 出てるんですよ 甲状腺がんが これはもう 政治家だって この前の 会議で 過剰診断がないって 認めているんですから 放射能以外に ないわけですよ そういう状態なのに いつまでも われわれが 30キロで 言ってるというのは 何を 福島から 学んだのかなっていうのが わかんないんですね


山田
だから それを 倣って 六ヶ所再処理工場も もっと広げるとか 東海再処理工場も 広げるとかいうふうに なればいいんですけど なかなかならない国は わかんないんですかね


>いや 国じゃないですよ わたしたちが わかんないんですよ


山田
拡大することを 求めているわけだから 


>いや、なぜわかんないかっていうとですね それがしっかりしてないんじゃないかと いうことじゃないですか 30キロより 60キロは遠いからっていう意味じゃないと 思うんですよ


温品
30キロも元々 特に根拠があるわけじゃないと そういうことですよ


>でも だからこそ 福島の 甲状腺がんは 放射線の影響とは 考えにくいとは みとめられないって 言い続けるわけでしょ


温品
相手は 線量が少ないを 一応 根拠に つけてるんですけどね


>線量が 少ないっていうのは 逆の根拠ですよね 線量少ないのに こんなに 甲状腺がんが 多発しているじゃないかと 


温品
ひっくり返さないわけだ


>そう 要するに 線量が 低いっていうのは 「毎時1μ㏜(まいくろしーべると)以上 とかいうのは 高すぎる」って 言える 根拠には なるんですよ だけど 30キロより もっと 外で たくさん 甲状腺がんが 出てるじゃないかっていうのは ほんとうは もっと 広げる 根拠に なります


>(別の方)ただ 六ケ所は あんまり 広げる 要素は ないですよね


山田
そんなことないですよ いっぱい でますもん


>そうか 長半減期の 要素があるか


温品
長半減期もあるし 短半減期も やっぱ あるでしょうね 燃料棒の中に 


>甲状腺がんとは 限らないから 福島で 甲状腺がんがあったとしたら 他の各地も 甲状腺がん以外でも 白血病とか 可能性あるんじゃないかとは 言えるのかな?


山田
だって 原発の方では 制御棒とかに閉じ込めるとかするわけだから それを 六ヶ所再処理工場で 全部 開放するわけだから 


温品
だから 再処理工場に行って 冷却してるでしょ 


>(文子さん)さっき 蒸発乾固(じょうはつかんこ)について お話があったんですけど これは 再処理工場で 冷却機能が失われたときに 蒸発乾固になると 言ってると 思うんですが 普通に言ったら 水気が無くなって 固体がでてくるだけのこと みたいな イメージなんですが ほんとに それだけで 済むのでしょうか?


山田
だから 高木仁三郎さんは 「沸騰爆発」 という言葉を 使っているんですね で 沸騰兼爆発で 沸騰して それが 冷却が おさまらなくて 爆発しますよと いうことで 説明している で 彼らはそれを 蒸発乾固(じょうはつかんこ)という言葉に 置き換えたので 今は なんか 蒸発して 乾いて 固まるみたいに おもうかもしれないけど 乾固っていうのは 乾固したら どうするんですか って 聞いたときに 「乾固したら 沸騰爆春 臨界 貯槽破壊です」と 温度が 溶液自体が 何も対策取らないと 1,620℃まで 上がって 120℃の差がある だから貯槽自体も 溶けてしまうということは 廃液がもう ドロドロ状態で 熱いので それが 環境中に もれたら 大変だということで 考えると  蒸発乾固が 起こる とてもじゃないけど 乾固のほうは かなり 怖い状況に なります  という 認識です もう貯槽破壊というときに そういうことは 考慮しなくてはいけないということです
   
温品
今のお話っていうのは 高レベル廃液が 冷却出来なくなると どんどん 液体の温度が上がると それだけで 1,620℃まで いくんですかね?


山田
行きます 何も対策しなければ 


温品
そのときはもう 要するに 液体は蒸発して なくなってしまってますよねえ


山田
いや 高レベル放射性廃液という状態で 温度上昇していって それで それを抑えるはずの 納めるはずの 貯槽が 1,500℃で 溶けてしまいますから 1,620℃は 貯槽を 溶かしてしまうので 管理ができない ということです ドロドロ状態です それと同時に さまざまな 爆発とかあるので それで 外に出たら 大変な量になって漏れてしまう 可能性が 高いということです ただ 日本原燃は そうなる前に 冷やすから だいじょうぶだと 言ってる どこまで 信用できるかは みなさんの 選択肢の中 ということです(2:26:11)



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※オンライン署名のご案内:
「青森県を高レベル放射性廃棄物の最終処分地としない」条例制定を求める請願及び要請する署名

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