一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

2022/7/18(月)から今日まで。(第40週ー前半①)※資料No.109(死刑廃止と世論)

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2022/7/18(月)海の日
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※きょうは、ノーペン🖊デーにつき、通常のメール・チェックと、レター書きと、『根っこばなし』は、お休みです🙇(笑)。きょうは、夜ランをして、4,057歩(2.8㎞)走りました🏃🌗✨

     With "WouldYou"(ウイズ ウッジュー)
そのあとは、「望むのは死刑ですか~考え悩む”世論”」の文字起こしをしました
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※前置きとして
2022年3月11日に 第二東京弁護士会で シンポジウム「映画を観て考える『死刑廃止と世論』」が オンライン形式で 開催されました そのシンポジウムの動画が 2022年6月28日に 第二東京弁護士会のホームページに 掲載されました 
また 当日 上映された「望むのは死刑ですか 考え悩む"世論"」も 特定非営利活動法人CrimeInfoのホームページから 視聴が可能となりました
今日のは、その2つの動画からの部分起こしです。
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※一つ目
神田 安積 (かんだあさか.)・第二東京弁護士会会長
死刑廃止に賛成する 死刑執行に反対する方々だけではなくて 死刑について 色々考えておられる方 また 判断に悩んでおられる方 更には 死刑に賛成し 死刑廃止に反対しておられる方 そういった方々にこそ 様々 自ら考えて頂く そういう機会を 提供したいと 考えております
ぜひ ご自身で 死刑について また 死刑廃止に向けた 運動の在り方について 色々 お考えを頂いて こういった機会があるということを また お知り合い 様々な方に みなさまから 発信を頂いて この取り組みについて 今後も 関心を持って また ご理解  ご協力を 頂きたいと 考えております


限られた時間でありますけれども ぜひ 最後まで ご参加を 頂きたいと 思います
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※二つ目
(10:30~)
佐藤舞・モナッシュ大学准教授、エレオス・ジャスティス研究所所長
>なぜ 死刑は 被害者のために 必要なんでしょうか?


高橋正人・弁護士(全国被害者の会・あすの会副代表幹事)
私たちの 全国被害者の会・あすの会には 450人の会員がいます 9割以上が 殺人 強姦殺人 強盗殺人の ご遺族です 死刑を廃止だと言う人は 一人もいません みんな死刑にしてほしいと 言います 


今日 ここには 学生さんもいらっしゃいますが  刑法の本の いちばん最初に なんて 書いてありますか 応報 です 因果応報 応報刑が 刑法の本質 なんです 


犯罪被害者の ご遺族は みんな 言います 復讐してやりたい リンチにしてやりたい でも そんなことをしたら 近代国家に 反します 社会秩序が 乱れます だから 国家に この無念の思いを 晴らしてほしいと 思っているわけなんです だから 死刑にしてほしいんです 


よく 「死刑にしても 亡くなった 娘や息子は 帰ってこない だから 生きて 償わせればいいやじゃないか」 と言われます 更生することは いいことですよ でも それは 被害にあってない 私たち第三者だから 言えることなんです 被害にあっている人間からすれば 加害者の更生なんか どうでもいいんです そんなことは 要は 娘を 息子を返してくれと 言ってるわけです それが 出来ないから 死んで 償ってくれと 言ってるわけです   


佐藤舞
>原田さんは 自分のことを 他の 犯罪被害者に比べて 例外だと お考えですか?被害者は 処刑を 望んでいると 思われますか? 



原田正治・被害者と加害者の出会いを考える会ocean
命を 取られたら 命をもって 償う これが 犯罪抑止力に つながる ということは 考えないです なぜかと言うと 命を 奪われて そして 応報 という形で 命を 加害者の 命を奪う これ 死刑ですよね 応報刑ですよね それは 被害者にとっても 加害者にとっても 全く癒しには ならない 


ただ 被害者の 私たちにとっては 終生 忘れることのできない 大きな問題です そして 私の生き方も 変えてしまいました もう 人生半分 狂わされたようなものです でも こうして 反対意見を 唱えながら 歩けるっていうことは 十分 幸せなことだと 思います 


佐藤舞
>加害者が 処刑されたときの気持ちを 教えて下さい


原田正治
正直言って 辛かったです そのこと(※死刑執行)を 知ったのは あるマスコミの 方からの 電話でした 当時としては 当局は 僕らに 連絡も 無かったんです 勿論 今でも 連絡は 無いと思うんですけど 


そういう中で 裁判も 蚊帳の外 何もかも 蚊帳の外に 置かれた状態で 彼の執行を 知ったんです


慌てて 拘置所 名古屋拘置所に 向って行ったんです そして 彼の遺体と 面会したんです 


憎んでもね 憎んでも 憎んでも 足らない相手 でした でも それが 実際に こういう形に なってくると 心を 動かされますね 果して こんなことで いいのかなと 思って それが 実感でした


佐藤舞
全国被害者の会・あすの会 450名の会員の方で 面会や 会話を 求めている人は 多いのでしょうか?


高橋正人
誰もおりません 求めたくもないです 見たくもないです とんでもない話です と みんな 思っております 面会を 求めたところで 娘や息子は 生きて帰ってこないからです 



佐藤舞
>原田さんは 被害者と加害者の出会いを考える会ocean(2007)を 設立されていますが 差支えない程度で結構ですので 加害者と面会したいという 被害者のメンバーについて その理由等 教えて頂けますか?


 
原田正治(※ご自身は、1983年「半田保険金殺人事件」で弟を殺害されました)
名古屋木曽川長良川連続リンチ殺人事件(1994)っていう 少年3人が 集団暴行して 殺しちゃった 事件があるんですけれども 最高裁で 2010年の秋に 刑が確定 しました


そのうちの 1人の 被害者の 遺族の方が 実際に 面会に行って 上申書まで 書いて下さいました そして その方とも 今 交流が あるんです 


そして 最近になって 宮崎の事件で 母子3人を殺害した(※宮崎家族三人殺害事件、2010) 彼も つい こないだ 2014年10月16日の日に 最高裁で 刑が 確定しました  


その(被害者の)方の 弟さんが 実際に 面会に行って 上申書を 書いて下さいました


こうした例が 2例 あるんですけど こうしたことによって 何かが動く 何か始まる そういったことに 何か始まる スタートになれば いいなあと 思って 面会活動を 続けている わけです



佐藤舞
>犯罪者と 死刑を 考えた時 犯罪者は 処刑を望む・望まない という意見が ありますけれども それ以外には どのようなケアが 犯罪被害者には 必要だと お考えでしょうか?



小川原優之・日弁連死刑廃止検討委員会事務局長
経済的な支援 一家の働き手を失うだとか そういう場面も あり得るし 病院で 治療を受けた際の 医療費を どうするんだとか すぐにも 経済的な部分が 問題に なるんですから まず当然 経済的な支援は 必要であるだろう 


それと サポートして 話を聴くような人が 必要になると 思います 最終的には とにかく 社会全体の 課題として 被害者の ご遺族を 支えていく そういう体制を 作らないと いけないんだろうと いうふうに思っています  



高橋正人
被害者に対して 言ってはいけない言葉 これを3つ 守るだけでも だいぶ ケアになると 私は思っております 


一つ目は 「がんばりなさい」 が駄目です もうこれ以上 がんばりきれないところまで がんばっているんです そこに がんばりなさい と言ったら 破綻します その人は ですから 駄目です


二つ目 「時間が解決する」 これも駄目です 時間は 絶対に 解決しません 勿論 時間が経てば 表面的には 風化するかもしれない でも 絶対 忘れません 悔しさ 無念さ だから 時間jは 解決しません


三つ目 これも よく言うことですね 特に 親戚が よく言います 「あなたよりも 不幸な人は いっぱいいるんだよ」 そりゃあ いるかもしれません ねぇ いろんなところで テロで いろんな事件 起きていますよね そういうことを 考えたら もっともっと 不幸な人は いるかもしれない でも それは 被害にあっていない人だから そういう 簡単なことが 言える あってる側からすれば 一番 大切な人を 失っているんです 


この3つを 言わないだけでも いいんです そして ただただ 被害者の 話を聴いてあげる つまり 私たちは これを 寄り添う という 言い方をしています 寄り添ってあげるだけでも 救われるんです それを 守って頂ければと 私は思っています



原田正治
被害者の 救済の 内容ですけども まず 物質的な 問題ですけど かなり重要だと 思って そして 精神的なケア 先ほど 高橋先生が おっしゃいましたように 出来るだけ 被害者の方は 他の人に 話をしたいんです そして 皆さんの 答えが 欲しいんです それを ただ 聴くことによって 十分 癒されると 思います そうすることによって 被害者の方の 精神的なケアは 解決できると 思います


そして 物質的 金銭的なこと 経済的なことは どうしようもないわけですから 国の 犯罪被害者給付金制度を 利用しても ごく僅かな金額ですからね これはもう なんともならないのが 現状なんです



(2:38~)
佐藤舞
死刑を考える っていう立場から 廃止に向かっている という 態度の変化は いったい 何に よるものだったのか?について 小川原さんと 原田さんに 質問したいと思います



原田正治
事件(※半田保険金殺人事件)の 加害者 長谷川君 と言いまして 3人 いるわけですけども 長谷川君 そして井田君 そしてM君 その3人によって うちの弟は 今から32年前(1983年)に 殺されたんです 


そして 長谷川君と 井田君が (死刑)執行されたんです


一審から 二審を通じて 長谷川君からは 何通かの 手紙を 頂いたんです
のべ 150通ぐらい 頂いたんです
そのうち ほとんどが 謝罪の文章が 書き連ねてあったんです


来るたびにね ゴミ箱へ 捨てておったんですけど それを 読むうちに 心が 軟化したんですね


一度 会ってみよう もう 僕からは 返事は 出していなかったので 一度 会ってみようかな 会って お礼を言いたいな 素直に 心から 思ったんです


そして 会った瞬間に 「何で うちの弟を 殺したんだ」 「何で 僕らを 騙し続けたんだ」と 諸々 ぶっつけたい 気持ちが あったんですけど


彼が 面会室に 入って来る時に 思わず 笑顔 満面の笑顔を見せて 入って来たんで その瞬間から 僕の気持ちはね だんだん 氷が 溶け出すように 緩んで行った


心はすでに 半分許した というのは 嘘になるんですけど 7割~8割は 憎いです 


しかし 死刑制度 というものに対して 深く 考えていたころの 自分を 思い出すと 死刑制度は 絶対に あっちゃならないんだ 長谷川君が 僕に会って 謝罪をする そして 僕が その謝罪を 受ける そういう場面があって しかるべきだ と思ったんです


面会に 訪れたのは 93年の8月のことでした まだ 二審が終わって 直後のことですから 面会は 自由に 出来るんです そして 93年 同じ年の9月に 刑が 確定しました


もう ご想像の通り (死)刑が 確定すると 面会は 不可能に なるんです


ところが 1回目の 面会の時 拘置所に 言われたんです 心情の安定と それからあと 2項目について 念を 押されたんです ところが どういうわけか 拘置所長の 裁量で 確定してから 2回目の面会は 許可されたんです これは 類を見ないことだ ということを 後で知った わけですけどね 


都合 面会 (死刑)確定してからの 面会は3回 未決の時に1回 合計4回は 面会に 行きました


最後の面会で 息子を 亡くした 長谷川君 それから 実のお姉さんまで 自殺に 追いやった 長谷川君 合計5人 殺しているんですね それを 僕は 面会して 質問したい  初めて 長谷川君に 罵声を 浴びせたんです もう 泣くばっかり でした


その時 初めて 自分は 死刑廃止派なんだ 何で 廃止派かと言うと (死刑)執行されちゃったら それこそ 面会も 出来ないじゃないですか  (死刑)執行されなかったら 今後 面会活動を求めて 行動していくことについて 光が見えるじゃないですか だからこそ 面会は 必要だ というふうに 考えたわけです


そういう 思いからね 死刑廃止は 絶対に 必要だと 私は思っているんです



弟を殺した彼と、僕。 / 原田 正治【著】/前川 ヨウ【構成】 - ポプラ社(2004/08発売)
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※一つ目
(42:48~)
テーマ:「死刑と世論」、講師:本庄武・一橋大学法学研究科教授
このことは 結局 「死刑存置の根拠は 本当に 世論なのか?」 という 最初の問いに 返るんですけれども もっと他に 根拠はあると 考えるべきではないか?と いうことで  
公式の理由は 「世論が支持している」 ですけれども 本当は そうではないんじゃないか?という 疑いを 生じせしめるんじゃないかなと 思われるところであります


まぁ ちょっと 今日の 問題提起は 結論は 出ていないんですが 世論と 死刑を 巡って こういうことが 考えられるのかな ということを お話しさせて頂きました ありがとうございました
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※今日の文字起こしのソースはこちらです
一つ目 
2022年3月11日

シンポジウム「映画を観て考える『死刑廃止と世論』」
主催:第二東京弁護士会 死刑制度検討連絡協議会
共催:モナッシュ大学エレオス・ジャスティス研究所
   日本弁護士連合会・東京弁護士会・第一東京弁護士会第二東京弁護士会

①神田安積・会長挨拶、基調講演「死刑と世論」(本庄武・一橋大学法学研究科教授)
②審議型意識調査に関するコメント「死刑存置根拠とされる「世論」とは」(佐藤舞・モナッシュ大学准教授、エレオス・ジャスティス研究所所長)
③質疑応答、まとめ
動画視聴はこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=kVPjsHWQ9o0


二つ目
2014年12月20日

ドキュメンタリー映画「望むのは死刑ですか 考え悩む”世論”」の「審議型意識調査」

第1セッション:日本の死刑について

ゲストスピーカー:
佐藤舞・英国レディング大学法学部専任講師
小川原優之・弁護士(日弁連死刑廃止検討委員会事務局長)
高橋正人・弁護士(全国被害者の会・あすの会副代表幹事)
原田正治・被害者と加害者の出会いを考える会ocean

動画視聴はこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=Im3u4sl8DjM&t=748s 
(つづく)
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