一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

第49週,2022/9/19(月)~,B.D.+20,※雑学No.166(宮沢章夫さん)

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2022/9/25(日)
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きょうは、プライベート・デーにつき、いつもの形式の長文ブログはお休みです(笑)
きょうは、ウッジューが星になって46日目☆彡
そして、リョーリョーの8歳のB.D.から13日目☆彡

With "Ryoryo"(ウイズリョーリョー)

きょうは、北野田だんじり試験曳きの見物と野暮用に行って、28,594歩(19.0㎞)走り歩きしました🏃🌹そのあとは、『高橋源一郎の飛ぶ教室 - 故・宮沢章夫さん』の文字起こしをしました↓

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配信日:2022年9月23日(金・祝)、発信:某NHKラジオ第一、『高橋源一郎の飛ぶ教室』
「読書会」:穂村弘(歌人)、金原ひとみ(作家)、「究極の雑談」:大竹まこと🎩

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※部分起こし
21時台
高橋源一郎・小説家、明治学院大学名誉教授
ご存知の方も多いと 思いますが 劇作家の 宮沢章夫さんが 亡くなられました(9月12日、享年65歳) 今 劇作家と言いましたが リスナーのみなさんにとっては 「パーソナリティーの宮沢章夫さん」と 言った方が いいかもしれません 宮沢さんは この「飛ぶ教室」の前の番組 とも言っても構わない NHKの午前のラジオ番組 「すっぴん」で 一緒でした 僕は金曜日 宮沢さんは月曜日の 担当です 他の曜日の パーソナリティーが タレントや歌手 ジャーナリスト といった人たちだったので 同じ 作家枠の同志として また 同じ 大学の先生という境遇の 同志として というか 舞台を見たり 書いた小説や エッセイ 評論を 読んでいたファンとして 宮沢さんの 曜日の 番組を聞き 時には 番組の企画で 共に舞台に立ったり お話をするようになったのです


目の前で おしゃべりをする宮沢さんは ユーモアがあって 穏やかで いつも静かに笑っていらっしゃいました 舞台や 書かれたものに示す 狂気に満ちた笑い とは全く別の 穏やかさが そこにあったのです すべての 優れた表現者が そうであるように


体調が悪い という話は 何度か されていました やがて コロナ禍がやってきて お会いすることも 叶わなくなり 僕は Twitter上での発信で 宮沢さんの様子を 伺うだけになりました 


入院した という ツイートの後 最後のツイートは 8月20日「それにしても眠い。さよなら。宮沢章夫」 というものでした 結局それが 僕たちが 読むことができる 宮沢さんからの 最後のメッセージに なったのでした


偉大な劇作家 ウィリアム・シェークスピアは 最後となった戯曲『テンペスト』に 独創的な ラストシーンを 書き込んでいます 物語は 終り 登場人物たちがすべて 舞台から 去った後 ただ一人残った 魔法使いの プロスペローが 観客に 直接 話しかけるのです 


「いまや私の魔法はことごとく敗れ 残るはわが身の微々たる力ばかり」と 話し始めたプロスペローは 「お手を拝借 みなさまの拍手の力で 私の戒めをおほどき下さい 最早私には 使おうにも妖精はおらず 魔法をかけようにも実はない」と 続けます


この作品で すべての劇作からの 引退を決めていた シェークスピアは そのメッセージを プロスペローに 託したのです 


そして 最後「ご寛容をもってこの身を自由に」と 告げて 舞台を 去っていきます 満場の 拍手の中を   


世界最高の劇を 全身全霊で 創り上げた作者は 最後に一度だけ 観客の前に 姿を現し 去っていったのです


どうかみなさん 素晴らしい舞台を この世界に創り出した 宮沢さんにも 最後の拍手を…


それでは 夜開く学校 『飛ぶ教室』を 始めましょう


22時台
大竹まこと・お笑いタレント、俳優、ラジオ パーソナリティ
あのねぇ 出会いはね 僕たち お笑いスター誕生 というのを ずーっとやってて それに 竹中(竹中直人)も 出ていたんだったかなぁ 俺たちと 竹中が 仲が良くて 俺たちは その前から 前の事務所の社長に 我儘を言って 「舞台をやりたい ライブをやりたいんだ 金は出してもいいけど口は出すな」 と言ってね 好きなことをやってた というのがあって


そこに 竹中が来て 竹中が 「面白い やつがいる 連れてきて いいか」って言うんだよ 実は 俺たちのテレビを 観てて 宮沢も こっちを「ちょっと 面白い」って 言ってくれてて それで 宮沢が もう 俺たちの舞台を 見に来たと


それで 来た時は 俺たちは そりゃあねえ 自分たちで コント作ったりしてんだけど もうねぇ 宮沢の 才能の 前にはねぇ いや 凄い なんてもんじゃないよ まぁ きたろうとも こないだ 話したんだけども 何に 俺たちが ひれ伏したか っつったら 宮沢の 才能に ひれ伏すしか もうなかった 


だから 自分たちでも 生意気で 面白いこと やろうと思ってたんだけども 宮沢は その頃 そういうことを やったことも 演出したことも 舞台の内容も 何にも 知らない  あいつ 緞帳(どんちょう、舞台にある幕のひとつで、客席から舞台を隠すための幕) も知らなきゃ 上手も下手も 知らない ただ 俺たちのを 観て 面白いものを 作る っていうだけなんだよ だから 宮沢には お笑いの 知識も 何にも無いんだけど 考えてることが 面白かった 


それで 宮沢と ちょっと 俺 今でも 覚えてるんだけど 普通 待ち合わせの時間 遅れると 怒るじゃん 宮沢と 待ち合わせ したことがあって あいつ 2時間 遅刻したんだよ ずーっと 待っててねぇ 怒る気 全然 しなかったからねぇ だって この人の話 聞くしか ないから 待つしか ない 才能 ってさぁ 凄いなあって 思って 


本当?8つも 年下? 8つも 上に見えたよ 俺 それから うちのライブを 10年間以上 最初 「おおいばりの宮沢君」っていうね 渋谷のジァン・ジァンで シリーズが 始まって それから 10年間 宮沢と やって そのあとに 宮沢が どんどん アートの方に いくんだね 


シティボーイズを やる前 宮沢は 何をやってたか なんて 聞いてないよ ただ 竹中と 大学で 同期 という 話は 知ってたけど それ以外は 僕たちも 知らないし いやいや 俺たちじゃなくて 宮沢が 俺たち(シティボーイズ)を 産んでくれたんじゃないかねぇ 


それからは あのねぇ 演出やってる人は みんな 分かると思うけど やっぱしなんか 舞台全部を 最初は もう 俺たちも アドリブの 飛ばし放題の まぁお笑いだから 舞台を 壊す っていうのも 面白いわけ 俺たちは。 アドリブも 面白いわけ 人の 邪魔するのが 楽しいわけ 


それが 最初のうち 宮沢も一緒に 笑ってくれてたけど 途中から 「俺の 本は どこいった?」っていう 話になって 「え?」なんて 言ってて 楽屋に来たら 凄い 後半ね 前半は 楽しくやってた 後半に なってくると 「大竹さん あんなこと 言ったでしょ どこが楽しいんですか? あれ」とか「なんか 面白いんですか? それ」 って言われるように なるわけ


だから みんな アドリブで した人は 楽屋で 宮沢が 待ってるから 怖いから 楽屋に 入っていかないわけ 入らないで アドリブ 飛ばしたやつは 自分で 分かってるわけね 怒られるのを だからみんな トイレ入っちゃって 行かないわけ だから 俺は 今日は 大丈夫だなと思って 楽屋に 行くと 宮沢が いて 俺だけなんだよ 他のやつ みんな 楽屋に たどり着かないから  


いやぁ どれもこれも まぁ宮沢が 死んで まだ心の整理が 俺も全然 ついてないけど とにかく 才能の凄さには 


前にも ラジオでちょっと 話したんだけど ラフォーレ原宿の 8階に 砂をね 何トンかわかんないけど、舞台一面に 敷き詰めるわけよ 「砂漠監視隊」っていう コントなんだけどね 「これ どういう コントなんだ?」と 「だから 何もない 砂漠を 監視するんですよ」と 言ってね いや それだけで 馬鹿らしくてねぇ 


その馬鹿らしさが お客さんに どこまで 伝わったかは それは 俺は わかんないけど まぁ何も ない 砂漠を「今日も 何もありませんでした 報告終り」って 言う訳よ それで やることも お金も ないから 「世界大ジャンケン大会を 開催します」って 言う訳よ で 5人で ジャンケンして 勝つわけよ 誰かが 


勝ったやつは 「勝ったーー」って 言うんだけどさぁ もう 何にもないから その 勝ったが 馬鹿らしくって 切なく 聞こえるというか 勝った声がねぇ もう で その舞台は 一番最後は 砂を 舞台に 持ち込むなんてのも ラフォーレに 何㌧もの 砂 持ち込むのも もう ええ!ていうくらい 舞台監督が 驚くようなことを だって 舞台が 5㌢くらいもう 砂で 埋ってるんだから 


一番最後に 舞台の ど真ん中から 砂がね 天から ザーーーーッて 降ってきて それに 斜め横から ピースライトが スパンって 当たって 終るんだけど いやぁー 俺たちそれ その 砂が落ちるの みんな 舞台の袖から 観てたから(笑) 


コントでねぇ 「会議のコントで やるんだけど」と 言うので 「あ そう どんなコント?」って 聞いたら 「机が 大きいんだよ」って 言って それで セットで こんな でっかーい 三角形の机 持ってきて それで 会議やるだけなんだけどさ もう 何で こんな でかい机で やるのかな とかね 宮沢さんの くだらなさがね 抜きんでているものが 沢山あってね  


宮沢が 作ったコントでね 宮沢も 当時 キレッキレだったけど 役者陣も いとうせいこうも 竹中直人も みんな キレッキレなのよ もう めっちゃくちゃ キレッてんだよ みんなね それで 俺たちが 会議していると 斉木しげるが 向うから バーンと ドアを開けて 飛びこんできて 「うるさいんだよ」って 言う訳よ 「うるさいんだよ こっちだって やってんだから」って 


それで 斉木の 後ろの バックにはね 何にもないんだけど あいつが ドアから出てきて 閉めると あいつの後ろで いかにも凄い 会議があるように 見える そんなことが 出来る役者は 斉木しか いない  


それで 2度目に ドアが 開いたときに 竹中が 連れていかれちゃうのね 斉木「お前 ちょっと こっち来い」って「お前か!」って 言われて で 竹中が 首根っこ 引っ張られて でまた 竹中のね アイツの 演技がね これ キレッキレっていうかさぁ 何て言ったらいいんかねぇ もうね 表現の 固まり? 連れて 行かれる 人の 恐怖の 形の 具現化 もう だから 芝居 じゃないくらい 漫画チックに なるわけで 連れて行かれ方が いやぁ~ 凄かった 


高橋源一郎
宮沢さんの 話は やってても 尽きないので もしかしたら 大竹さん また 来てくださいね  


大竹まこと
はい もうちょっと ちゃんとね しっかり いろんなことを 思い出して もう一回 俺は…ちゃんと…源一郎さんと…喋り…たいなと… 



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※今日の文字起こしのソースはこちらです

配信日:2022年9月23日(金・祝)、発信:某NHKラジオ第一

高橋源一郎の飛ぶ教室 』
「読書会」:穂村弘(歌人)、金原ひとみ(作家)
「究極の雑談」:大竹まこと🎩

※趣旨:
秋分の日・2時間スペシャル。1コマ目は、ゲストに歌人の穂村弘さん、作家の金原ひとみさんをお招きし、各人が本を持ち寄って大読書会。ただ読むだけではなく、本に関するエピソードも一杯。2コマ目は大竹まことさんがゲストで、秋の長話。徹底的にお話します。楽しみ!
※動画の視聴はコチラです(〜9/30(金)まで配信にてお楽しみいただけるそうです📻):
▼高橋源一郎の飛ぶ教室 <21時台>穂村弘(歌人)、金原ひとみ(作家)「読書会」
https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=6324_01_3810366
▼高橋源一郎の飛ぶ教室 <22時台>大竹まこと🎩「究極の雑談」https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=6324_01_3810369

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