一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

#えんざい とは(※雑学No.274,B.D.+131)

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2023/1/8(日)
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きょうは、プライベート・デーにつき、いつもの形式の長文ブログはお休みです(笑)
今日は、ウッジューが星になって20回目の水曜日+4日(144日目)☆彡
リョーリョーの8歳のB.D.から111日目のゾロ目日☆彡

With "Ryoryo"(ウイズ リョーリョー)

きょうは、野暮用・ランへ行って25,129歩(19.6㎞)走り歩きしました🏃🎍そのあとは『#えんざい~『まちがい』と向き合う 』の文字起こしをしました↓

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開催日:2022年12月18日(日)、主催: 京都弁護士会、場所:立命館大学(二条駅前)、テーマ:#えんざい~『まちがい』と向き合う これからの日本の刑事手続~第52回憲法と人権を考える集い 、パネラー:鴨志田祐美 弁護士、他
        
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※今回のシンポジウムの様子は、本年1月16日(月曜日)の「おはよう朝日」の中でも放送されるそうです。
※部分起こし
🌛5:22 司会
本日は スペシャルゲストとして 湖東記念病院事件の冤罪被害者の西山美香さんにこの会場にお越しいただく ことを予定しておりましたが  西山さんが 刑事司法改革に 大いに貢献された方に表彰 ということで「守屋賞」という賞を受賞されました  
本日 その 受賞式に参加されるということで  残念ながら こちらの方にお越しいただく ことはできなくなりました 
その代わりに 事前に 収録をさせていただきました インタビュービデオを 放映させていただきます:https://www.youtube.com/watch?v=KgiE8hu-Poc
 2022年12月19日


🌛47:10 鴨志田祐美・弁護士、日弁連再審法改正実現本部本部長代行、大崎事件弁護団事務局長:https://twitter.com/kamo629782
途中で これは 間違いだった 冤罪だったっていうことで
無罪という形でね  終わる事件もあるんですけれども
ご紹介した 事件の中にもあったように  本当は やっていないのに そのまま 有罪判決
出て しかもドラマの中にあったように 控訴 上告も 全部 認められずに
有罪が確定してしまう こうなると 本当に 大変なんですね で こういう人を救う手続き
が 再審という手続きなんですけれども 日本 ではこれまで 日弁連が34の再審事件
支援してきて そのうち18の事件で 再審無罪 つまり 実はやってなかったということ
が確定しています で これは 日弁連の 比較的重大な事件が支援事件になっている
ということで それ以外にも  本当に いくらでも 冤罪があるだろうなということを実感するところです


🌛57:33
先ほどの大学生の 発表の中に
滋賀県の湖東事件の西山美香さんが  本当は これ 病でね 要するに
植物状態だった重篤な患者が  普通に病院で亡くなっただけの事件があっ たんですけど その亡くなった方の写真
並べられて 要するに 医療従事者 看護助手というね そう いう立場にある人に「何も責任を感じないの
か」っていう そういう調べをしたというその 話が 紹介されてましたけれども


🌛58:06
西山美香さんは 女性の冤罪被害者なんです が 日本には 生きて再審無罪になった女性って2人しかいないですね 


もう1つが 東住吉事件という事件で  娘さんを 家で
事故なんです 火事でなくしたお母さんだっ た 青木惠子さん
要は 当時同居してた男性とグルになって 娘に保険金をかけて 焼き殺しただろうという そういう見立てで
その取調官が 取り調べをして
「自白」を強要したんですけど  娘を亡くした母親の前に
亡くなった娘の写真を 目の前に置いて
戒名を言ってみろ 娘の戒名もわからないのか そんな母親 なのか」というふうに
詰め寄ったそうです 


「 結局 火事から あんた 娘を 助けられなかっ たんだから 娘を ころしたのと 同じじゃない か 」と言って  連日連日
娘を亡くして  精神的にも 弱りきっている 女性を
母親を そういうふうに追い詰めていっ て もう わけもわからない 体調も悪く
なってしまったというそういう状態の中で  1回は「やっぱりやりました」っていうふうに 認めてしまったら という 
だから「自分は本当はやってないんだ」ということを 言ってさえいれば  信じてもらえるという世界では
全くないのだ ということを わかってほしいなって思いますね


🌛1:18:58
取調べの立ち合いとか 黙秘権の話の時に 被害者が浮かば
れないみたいな
ね 被害者の気持ちという ようなことが よく 論調として出てくるんですけど よく考えて
みたら  真犯人を取り逃がしているという そういう意味で
責められるべきは 冤罪被害者ではなく て その 真犯人を
取り逃がしている 捜査機関
に向くべきなんですよね 
そういう 観点を 持って
要は  取り調べで 供述を絞り出す形ではない もっと 客観的な
真実に近づける 捜査であり 司法でなければならない という ことを強く訴えたいと思いますね


🌛2:24:43
大崎事件って いう 私がね  弁護人をやっている事件では
第2次という 2回目の再審の最初の 鹿児島地裁の裁判官が 検察官に「証拠 ありますか」って
言ったら「いやー もうないと思われます」って 言ったらそれを鵜吞みにして 全く 証拠開示に向けた 促すとか勧告とか
命令をしてくれなかったんですね それで 簡単に 再審請求棄却されちゃったんです けど 


その後 私たちが 抗告して
福岡高裁宮崎支部に行ったら その 裁判長書面で証拠開示勧告をしてくれたんですね 
そしたら 今まで「ないない」って言ってたはず なのに 213点もの
開示されてない証拠が出てきて しかもその うちの30数点
湖東事件と同じで  警察が 捜査段階では 集めてたけど
検察には送ってなかったっていう証拠が 30点以上 その段階で出てきたんです でさらに その時に 検察官は「これで もう 全部 出した  開示してない証拠は もう 不存在である」って言って ちゃんと記録にも残ってるんですけど 


第三次再審になって また あることが きっかけで 私たちが「いや まだあるんじゃ ないか」ってことで怪獣を求めたら その後
また18点出てきたんですね  


要するに
もう 何度も何度も  そういう 検察官や警察の嘘
翻弄されてきた 


こういう一つの事件でも  当たった裁判官が やる気になってくると
そうやって「ないない」という風に 捜査機関が 言ってた証拠が 出てくる 


けれども それは 当たった裁判官次第だっていう  裁判官ガチャという 深刻な問題があ るっていうことなんです


2:27:17
その時には 存在が明らかでなかった証拠とかね
いろいろな 科学の進歩によって  新しいことがわかって 有罪判決に疑いが生じているということで
再審請求をしているわけですから もっと 謙虚に 人間 誰でも間違うんだから それを
しかも 正すために再審という制度が あるんだから もうちょっと 謙虚に向き合ってほしいなっていうことは
本当に 私たちも常に 思っているところです ね


🌛2:33:48
さっき西山美香さんが
インタビューの中で「 検察や警察のものじゃなくて  この国に住む皆さんのものです」と そういう表現をされ
て 本当にその通りなんですよね  カナダなんか
ではもう 最高裁の判決の中で「 証拠は 検察官のものではなくて 公共財
ある」ということが 1990年代に 判決で 歌われているぐらいなのに まだまだ
検察や警察は「証拠は自分のものだ」っていう 意識を持ってしまっているということも 問題だと思います


🌛2:35:04
日本は 1段目のハードルである 再審請求というところに
半世紀以上かかっている事件がたくさん ある 大崎事件も今 事件から43年経って
ますけれども  袴田事件 それから 名張事件といった 死刑の
冤罪事件
は もう 発生から 半世紀以上経ってる でも まだ再審
請求というね まだ1段目の段階で戦いが続いている こういう状況ですね 


2:35:41
抗告はね あれ いらんです(笑) 本当に 今言った 1段目と2段目が
あって 2段目が やり直しの裁判の本番なん ですね で そこで検察官は 湖東でも最初そう
だったように 有罪主張できるんですよ だから 「この事件は 無罪なんかやない」って思ったら 再審公判
堂々と「有罪だ」っていう主張を すればいいだけのことなんですね


ところが その やり直しをするかどうかを 決める段階
抗告を 何度も繰り返して 大崎事件とか 3回 再審開始決定が 出てい ても そのたびに 抗告をされ そのたびに
2:36:29
上で ひっくり返されて まだまだ 95歳の 原口アヤ子さんが 再審無罪になれて
ないと 
再審の 抗告というのは やり直しをするかどうか
いうところを決める 場面でだけの話なので ここで いつまでも いつまでも
文句を言わせてしまうというのは やっぱり 制度としておかしい だからこそ ドイツは やめたんだろうと 思うんですよね


🌛2:40:54
日本の刑事訴訟法をお手本にして 刑事司法制度を作った アジアの台湾とか
韓国が  先ほどの弁護人に立ち合いもそうなんですけど  もうすでに 日本を 肩越しに追い抜いていってるっていう現実
があるんですね 


2:41:42
台湾の検察は  実は 湖東事件
同じように 警察が 無罪方向の証拠検察
送っていなかったということが 判明した 死刑事件
だったんですけど 


その事実が発覚し た時に  台湾の検察官
自分が 再審請求をしたんです  
台湾の検察官は  死刑囚のために これが冤罪だと思ったら 
検察官自らが 再審請求をするんですね
日本と同じ 法制度からスタートしているのに やっぱ なんでそんなに違うんだって思いませんか?
  
台湾の検察官は 「自分たちは 準司法官だと 司法に近い立場であって 
真実を発見するという 立法当事者として 有罪を立証すること以上に 
真実を中立の立場で発見するという そういう 真実義務とか 客観義務って言うんですけど
こういうものを 追っていて  


自分らは 警察とは違うんだと 警察がやった不正を
むしろ 自分たちが 正していくと  冤罪に 正面から向き合うことで  国民の信頼を得ていくのだという そういう立ち位置でいるんですね 


でも 本当に 同じ ルーツから 発生して 日本のね 刑法から学んでいた
国が ここまで行ってるのに なぜ日本は 変わらないんだろうって ちょっと 悲しくなるぐらいの 落差があります
  
🌛2:43:31
台湾の検察が 変わっていく いくつもの まあ要因があって  一つには やっぱり中国本土の存在という のがあって やはり
台湾という国の 国として認められるための アイデンティティとして 「民主化がこれだけ
進んでいる 中国とは違うぞ」ということを  官民合わせて やってるという 特殊な事情が あることは 事実なんですね 


ただ やっぱり
長い歴史の中で  権力によって 国民が弾圧されていた歴史と いうのを まあ例えば日本に統合されていたりとか  戒厳令の時代もあったりとかいう中で  やっぱり 


大事なことは 国民が権力を 監視しなければならないという そう いう意識が芽生えた ということなんです 


だ から 先ほども言ったように
警察が 例えば ちょっとひどいことをしたとしても  検察は それと一緒になったら
国民の信頼を得られないと それは 国民が ずっと監視してると 国民が 検察に間違いがないかどうか ウォッチしてるという意識を 検察官自身が 持っているから この要素というのが すごく 大きいと思います


日本は なんとなく さっきもおっしゃっていたように まぁ信じちゃってるんですよね  ちゃんとしてるだろうと  彼らに任せとけば間違いないだろう みたいな 国民が根拠のない 漠然とした 信頼を持ってしまっている 


でも そうではないのだということを やっぱり こういう機会 を通じて 知ってほしいなって思いますよね


🌛
2:49:15
つい最近 袴田事件
検察官が 最終意見書を出しました おそらく来年3月に 決定が出るということ
で 最後の意見書だったんですけども  検察側がやった実験でも
袴田さんが 5点の衣類と言われて 自分 が着ていた衣類を 味噌樽に入れたということで それが有罪の
決め手の一つになってるんですけど 


そんな 1年2ヶ月も 前に 味噌樽に
入れた そういう衣類の血痕は 全部真っ黒になると で それは 検察が そういうふうに実験しても 真っ黒になった
んですね 


なのに ちょっと縁の部分には まだ 赤みが残っているとかいうようなことを
言って 悪あがきをして 挙句に  「袴田さんに 再審開始なんか 認めるべきでは
ない」と再審請求を棄却して 再収監という 「もう一度 死刑囚として 拘置所に戻すべきだ」と そこまでの意見書を書いたんですね 


で  湖東の判決が 2020年の3月31日だったん ですけど あの時の 裁判長のメッセージに比べ 今回の袴田事件の 検察官の意見書を見ると もう全然 伝わってないなと 私はすごく そういう悲しい気分になって 


やっぱり もう これは  検察官の検察の理念の話がありましたけど 彼らの 道徳感とか 自浄作用みたい なことに委ねてても もう本当に 全然 変わらないと ある意味 確信をしてしまい ました 


なので やはりこれは ルールを作る しかない 再審開始決定に対する 検察官の抗告も ルールで 禁止する  証拠開示も ルールで 手続きを定める これしか ないだろうというふうに思います。
🏃🌒🌓🌔🌕🌖🌗🌘✨
※今日の文字起こしのソースはこちらです:


開催日:2022年12月18日(日)
主 催: 京都弁護士会:https://www.kyotoben.or.jp/syokai_kenjin.cfm
共 催: 京都府

場所:立命館大学朱雀キャンパス(二条駅前)
テーマ:第52回憲法と人権を考える集い「#えんざい~『まちがい』と向き合う これからの日本の刑事手続~」
【プログラム】
00:01:00  開会挨拶 
     鈴木治一(京都弁護士会会長)
00:06:27 ドラマ「#えんざい」上映 第1話「間違った有罪判決はこうして作られた!」 
00:21:14 大学生研究発表Ⅰ「えん罪はなぜ起こるのか~取調べ~」
     同志社大学、立命館大学 大学生
00:44:50 パネルディスカッションⅠ「取調べへの弁護人の立会いは実現するか?」
     ・コーディネーター:岩本計介アナウンサー(朝日放送テレビ)
     ・パネラー:渕野貴生教授(立命館大学法務研究科教授)
           笹倉香奈教授(甲南大学法学部教授)
           鴨志田祐美 弁護士(日弁連再審法改正実現本部本部長代行)
           津金貴康弁護士(京都弁護士会刑事委員会)
01:22:54 ドラマ「#えんざい」上映 第2話「冤罪から救われるのか?」 
01:32:47 大学生研究発表Ⅱ「再審は機能しているのか~再審法改正~」
01:56:11 西山美香さん(湖東事件えん罪被害者)インタビュー(VTR)
     インタビュアー:山﨑浩一弁護士(湖東事件弁護団)
02:19:04 パネルディスカッションⅡ「待ったなし、再審法改正!」
02:55:29 閉会挨拶
     山﨑󠄂浩一(京都弁護士会憲法と人権を考える集い実行委員会委員長)
※動画の視聴はコチラです:https://www.youtube.com/watch?v=KgiE8hu-Poc
(どうすればえん罪から身を守れるのか、間違って有罪になっても救われるのかについて知りたい方や新成人の方もぜひご覧ください)
※【えん罪特設サイト】はコチラです:https://www.en-zai.jp
※【京都弁護士会「当番弁護士制度」ページ】はコチラです:https://www.kyotoben.or.jp/soudan09.cfm

※関連動画のご紹介はコチラです(1:46):

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