一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

#性産業 は #弱い立場 にある #未成年 にも付け込む とは(※雑学No.418,第81週,2023/5/29(月)~,B.D.+275)

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2023/06/01(木)
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※きょうは、ノーペン🖊デーのため、通常のメール・チェックと、レター書きと、『根っこばなし』と、お食事の写メ特集は、お休みです🙇(笑)。
今日は、ウッジューが星になって41回目の水曜日+1日(288日)☆彡
リョウリョウの8歳のB.D.から255日☆彡
きょうは、美原区&野暮用ランへ行って、26,937歩(19.3㎞)走り歩きしました🏃🐱🤧

With "Ryoryo"(ウイズリョウリョウ)

夜は『【緊急配信】歴史的構造の中でコラボたたきを考える』(後編)の文字起こし(要約筆記)をしました↓↓

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配信日:2023/05/30(火)、発信:のりこえねっとTube、テーマ:【緊急配信】 歴史的構造の中でコラボたたきを考える 、出演:田中優子(法政大学名誉教授)×仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表)×小川たまか(ライター)×安田浩一(ジャーナリスト)
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※部分起こし(要約筆記)
🌜8:27 田中優子・法政大学名誉教授::https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%84%AA%E5%AD%90 


公に認められる遊郭というものがあった
時の政府に認められた遊郭があった
遊郭は1957年禁止された
それから遡ること372年間
江戸時代より前から約400年間
遊郭は続いていた 


もっともっと前に遡る
ありました 
遊郭いわゆる(くるわ)という
町はまだなかったんですけれども
組織は もっと前にありました


長者と呼ばれる統率する人がいて
そこに束ねられてそして派遣される
遊女たちが何人もいるそういう
仕組みは やはりありました


今でもそうかもしれ ません
女性たちが大体
江戸時代は二分化されていました
分断されていました


一つは家庭の中に入る
つまり妻として母として
生きる 生き方をする人


もう一つは遊女となる人
こういう2種類に分けられ


この遊女になる人たちは 
もっと細かく分かれますが
今日はそこまで触れません


まずは 家族というものを
構成する、強化する必要があった
そして 遊女は家族に反するものじゃなかった


家族制度を強化するために 
遊女という存在がいたことが
その後の研究ではっきりする


江戸時代に入りますと 
遊郭は 単にいくらかの遊女を
束ねるというだけではなく 
幕府に公認される形で
全国に約25カ所作られます


実際には公認されていない遊郭は
無数に、数えられないくらいあり
そのほとんどが  未成年です


その仕事に入った段階で未成年で
それから7、8年ぐらいいるとすれば
二十歳すぎるかもしれませんが


基本的には 未成年です
その方が高く売れるから


その女性たちはなぜそこにいるのか
遊郭の場合にはまずお金を貸します
それは本人にではありません 
家族であるとか時には夫に貸します
(妻も遊女になることがあります)


家族は貸してもらったお金で
何とか生き延びます


しかし遊女そのものは
その借金を返すために
廓の中にいなければならない
そこから逃げ出すことはできない
そういう構造になっているので
遊女たちはそこにいるわけです


お金を誰かが払ってくれて
足抜けすることもできますが
そういう事例は大変少ないです


むしろ遊女たちは日常の品物を
自分で買わなきゃならないのに
入ってくるお金の殆どが抱え主
借金の返済額として渡される


なので自分自身のお金が
なかなか持つことができない


そうしますとさらに必要な場合には
例えば着物を遊女は自分で買うわけです
そうすると借金をまたする
その借金を自分で返してというか
またどこかから借りることによって返して


お客さんが着物を買ってくれるような人ならば
その繰り返しからも抜け出せるんですが


そうじゃない場合には
借金が重なっていくと


とうとう 足抜けできなくなり
今度は ランクの下の方の店に行って働く
そうして どんどんどんどん 落ちてゆく


少しずつ年を取っていけば
この仕事は
年齢が若い時よりも
当然価値が落ちます


この仕事は
通常の仕事の正反対です


つまりこの仕事は 
経験を積んで知識を積めば給料が高くなる
通常の仕事とは逆で
どんどんどんどん 金額が安くなっていく


遊女は そのことを知っていて
この仕事に入ったわけではない


さっき言ったように未成年
本当に子どもの頃から
遊郭にいる女性もいる 
家族のためにあるいは
訳も分からないうちに
遊女たちはそこにいる


そういうことを前提にして
世の中は 成り立ってきた


非常に長い歴史の中で
そういう人たちがいるのは当たり前
っていう感覚は
おそらく作り上げられた


そのため
そういう人たちがいるのは当たり前っていう感覚は
私たちの中に内在化されてしまったと 私は感じる


これは男性だけじゃなくて女性の中にも
「売春する女性」っていう括りができて
そこに差別感も生まれるんだと思います


私はその中にも恋愛による性関係があることを
否定しているわけではなくて
お金でやり取りされることの中にある
権力関係 要するに支配関係を否定します


自由が奪われるわけですから
そのことのむごさに1人1人が
向き合わなければと思います


🌜14:36
ある種人権問題ですから
勿論問題になることもありました
一番最初の時は明治です
1872(明治5)年に
ある事件が起こります


中国人のクーリー(苦力、労働者)たちを
200人以上乗せたペルー船
横浜港に停泊するんです


マリア・ルス号事件といって
マリア・ルス号という船が停泊します


そして 「この人たちは奴隷じゃないか」と問題になって
そして 横浜で日本人が裁判をして確かに奴隷だということになって 
そして 中国人クーリーたちは中国に帰されます
そして ペルー船は空になった状態でペルーに帰らなきゃならなくなります


ところが それをペルー船はそれは大変に怒って
今度は日本を訴えるんです
で その時になんとイギリス人の弁護士がつきます
で このイギリス人弁護士は何を言ったかというと
「日本にも奴隷はいるじゃないか!それは遊女だ」 
と言いました


それでその明治5年というのは
日本がまだ不平等条約を抜け出さなければならない
非常に努力をしているまっ最中だったんですよ


だから それ非常に明治政府にとってショックでして
何とかしなきゃならないと思ってすぐその年の内に


「一切解放と身代金即時解消」という命令を出します
これ娼妓解放令(しょうぎかいほうれい)と言います
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1069261


何かとてもいいものを出したように感じるんですが
現にこれ 遊女が年季証文を取り戻すことができる


その時もやっぱり女性たちの支援者はいたんですね
それで 証文を取り戻すことができた女性たちもいて 
そういう女性たちは 親元に帰りました


ところがこれ 当時は東京府だったんですけれども
東京府の区長が 抱え主の証文を 抱え主から取り戻そうとすると
実は抱え主は その上に金主という出資者を持っていて
この金主たちが絶対に 証文を渡さないんです


結局莫大な儲けがあることが
これからも分かりますけども


それで証文が渡されない人たちは帰れない
一切解放」とは言われながら
さっき言ったような借金のことがあるもとで
「遊女やめてもいいけど借金は 返さなくちゃ駄目だよ」
みたいな理屈が通っていたわけです


また そこで証文を取り戻して
うまく足抜けできた遊女たちも 


失業補償も何もない
お金も何もないんです 
職業訓練もされませんでした
だから結局元に戻ってしまうんです


立て直すための新しい時代を作るための投資というものを
明治政府が何もしなかったせいです


この遊女たちが 元に戻る時に
どうやって元に戻したのかと言うと 
「貸座敷取締規則」(かしざしきとりしまりきそく)という制度が
新たに作られます(明治21(1888)年)


これ遊女屋は別名「妓楼」とも言いますが
遊郭全体の中に遊女屋がたくさんあり
その一軒一軒の遊女屋が遊女を抱えている
という形を取っていたんですけれども


これが「奴隷制度だ」と言われたものですから
その「妓楼」という名前を消すんです

消して「貸座敷(かしざしき)」という名前にしたのです


そうすると貸座敷を 
遊女が勝手に個人的に借りています
つまり自分で商売しています
ということになってしまった


つまり 自己責任です
座敷を借りて自分で自主的に仕事してるだけです
というわけです


でもその仕事をしている遊女たちは
借金を抱えているわけですから 


稼いだお金の大部分はやっぱり
抱え主に 行ってしまうわけで
構造は全く変わっていません


見せかけです
見せかけで自主的にやっている
自分で職業を選んでいるとは
今もそいういうことをよく言われます


そのような形を取りさえすれば 
奴隷制度っていう批判を免れる
ことになってしまった
んですね


だから元に戻ってしまうだけではなく
もっといろんな別のことが起こります


🌜19:44
一つは
この形だけではどうも営業は難しいらしい
ということになると


遊郭ではない場所に
銘酒屋(めいしゅや)
という所ができて


私娼窟ですよね
こういうものが
遊郭の外に増え


更には
戦時中になると戦争が近づいてくると 
これを韓国に展開するようになるんです


日韓併合よりも もっと前
大体1905年あたりから遊郭が
ソウルに展開されるようになります


そして日韓併合の後はもっと甚だしく 
遊郭ができるようになります


日本は 遊郭を輸出するわけです
勿論日本人の遊女も最初は行くんでしょう
でも当然韓国の人も雇われるはずですよね


それから さっき言った銘酒屋というのは
ここが怪しいと
やっぱり売春してるんじゃないかと
警察が取り締まるようになります


そうして 警察が取り締まると
名前をどんどん変えていくんです


例えば 造花を作っているところですとか
新聞を順に見せてる新聞閲覧所っていうところですとか
って言って隠すんです


そうやって様々な手を使って
とにかく性産業を続けていく
男性たち組織の在り様
ここからも読み取れます


🌛
最終的にはご存知のように
1957年に売春防止法が施行されますが


やっぱりこの時にも
失業補償はない 
職業訓練もない

仕事の斡旋もない
だから政府はお金の投入をしていません


この売春防止法の施行の時には
やはり外国との関係つまり
国連との関係がどうもあったらしい
これも外に向けての見せかけです


結局 売春防止法施行の
その後も吉原は残ります
今度はソープとして残り
そうして 今に至ります 


🌛22:00
その後 勿論 女性たちの職業が
いくらかなりとも選択肢が増えたとはいえ


殆どどのことが変わらない状態で
おそらくこの仕事が残り続けるということは
弱みに付け込むのがこの仕事の本質ですから

 
今私たちが目の前にしている
非正規の女性たちであったりとか
未成年ということで言うと 
家にいられない子どもたちであったりとか


そういう人たちが今非常にたくさんいる元で
弱みに付け込むのがこの仕事の本質ですから 


今度はそういう弱い立場である人が
例えば今夜何も食べるものがない
今夜寝るところがないという時に


そこに男性が入ってくる 或いは 
個人の男性というよりも 組織が 
男性たちを誘発するような形で誘ってくる


そういう組織は消えてないはずです
そういう組織がおそらく必ずあって
弱みにつけ込んでくるはずです


だから 今もうすでに「北欧モデル」が
フランスなどでも施行されてますけれども


買春 買う側を罰するということを含めた
厳しいですが禁止令を出していかなければ


私たちの考え方そのものは変わらないのでは
という風にも思うのです


もっといろいろお話できることはあるんですけれども
今日はまず歴史についてここまでをお話しておきます。

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※今日の文字起こしのソースはこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=WngtdBLZffg

配信日:2023/05/30(火)
発信:のりこえねっとTube
テーマ:【緊急配信】 歴史的構造の中でコラボたたきを考える 
解説:田中優子(法政大学名誉教授): https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%84%AA%E5%AD%90 
ゲスト:
仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表): https://twitter.com/colabo_yumeno
小川たまか(ライター): https://twitter.com/ogawatam
司会:安田浩一(ジャーナリスト): 
:https://twitter.com/yasudakoichi
※趣旨:
若年女性が性売買あるいは性被害に絡め取られる現状を知る上で 
性産業の歴史的な構造を知ることというのは必要だと思います
そうした ことから最初に今日は法政大学名誉 教授の田中優子さんに
性産業の歴史的な構造を解説いただきたいと思います


現代においては例えばそのセックスワーカー に関しては
様々な考え方見方捉え方があるかと思います


ただ一つ言えることはその 若年女性特に未成年の女性に関して言う ならば
主体的な選択を取ることができない、判断力のない女性が
より強いものつまり支配する側に従属せざるを得なくなる状況に
追い込ま れることが多いんだということ


そして仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表)さんはおそらく
そうした人々とともにあった、そうした人々につながりを持ってきた
という風に思っています
※動画の視聴はこちらですhttps://www.youtube.com/watch?v=WngtdBLZffg
※関連文献のご紹介はこちらです:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1069261

遊廓と日本人 」 田中優子【著】講談社(2021/10発売)


※前編のご紹介はこちらです:https://whimeda.muragon.com/entry/1047.html

※中編のご紹介はこちらです:https://whimeda.muragon.com/entry/1048.html

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