一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

2021/11/22(月曜日)から今日まで(6ー①)








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11月25日(木)
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きょうは、石神井の実母の誕生日(82歳)。

きょうは、ノーペン・デー🖊だった為、通常のメール・チェックとレターはお休みしました(笑)。

夜は、要事前申込のウェビナー3つに入室しました。
一つ目のテーマは、「依存症は治る?」。

(資料※⑧参照)


二つ目のテーマは、「アフガニスタンの現在」。

(資料※⑨参照)


三つ目のテーマは、「女の子の日のはなし」。

(資料※⑩に、全講演内容と質疑応答の要点起こしを追記しました)


きょうは ギガ数に 限りがある中で 三のウェビナーだけは 全参加 できたので もう 思い残すことは ありません…(笑)



今夜は、アリーズキッチンさんの「ナンとビリヤニ」の「写メ」をアテに
「猫」ちゃんたちと 晩酌しました🍵🥛🍹☕(笑)







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11月24日(水)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録として、部分的に)。


「昨日休みで、明日も休みです。昨日ものんびりできました。イオンのブラックフライデーセールで、厚手の毛布を買いました。結構暖かかったのでもう一枚買いました。いりませんか?」


夜は、菟田野のお義母さんに、レター書き。


「おかあさんこんばんは。きょうは、Revo (レボ)さんでの義弟たちとの会食の、最後の一枚を送らせてもらいます。期待の最後の一品は『季節の野菜サラダ』でした!😨彩り鮮やか?😆デザートは無しというか撮り忘れました😭でも、全部美味しくしかもリーズナブルだったので、また定期的に声かけして集まれる人で集まろうという話になりました😊だって、身内だと、食べきれない量が出てきても誰かに手伝って貰えるというお行儀の悪いことができますし、フードロスもなくせるんですもの😉ということ次からはおかあさんも是非お呼ばれくださいね🙇今夜も暖かくしておやすみなさい😪💤」


それが済んだら、要事前申込のウェビナー2つと、要事前申込のYouTubeライブ配信1つに参加しました。


一つ目のテーマは、「子どものネットやゲームとの付き合い方」

資料※⑤に、質疑応答・全文の要約筆記を載せました。


二つ目のテーマは、「パラスポーツの先に見えてくるインクルーシブ/包摂的な社会」

資料※⑥に、全スライドと質疑応答・全文の要約筆記を載せました。


三つ目のテーマは、「災害をダシにして憲法を改正してはならない」


資料作成:永井幸寿(こうじゅ)弁護士 (2015年12月19日)


資料※⑦に「最後に一言」の全文の要約筆記を載せました。


永井幸寿(こうじゅ)弁護士が

昨日の「テロをダシにして憲法を改正してはならない」のゲストと

本日の「災害をダシにして憲法を改正してはならない」のパネラーの、どちらにも顔を出されていたご活躍ぶりに 心を動かされました。自分ももっとしっかりこの問題と向き合わなければと思いました。


(右)           (中央)



今夜は、天下茶屋のRevoさんの「季節の野菜サラダ」の「写メ」を肴に

「猫」ちゃんと一緒に 晩酌しました🥛(笑)






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11月23日(火)
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きょうは、ノーペン・デー🖊だった為、いつものメール・チェックとレターはお休みしました(笑)。

夜は、申込不要の、月々、わずかばかり寄付をしている個人メディアのYouTubeライブ配信1つに参加しました。
テーマは、「テロをダシにして憲法を改正してはならない」でした。

「国家緊急権」の定義は、ご存知のように、ドイツやフランスの憲法の中にありますが
ネットではこちらで読めます。

「緊急事態」に関する資料 - 衆議院


2015年11月13日に、パリで同時多発テロが勃発した時、安倍元首相は、11月の衆院予算委員会で、テロ対策を理由に「国家緊急権(緊急事態条項)」の必要性について発言しました。


今、ご覧頂いたように、「国家緊急権」の定義には「戦争、内乱、恐慌ないし大規模な自然災害など、平時の統治機構をもってしては対処できない非常事態において…」とあって、「テロ」対策とは一言も書かれていません。


しかし、この時、反論した議員は共……の委員長だけだったそうです。国会議員の方々ですら、そうだった。


だとしたら、きょう私が、遅まきながら、それを自分の引き出しの中に追加したことは、ほんの少し、意味のあることだと思いたいな(笑)


(詳しくは※④の資料をご参照ください)


今夜は、「ブルーチーズのパスタ」の「写メ」で「猫」と晩酌しました☕(笑)

「足らニャイ?🤔」「ニャイものねだりしニャイ😿」








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11月22日(月)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録として、部分的に)。


「土曜日は、近所の方とREVOさんのコース料理。昨日はのんびりしました。奈良のばあちゃんに〇〇〇届けました。今週は火、木と休み。火曜日のPL夕直は代わってもらえました。」


夜は、菟田野(うたの)のお義母さん(82)に、ラブレター書き(笑)。


「おかあさんこんばんは。先程はわざわざ贈り物が届いたとのメールありがとうございました🙇どうも、本人は、皆さんより一足お先に、お歳暮をおかあさんにだけ贈ってしまったようで😅おかあさんには(本人も?)何歳になっても、美味しいものを召し上がってほしいようです😋誰よりも一番喜んでくれて色々アレンジもして食べてくれる母なので送り甲斐があるよね、とはいつも二人で話していることでもあります😊さて、きょうも先月、義弟義妹ふうふと食べに行ったRevo (レボ)さんのメニューから全部で4品あるうちの3品目『ヘレステーキ レア』の写メを送らせて頂きます🐮せっかく〇〇〇のお口になっておられるところを藪蛇でどうもスミマセンでした😂それではおやすみなさい😴💤」


それが済むと、要事前申込のウェビナー2つに参加しました。


一つ目のテーマは、「ハラスメントはどうすればなくせるか(アカデミック・ハラスメントを中心に)」(資料では※②)。

質疑応答の全文の要約筆記を追記しました。京都の東南アジア学会の方たちが、カンボジアでも、インドネシアでもなく、「アカハラ」のテーマで、東北の大家の先生にアポを取って、ウェビナー上でハラスメントを見える化されている。こういうことが一校でも多く、当たり前にされるようになったら、する側からのハラスメントは減っていくのではないか。


二つ目のテーマは、「人と地域を創生する“犯罪学部カリキュラム”で学んでみたい」です

(資料では※③で、意見交換の部分起こしを追記しました)。


私事ですが、今週から、ギガ数の残量関係で、各ウェビナーへの入室は「質疑応答」の時間帯だけになりました。幸い、犯罪学研究センター様のは、同じテーマの前回・前々回のスライドを撮っていました。ひとまず、それで資料の穴埋めをさせて頂きます(笑)


あと、三つ目に、先週予告させて頂いた11月20日開催の「‘いいふうふの日’に考える、結婚の自由・平等」のスライドと、質疑応答の全文の要約筆記をアップしました(資料では※①です)。




今夜は、天下茶屋のRevoさんの「ヘレステーキ レア」の「写メ」のアテで

「猫ちゃんたち」と晩酌しました🥛☕(笑)










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資料のイメージ
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※ウェビナー(Webinar)とは、ご存知のようにコロナ禍、私たちの日常に、新たに加わった "ウェブ(Web)" 開催の "セミナー(Seminar)" のことです。
※画像が大きくて申し訳ありません🙇‍♀️


~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~
※①

2021年11月20日(土)
‘いいふうふの日’に考えるD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)、「婚姻の平等」と企業
大学生インターンから見た、「婚姻の平等」賛同企業の魅力
スピーカー:
安澤悠夏(東京大学文科一類2年)
村主章枝(すぐり ふみえ)さんと語る「婚姻の平等」
登壇者:
村主章枝(フィギュアスケート振付師)
寺原真希子(公益社団法人 Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に 代表理事)
村木真紀(認定NPO法人虹色ダイバーシティ 代表・理事長)
司会:岩村隆行・ビジマリ

要約筆記


寺原真希子(公益社団法人 Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に 代表理事)
>日本社会で LGBTQのオリンピック選手のおかれている状況は?


村主章枝(すぐり ふみえ、フィギュアスケート振付師)
法律を変えないと色んなものが動いて行かない
動きが遅いと 感じている
すぐに変える事はできないけれども
ここ何十年で 社会は変わっている
携帯も無かったし
今の小さい子は2歳でもアイパットをやるような時代に
物凄い勢いで変わっているので
やはりここの人たちが協力していく
ネガティブにならないで オープンマインドで 臨機応変に 知っていく
企業の人たちが動いていく
社会を押していく後押しになる
どうしても 決定権が みんなが一致しないと 動いていかない時に
やはり 臨機応変に企業が動くと社会が 変っていく
そうなったら みなさんがもっと 自分はこうであると 発表し易く やっていけると思います


寺原真希子
本来は 法律はみんなが生きやすくするためにあるものだけれども
それが変わる前に 動けることがあるということですよね


村主章枝
アスリートである前に 人である
生活がきちんとなっていないと やはり パフォーマンスが上がらないんだなと
LGBTQが家を借りようと思っても 全然受け入れて貰えない
そういうの えって びっくりしてしまう
そんな状態で やはり パフォーマンスが出せるわけではない
企業は それについて できることをやっていくことが必要だと思うし
また 言い易い環境にすること、そういう雰囲気、社会を創ることが大事だと思うんですね


寺原真希子
>企業「賛同しました」を見て入っていく人の中には マジョリティーの人も 何人もいるんですね
企業は 同性婚に賛成が 過半数を超えているんですが
国会議員はまだ 反対が 多数を占めるんですね
今日本で一番欠けているものは何でしょうか


村主章枝
アメリカで感じるのは 社会の物凄いスピード感
色んなものに対応していかないと 遅れてしまう
そこが 感じる差
きっと 優先順位があるんでしょうけれども
自分が考え方を変えるというのは
誰でも出来る事だと思って
そういうことが必要だと思います
逆にアメリカの方がちょっと押し付けがちかなと感じる事もあって
映画祭の出展ではかならずチームのジェンダーから肌の色まで全部聞かれるんですね
ダイバーシティじゃないといけないというのが 凄い徹底しているので
そこの項目が入っていないと いいものと扱われないのは それは違うんじゃないかなと
わたしたちは 肌の色とか そういうところで 選んでいる訳じゃないし
本来は おしつけるうんではなくて
社会が そういうものを打ち出さなくても
自然に空気みたいに ナチュラルになっていくことが 理想だと思うんですね
今本当に映画界の白人男性は 隅に押しやられているような状況があるんですね


寺原真希子
LGBTという言葉がなくなるようなしゃかいになっていけばいいなと思います


村主章枝
とにかくみなさんには今までのご自身たちが持っているものというのを取り払って
新しい事にもオープンマインドで 色んなものを見て
自分とは違う方たちにも興味を持っていただけたら
社会は変わって来ると思うので そういうことをやって頂きたいなと思いま

~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~



※②

2021年11月22日(月)
【講演題目】フィールドワークとハラスメント
【講師】沼崎一郎先生(東北大学文学研究科・教授)
主催:京都大学東南アジア学会
フィールドワークとハラスメント(Harassment in Fieldwork, HiF)企画者一同
共催:FENICS, JSPSナイロビ研究センター


質疑応答:


>先生のご著書、『キャンパス・セクシュアル・ハラスメント対応ガイド あなたにできること、あなたがすべきこと』(嵯峨野書院 2001)で 大学の外に助けを求めることになった とありましたが 

そのあたりの経過をお伺いしたいです


沼崎一郎・東北大学文学研究科教授
最初 大学の中には 何もなかったんです
それが セクハラから始まって 対応する組織ができてきました
できても 組織として どう対応していいか 分らない状況が続いて 
いきなり 裁判になっていきました
裁判となると しょうこあつめなどで 事態がより複雑になりました
どんどんと 事態がこじれてきて それだと 対応が難しくなりました
そこから 外部に相談することが 増えたんです
そうやって 対応の制度化が
まだまだなんだけど 何となく 不十分ながらも
お互いに それなりに 出来始めています
それがいいことか わるいことかは わかりません
被害者が 今までと違う形で 泣き寝入りさせられていることもあるだろうし
うまくいってる場合もあることだろうし
まったく(利害の)関係のない人のところに 行くことが 
そもそも良いのだろうと
本当に安全を大事にするなら 外部に行く方がよいのだろうと
相談レベルなら 中よりも外の方がまだ安全なのかなと 
そういうことです


>ハラスメントをする側の人たちからの、なくそうとうする自主的な取り組みはないのですか?


沼崎一郎・東北大学文学研究科教授
ありません
まさにそれが 権力構造上 ありえないんですね
強くなればなるほど 特にセクハラなどは 気を使わなくなるので
こればっかりは下からやっていくしかないんです
だから 相談に来てくれる人には 
黙っているだけでは 上の人は制度・対策をしませんよと
被害者の人たちに 義務を 転化してしまうのは悪いんだけど
典型的な例は DVです 
自分の旦那がヤクザで暴力をふるうと
でも 組長が出てきたら おさまるんです
それって権力に頼ったということですよね
暴力に対して どのように非暴力の形で立ち向かうかは
まだ 私たちは その方向を見つけてないんですね
じゃあ 絶望的かというと そうではなくて
一気には 解決はできないんだけれども
一人でも 変えることが出来たら それだけでも 進歩なんだ
たったひとりでも 助けることができたら それも 私はいいと思います
それが 積み重なっていけば だんだん世の中も変わります


>ハラスメントの禁止を法制化したほうがいいのではないでしょうか?


沼崎一郎・東北大学文学研究科教授
倫理法の方向には いってほしくないというのが 個人的にはありますね
加害者処罰が できるようになるためには やっぱり法律が必要で
アメリカなどでは非同意性交はすべて犯罪だ、DV加害者は全部逮捕してくれ、
というような運動を 実際にしていて
そういう場合は 刑法として何らかのかたちで 
ハラスメント罪というものが存在することは 必要だとは思うんです
でも 議論の余地はあるでしょうね
それが フィールドワークに役立つかという問題もあるでしょう
ハラスメントを犯罪にするというのは 
それ自体は 全然 まったく 不十分なんだけど 
それは悪い事なんだよと 教える教育には使えると思います


>最後のスライドの「課題」の「逃げてもいい」について、詳しくお聞きしたいのですが


沼崎一郎・東北大学文学研究科教授
まだまだほんとに これは これからの課題なんだろうなと思います
セクハラ・DVに多少関わってきた経験から言うと
代りはあるよと、研究命にならないほうがいいよと
ここで うまくいかなかったから これで 一生おしまいではなくて
もっといい上の人をさがそうは あってもいいことなので
研究なんて そこそこのものだ
子供が病気になったら 休んでもいいんだ
被害者になってしまったら ゆっくり休んで 
自分が安心できるところを見つけて そこでがんばればいいんだと考えて
本当は いついつまでに 学士をとらなければいけないとか 
そういう制度から 変えていかなけれないけないんだろけれども
あらためて 働き方改革と同じで 
研究の仕方改革も わたしたちが考えなければいけないことなんだろうなと思います


>私は アカデミックな場所では 権力に向かって ムーブメントおこしていく側ですが
フィールドへ出たら 現地の人たちに対して 私も 権力を行使している側になります
このことに対しては どうやったら 道が見つかるでしょうか


沼崎一郎・東北大学文学研究科教授

それは やっぱり 出口が無いです
東日本大震災の時 研究者が 殺到したんです
わたしたちは とりあえず 控えようとした 引き揚げました
そしたら 外国から招待して もっとやらせるように という動きになってしまった
あの時は それには 本当に悩まされて
調査される側の人たちからの 来てくれるな、ほんとに困るんだということが
多々あるということが あの時は本当に分って よく考えさせられたんだけど
言い換えると そういう時には 考えられるんですね
本当は これは 日常的に 考えなければ いけないことなんだろうなと 
一人一人は そういうことを 頭の片隅に置きながら 

自分のやりたいことをやる ということをやっていって
学界でも 時々 振り返って 
これからは  考えなきゃいけないことには ちゃんと焦点を合わせて
やっていかなければ いけないんだろうなと思います。





※③

2021年11月22日(月)
第28回CrimRC(犯罪学研究センター)公開研究会
「バーチャル犯罪学部カリキュラム構想〜こんな犯罪学部で勉強してみたい!Season 2」
「人に優しい」犯罪学って何だろう?
「生きづらさを抱えている人に柔軟に対応できる力を持った人と地域の創生」とは?
主催:龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)
司会:石塚伸一・龍谷大学法学部教授
コーディネーター:暮井真絵子・龍谷大学

パネリスト:

中島学さん・札幌矯正管区長(福岡少年院長)
江川楓さん・山口県地域生活定着支援センター 主事
島田貴仁さん・科学警察研究所 犯罪行動科学部 室長
大久保哲さん・宮崎産業経営大学
Takahiro Kotoさん・東北福祉大学 感性福祉研究所 研究企画推進課 課長
Mariko Okuさん・CrimRC, Ryukoku Univ.


意見交換:

中島学さん・札幌矯正管区長(福岡少年院長)
現場では 最近「立ち直り」の研究者が ものすごく多く 流行りになっているんです
ただ それが どういう影響を及ぼしているのかの視野、覚悟がなく
研究の為の研究になってしまうと 現場を混乱させるだけなので 
いかがなものかという危惧があります


暮井真絵子
>では、犯罪学には どういう人が学びに来てほしいでしょうか?


江川楓さん・山口県地域生活定着支援センター主事
まだ4年目なのですが 実務を通して 日々感じているのが
福祉は 生きづらさや 困り感を どういうふうにくみ取っていくかが仕事だけれども
それが出所者だと 背景に踏み入っていけないというか 難しさがあって
福祉側から見ると 例えば 刑事司法的には 「身柄」という
上下関係があるワードが使われるということにも抵抗があって
そういうことから ネガティブな感情が膨らんでしまうということがあって
そういった専門用語の文言に縛られずに語り合えるというところが 
バーチャル犯罪学部の「犯罪学」の良いところだなと思いました


石塚伸一
不安感で犯罪が起きたことが 福祉と相関関係がありそうだ 
実験してみましょうという話が 行政の間では 出ていて 
公共政策への信頼感が上がれば 犯罪が減らないかみたいなことを今、やっているんですね


島田貴仁さん・科学警察研究所 犯罪行動科学部 室長
行政の監視政策も、やっぱり ないよりはあった方がいいんですね


石塚伸一
オファーは 監視カメラを減らして、犯罪を減らすのは どうすればいいかなんですよ
増やしてじゃないんです
そういう犯罪学の知見を持っている人が 公務員になっていくんだとしたら 
ありだということですよね
ただ そうなったら その方が 仲間外れにされないか それが心配なんですよ


島田貴仁さん
かなり理解はされてきていると思うんですよ


石塚伸一
犯罪対象者個人へのアプローチも1つですが 犯罪社会に対してアプローチしたらいいんじゃないでしょうかね


島田貴仁さん
運動としては認識されているんですけれども 地域が じゃあどうやったらと実証研究がちゃんとできる人が 居た方がいいいんですけれども 散在してて なかなか研究をみんなでやろうとならないのが 歯がゆいです
これだけ エビデンスに基づく政策研究が 行政の中でも流行ってますので それが 地域の中でも 問題を抱えた人たちを支援していくために 社会科学的に考えて 検証していくということできたらいいんですけれどもね
実務家の方が 広がっていくと 一緒に考えられるので よっぽど 世の中を動かすもとになると思うんです


大久保哲さん・宮崎産業経営大学
犯罪の加害者の支援をやっている阿部恭子さん
「一番大変なのは マスコミ対策 それをなんとか守るのが一番大きな支援だ」とおっしゃってました
現在の集中豪雨的な報道は 刑事政策にとって 害悪以外の何者でもないとわたしは思います
バーチャル犯罪学部の「犯罪学」ができましたら ぜひとも 何か関わらせてください


石塚伸一
「犯罪学」はできないいんですよ バーチャルでしかできないんです(笑)


Takahiro Kotoさん・東北福祉大学 感性福祉研究所 研究企画推進課 課長
ありがとうございます。犯罪者・出所者や刑務矯正・定着支援から遠い人に、犯罪について理解してもらえるようにする力をヴァーチャル犯罪学部で養成することが大切な感じがしました。行政向けには、島田さんのようにエビデンスによる説明ができ、一般やマスコミの人向けには、吉田さんや江川さんのように、ことばで理解を広げていく説明ができるようになる力を身に付けられるといいと思いました。感想です。


石塚伸一
おっしゃるとおりですよね
難しい言葉を使うと自分が偉い気になって来る どの学部にもあることですよね
被告人が この刑罰は仕方ないなと 自分が引き受ける気になる判決が いい判決なのだと聞いたことがあります
今の法律は 裁く人が主体で そこが違っていて 
裁かれる人が主体なのが「犯罪学」なのではないかと思います
だからまだ バーチャルなんです(笑)


Mariko Oku(CrimRC, Ryukoku Univ.)
犯罪社会学会が企画されている「講座「犯罪学」【第2回】」について企画担当の丸山先生、会長の浜井先生がおられるので、ぜひプログラムの特徴(龍谷・犯罪学との違いなどあれば)を教示ください。https://criminologysem2.peatix.com/


暮井真絵子
今日は「犯罪学」の知見を持った人のニーズが みなさんで共有できたのが よかったのではないかなと思います


※過去のスライド


2021年9月12日

「刑務所と芸術を考える~阻む壁、実践、社会的意義」

矯正施設における芸術活動を阻む壁は何か(敬称略
話題提供者:風間勇助
コメンテーター:
石塚伸一
黒原智宏
中島学
中村美帆

#色鉛筆訴訟 #奥本章寛死刑囚 #女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい(村中李衣 編著/中島学 著)





2021年10月9日
「刑務所と芸術を考える~阻む壁、実践、社会的意義」
アートプロジェクトとしての“プリズン・アート”?
ゲスト:
ミヤザキケンスケさん(画家)
熊倉純子さん(東京藝術大学教授)
主催:
風間勇助・東京大学大学院博士課程2年/龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員




※④


2021年11月23日(火)
テーマ:

「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」
ゲスト :

永井幸寿(こうじゅ)さん

弁護士、元日本弁護士連合会東日本大震災・原子力発電所事故等対策本部副本部長など

著書『憲法に緊急事態条項は必要か』(岩波ブックレット)など
インタビュアー:

岩上安身さん・IWJ代表
収録日 2015年12月19日



※⑤

2021年11月24日(水)
【子どもが社会から孤立しないために〜ネットやゲームとの付き合い方】
講演:吉川 徹・児童精神科医、愛知県医療療育総合センター中央病院子どものこころ科部長
ファシリテータ:石戸奈々子・超教育協会理事長

質疑応答:


>よく端末を子供に渡す前に家庭内で約束を作りましょうという話があります。吉川先生もそのようにお話ししていると思いますが、もし中学生などで約束を作らずにスマホなどの端末をすでに与えてしまっている場合、上手に約束をつくる方法やポイントはありますか?
吉川徹
千差万別で いい方法はあんまりないのですが
ただ 悪い方法だけはあります
より悪くなるのなら 約束はないほうがいいと
少なくとも 悪いことは 起こりにくいと思っています
ゲームや遊びのことで 子どもと喧嘩しないことが コツかなと思います


>GIGA端末が導入された後、デジタルシチズンシップ教育が求められてきておりますが、先生のお話の通り保護者のリテラシーがないことが問題かと考えます。保護者向けの活動として何かうまいやり方はありますでしょうか?
>学校から提供され始めた、端末のセキュリティ等が、家庭のセキュリティに比べて低い場合に、子供にどのように説明していけば良いでしょうか?まだ学校等の自治体のITリテラシーについても、そこまで高くないように感じております。
吉川徹
学校では遅いのかなと
リテラシー教育が これからますます 必要になって来る中では
就学前のタイミングで 行うのが より効率がいいのかなと思います


>ゲームにもいろいろあると存じます。ゲームによってリスクや逆に効能など、先生のお話の中で違いがございますでしょうか?それと単に遊ぶではなく、例えばゲームを作って遊ぶということでは如何でしょうか?
吉川徹
ゲームを一括りにしないことは 大人側として すごく大事な姿勢だと思います
何かに熱中することで育まれる力に関しては、医者向けに話をする時には 私自身は
「将棋や野球と何が違うかは ちょっと多面的にかんがえたほうがいい気がします」という風に言っています
eスポーツで 登校できるようになっている生徒もいるからです


>使用者側の対応はわかりましたが、製品やサービスの提供者側にもっと規制を設ける対応も必要かと思いました。経済活動を抑制する方向なので、そのような動きは国内外ともにないのでしょうか。
吉川徹
コンプガチャの規制はあるべき規制だと思いますけど
やっぱり必要な規制のラインは確かにあるかなと思います
ただ それがどこにあるのかは議論が必要です
学校に行けてる子どもと 行っていない子どもとの基準は 確かに違うかなと思います
それだけでは 親ごさんに負担が行き過ぎるので
そういうところがラインになるのかなという気がしています


>中高生はSNSをかなり利用していますが、12歳以下の子どもは利用規約上大手SNSを利用できず、実態は多くの小学生が年齢を偽って非公式に利用しています。
今後さらにニーズが高まると思いますが、子どもが安全に使え、ペアレンタルコントロール機能がある子ども向けSNSがあったほうがよいと考えていますが、どう思われますか?
また、子ども向けSNSを開発する際に、どういったことに気を付けたほうがよいと思いますか?
吉川徹
大人を助けてくれるアプリケーションツールはあった方がいいのかなと思います
自由主義諸国では難しいと思うのですが
ないよりはあったほうがいいと
親にとっては アプリによって 見守りの負担を増やさないことが主目的になるので
とはいえ つまらないと子どもが使ってくれないので
そこら辺のバランスかなという気がします


>お話の中の孤独についてです
ネットの中のコミュニケーションなら仲間が作れるお子さんたちが、のめり込んでいく傾向にあるという実感があります。リアルでの仲間作りができることが解消策ではあるのですが
それは難しいので、マッチングの場があると良いのかもしれませんね
吉川徹
オンラインの中に上手に居場所を見つけている子は たしかにいますし
ただそれに飽きてくると リアルに出て行くということは 

あるのかなという気がしています


>ICD11のゲーム障がいと発達障害の関連はどのようなものですか?
吉川徹
発達障害との関係はおおむねあると言われていて 
ADHDについてはデータもあるので
わたしたちも 視野に入れておくことは必要かなと思います


>ネット依存症を怖がって、ゲームをしません。時代に反して、ゲームをしないことで、問題のようなことはあると思いますか?
吉川徹
人生の中で損をしているとはちょっと思ったりしますけれども
本人がそう思っていないのなら
いいんじゃないかなと思ったりします



※吉川徹(徹)先生の著書のご紹介です

~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~

子どものこころの発達を知るシリーズ10 ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち - 子どもが社会から孤立しないために(吉川徹著、合同出版、2020)

https://www.godo-shuppan.co.jp/book/b548791.html

~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~



※⑥

2021年11月24日(水)
 「 パラスポーツを通じた多様性・障害理解とは? 」
講師:マセソン・美季さん(国際パラリンピック委員会教育委員)
芝大門人権講座


質疑応答:


>パラスポーツの協議には ゴールボールの他にどんなよいものがあるでしょうか
特別な用具がないとできないものや 特別な子どもしか体験できないものは どうかなということで どんな子どもも参加出来る競技として ボッチャなどがあります


>JPSA(日本障がい者スポーツ協会)「2030年ビジョン」とは?
きっかけが パラスポーツでも 
差別や偏見を溶かしていく その目的のためのパラスポーツととらえて
スポーツから始まる社会変革という動きを起こそうということで 
2030年まで これからずっと 続けていくキャンペーンです


>障害者スポーツチーム. シンポジウム2020. ~広げようスポーツの輪~の成果と課題を教えて下さい
スポーツ庁の委託事業でしたけれども
もともと リハビリという感覚だと なかなかスポーツに行けなかったり
パラスポーツをやっている人が あまりにも素晴らしいので あれは素晴らしい人たちと 最初から線引き、分断されているということがあったりという状況があるのを 私自身、感じていましたので
そういう人たちからこそ 身近にパラスポーツが浸透していったらいいなと思っています


>2021/11/6に魚津市で開かれた『障害ある人もない人も共に 「ボッチャ」大会』について教えて下さい
最初は ボッチャは重度の人たちのスポーツとして考えられた 奥の深いものでしたが
これは 幼稚園からお年寄りまで 誰でも楽しむことが出来ますし
いろいろ工夫することも出来て
パラスポーツと知らないで取り組んで頂いても 
障がいのある人たちと 一緒にやると想定して頂いたり
利き手でない方で関わって 気づきを促すということも やって頂けると聞いてますので
ご参考になさってください
>真の意味でのインクルーシブに向けて、日本の学校、家庭、地域はどうしていけばよいでしょうか
私が 大学時代に トラックの居眠り運転事故に巻き込まれて 障がい者になった時に 日本で感じたことは 
優しさ・思い遣りが、ぎごちなさを生んだり
こんなことを聞くと失礼になるんじゃないかと 誰も何も聞いてくれないことにつながったり 
しているんじゃないかなということです
まだまだ 障害のある人達を 輪の中に入れてあげようという動きだけで満足している人も結構いらっしゃるように 私には見えて 
一緒に何かを楽しんでいる、というのではない 
きちんと 障がいのある仲間に 馴染めていないという風にも 私には感じました


私は 今は カナダで暮らしているんですけれども
カナダは 元々 多様な人たちがたくさんいて それらの人々が 手を繋いで 輪を作っている、
中にも 外にも 誰もいなくて みんなで大きな輪を作っている という受け入れ方を
カナダの人はするように感じます


日本人の気質として どうしても 手を貸してあげましょうとなって
貸されている方が どういうふうに感じているかを 忘れがちで
優しさが重たい?思ったるい優しさ?言葉が悪いんですけれども おせっかい? 
ほかにいい言葉が浮かばないんですけれども もやもや感じているものがあるので
一方通行ではなくて 双方向を意識してもらえたらと思います
対話がうまくいくように
ただ 一方的に 決めつけるのではなくて 
反対側は どう思っているんだろうと考えながら 取り組んで頂いたら 
いいのではないかなと思います



※⑦


2021年11月24日(水)
シンポジウム「コロナと緊急事態条項~コロナの現場から~」
基調講演:
  石川 健治さん(東京大学法学部教授)
パネルディスカッション
 パネリスト:
  石川 健治さん(東京大学法学部教授)
  保坂 展人さん(世田谷区長)
  夏川 草介さん(作家、医師)
  永井 幸寿(こうじゅ)さん(兵庫県弁護士会、日弁連災害復興支援委員会委員)
 コーディネーター
  伊藤  真さん(東京弁護士会、日弁連憲法問題対策本部副本部長)


※「最後に一言ずつ」より要約筆記


保坂 展人さん(世田谷区長)
感染が減ったことへのはっきりした分析がまだないもとで
今 感染拡大地域はないので 前倒しで 3回目の接種を先行してやろうと
何を根拠にこれを言っているのか あいかわらずエビデンスがない
グラグラしている厚労省に 国家緊急権という強権をもたしてどうするのか
自治体の多くは コロナの3回目の接種の主導権は 住民の情報をきちんと持っている自治体にあると考えている
政府とは真逆である
きょうの話し合いが見当ちがいな論議に対抗する軸になることと思う


永井 幸寿(こうじゅ)さん(兵庫県弁護士会、日弁連災害復興支援委員会委員)
感染症は 不安を与えるという点では
災害と同じだということで
災害対策法を お手本にして 法律を作ったんですね
だから 感染症の対策も(憲法を止めなくても)災害への対策を 応用したら 対処できると思うんです
一番大事なのは 現場だということです
すべての出発点は 権力者ではなく 現場
そして 現場から対策を考える
それは 一回目に対してきちんと対策をとることが いかに有効かを見れば分ることですね


石川 健治さん(東京大学法学部教授)
キーワードとして出てきたのは ネットワーク
縦方向ではない
そういう印象を持ちました


伊藤  真さん(東京弁護士会、日弁連憲法問題対策本部副本部長)
ネットのニュースを見ていたら
改憲有力との見出しで、自民党は憲法改正推進本部を「憲法改正実現本部」に改める と出ていました(2021年11月19日)
災害や 感染症に対して 市民がどう対策していくのか
現場は 正解ではなくても 最善の道を選んできた
憲法を変えて 緊急事態条項を入れることが 最善ではないと 
きょうは確認できたと思います


閉会挨拶:
当シンポジウムは、まだまだ第五波の最中に 企画いたしましたが
その時の 自民党の改憲草案の中に 緊急事態条項が 入っていたわけですけれども
感染症の現場を踏まえても そういうことが言えるのかを 今日は 考えました
対応し得るのは 緊急事態条項を作ることではなくて
そもそも、災害対策の原則は「準備してないことはできない」
この時期に 分かった問題を 冷静に検討し 対処していくことが 必要なことであると
きょうは みなさまと共有できたと思います


資料作成:永井幸寿(こうじゅ)弁護士 (2015年12月19日)




※⑧


2021年11月25日(木)
第4回「依存症は治る?」
講師:榎本稔・榎本クリニック グループ名誉理事長、精神科医
主催:医療法人社団明善会 榎本クリニック



質疑応答:


>アルコール依存症, ギャンブル依存症, ゲーム依存に罹ったら、今後、どういう方向に向かえばいでしょうか?


榎本稔
残念ながら「自分で自覚して」までには なかなか行かないんですね
自助グループについては
ギャンブル依存症には GA(ギャンブラーズ・アノニマス)
薬物依存症には NA(ナルコティクス アノニマス)
があります
残念ですが「長期間通わないと なかなか回復しない」が 事実なんですね


各リンク:


※薬物依存症の自助グループ
■NA(ナルコティクス アノニマス)https://najapan.org/about-na
薬物依存からの回復を目指す薬物依存者(ドラッグアディクト)の、国際的かつ地域に根ざした集まり


※ギャンブル依存症の自助グループ
▶ GA(ギャンブラーズ・アノニマス)http://www.gajapan.jp/
ギャンブルがやめられない方の集まり


▶ ギャマノン https://www.gam-anon.jp/
ギャンブラーを家族に持つ方の集まり


▶ FA(ファミリー・アノニマス)https://families-anonymous.wixsite.com/home
依存症者の家族の方の集まり


▶ NPO法人 全国ギャンブル依存症家族の会 https://gdfam.org/
ギャンブル依存症者をもつ家族が集まって対応策などを互いに相談する会


※依存症について知りたい方へ
▶ 依存症の正しい報道を求めるネットワーク http://izon-hodo.net/
依存症に関しての偏見に満ちた報道の垂れ流しに対しNOの声を


※ゲーム依存の自助グループ

▶OLGA(オンライン・ゲーマーズ・アノニマス)

▶FiSH(Field of Sharing Hearts)

▶ゲームをやめる会

▶OLG-Anon福岡

▶ネット・ゲーム依存家族会(ギャンブル依存症問題を考える会)


※摂食障害の自助グループ

▶OA(オーバーイーターズ・アノニマス)
▶NABA(ナバ 日本アノレキシア・ブリミア協会)
やどかり





※⑨

2021年11月25日
『アフガニスタンの現在:国内情勢と地域的な影響』
司会:
鈴木 均・アジア経済研究所 新領域センター グローバル研究グループ、「アフガニスタンの現状と地政学的条件」  
講師:  
青木健太・中東調査会 研究員、「ターリバーン支配と権力移行:「包摂性」の視点から見る現状と含意」    
中西久枝・同志社大学 教授、「アフガニスタンと女性の権利:イスラーム法と慣習法の狭間で」


※討論の要約筆記
鈴木 均
討論にあたって われわれは 情報が欠落しているところがあるから
『タリバン』という肖像写真の写真集から 3枚の写真を 出してきました
銃剣類を持っている人が 非常に多い
戦争の中で 生まれ 戦争の中で 育ったということだろうと 思うんですね
バイデン大統領の発言として 我々の部隊は 何名もの軍人が 死んでいるんだと
アフガンの治安部隊の死者も それくらい多い 
国内の紛争でそれくらい 生命を失って来た上に成立している国が アフガンであると
それが われわれが 認識しておかなければいけないことかなと 思いました


青木 健太
どれくらいタリバン政権は存続するかという質問を受けて ですけれども
1点目は 軍備を どれくらい 続けられるか
アフマド・マスードは まだ抵抗する意志を示していますが その点はどうなのか
2点目は タリバンが 変質するという可能性です
かつて タリバンは 非常に兵力不足に陥っていて アルカイダの思想的影響を 強く受けていた
国際テロ組織と 変わらない考え方をしていた
アルカイダとの関係を どう続けていくかが 影響をあたえるだろうということです
3点目は 経済面での影響です
中長期的には どうなるか 分かりません としか 言えません


中西 久枝
日本政府のあり方の問題ですけれども
昨日報道があったばかりですが
岡田隆・アフガン大使が カブールにはいって 対話をしたと
治安の回復ができれば 復活すると 報道されているわけなんですが
もしかしたら ドイツの方が早く 大使館を復活させるかもしれないと言われてますので
日本政府は2番めかと思いますけれども
人道支援を行っていく事を 実現させるためには 大使館復活は大切ですが
政権を支持していると思われかねないので この点を日本もドイツもどうしていくかという問題があると思います
アフガンの女子学生を避難させる事を 私は 日本政府は 積極的にやるべきだと考えています
達成しうる目標の一つであると考えるからです
イスラム法の学派による違いと慣習法の違いと どちらに力点を置くかというと
情勢を考えるのであれば タリバン政権が イスラムと言っている以上は 
イスラム住民も 慣習法と イスラム法の 違いを混同しているんですけれども 
そこらへんの格差を どう是正していくかが 今後の鍵だと考えています


※質疑応答(Q&A)の要約筆記

鈴木 均
ウズベキスタンなどは 経済面をはじめ、電力・人道支援 含めて 協力を明言している地域ですし
地域的にも 国が崩壊し 深刻な事態にならないように という問題意識は 共有されていると思います

鈴木 均
前副大統領が率いる反体制武装勢力の存在や タリバン支配に対して 女性を中心としたデモなどは 全国的にも 伝えられています
半年後に終結するのか? それともあと20~30年続くのか?
あらゆる可能性を 覚悟していく必要があるのかなという気がしています
青木 健太
つながりがある国が 内政につっこんでいくことは 考えにくいですが
イラン インド ロシア が介入すると また代理戦争化してしまう 可能性はあると思うんですね
こういった周辺国の動きも 反タリバーン勢力に影響を与えるのかなという気がしています

青木 健太
「イスラムの教えと農村の精神を体現する」の意図するところは 
オマル師は 地元以外に憧憬が深かったわけではなく 特に南部の農村を基準にしていた部分が多く
一例として 外相が 女性の権利擁護をアドバイスしていた
それは イスラムを典拠としていた場合に イスラム的ではありません
女性の尊厳が奪われているということは 男性の名誉に関わって来る問題なので 一般的には認められない
それを やみくもに 肯定しているわけではなくて
頭ごなしに 国際的人権基準の尺度で求めていくと どうしても対話が整わないことがあるということです

中西 久枝
タリバンは いきなり出て来たのではなく 2005年から徐々に体勢を固めてきたということがありますので 人間対人間の闘いという面を見る必要があると考えます

青木 健太
政権に対して イスラム法学者が 何かできうるのかは 全く分からりません
タリバンにとって耳が痛いことをいうのは 一般的に言って 難しい状況ではないかなと思います
アルカイダが 彼らの理念に基づくような攻撃をするのかというと
意志と目的は 正直言って 20年前にくらべると 後退している と 
そういうメンタルは もうないと思うんですね
そのへんのモニタリングを 政府がしっかりしていく必要があるのかなという気がします

中西 久枝
人権が最優先事項なのでしょうか 段階的緩和の策はないのでしょうか という質問ですが
段階的には ありうると思うんですが どの人権問題にするかという点があるんですね
世界人権宣言の中の ここは譲歩するけれども ここは留保する という考え方
つまり 文化相対主義的な考え方を 押し通していくという立場ですね
世界人権的な発想で どの国も その達成をめざすべきだ が 欧米では優勢になっています
しかしながら それでよいのかは ひとつひとつ 精査していかなければ いけないと思います
日本自身 女性の人権で世界119位とか 達成できていない国家に入っているわけです
でも これは 開発途上的な 脆弱な国家が 達成できていない問題とはまた別の問題なんですね
青木 健太
これは価値を巡る問題で 難しい問題です
日本や欧米は 人権を 普遍的価値と考えている ユニバーサルなものと考えていますけれども
イスラム世界では 人権は 生まれながらにあるのか 自然法なのか という問いが、加わってくるからです
この世界には 宗教とか色々な面で 制限がかかってくる人権もあります
民主的なやり方が 失敗したから 基本的な立場を変えるのかという 本質的な問題が 今おこっている
一方で 目の前で 非人道的なことがおこっている
そういう非常にジレンマがある中で 各国政府が 決めて行かなければいけない問題であるとは思います







※⑩

2021年11月25日(木) 
講演:

「生理をタブーから解き放つ」(第10回じんけんカタリバ)
講師:

田中ひかるさん・歴史社会学者、博士(学術)、立教大学兼任講師、著書『生理用品の社会史』(角川ソフィア文庫)、『月経と犯罪〝生理〟はどう語られてきたか』(平凡社)など


講演の要約筆記:


コロナ禍は女性に深刻な影響を与え、そのような状況の中で、「生理の貧困」の問題は注目されました。
でも 今迄も 「生理の貧困」はあって それが 見えなかった
なぜ 見えなかったのか
どんな「生理の貧困」があったのか
まずは それから 見ていきたいと思います
①なぜいま生理が語られるようになったのか
生理が語られるようになったのは3年ぐらい前からで 
漫画『生理ちゃん』が生理ブームのきっかけかなと思います
同時期、『パットマン』(2019インド映画)が話題になりまして 語ってもいいんだという雰囲気が出てきた
続いて「不透明な袋は要りません」キャンペーン
それまでは 生理用品を買うと レジで 不透明な袋に入れられた
生理用品についての考え方で 「不透明な袋は要らない」という選択肢もあることが 話題になった
今は レジ袋が有料になって その論議は 断ち切れたけれども
確かに ナプキンは 恥ずかしいものではないから


世界的な「生理の平等化」を求める動きとしては 2019に 
貧しい人も生理用品を手に入れることができるようにしようよという デモが起こった
2020年10月19日は アメリカは コロナのせいで デモは無かったが
「女性の生活を便利にする」と銘打ったフェムテック市場 が 今 ものすごい勢いで 拡大している
でも一番凄く目立つ動きは やっぱり SNSで若い人たちが 普通に語り始めたことだと思います
②そもそも月経タブー視とは
殆どの宗教が 経血はタブーで 月経中の女性は ケガレだと 信じられていて
日本でも 今も 一部地域で 植物が枯れるので 農作業させない とか 食品の加工 (マヨネーズを)女性に作らせるなとかが あります
ネパールは 生理中 「チャウパディ」に隔離され 毎年亡くなっている方がいる
生理小屋が ふきっさらしで寒いので 暖を取る為の煙を吸って
毒蛇に咬まれて 
人間の男性に襲われて
9年ぐらい前に 罰則の法律はできたが
処罰よりも 慣習を破る方が怖い(家が火事になるとか)というのがあって 
一朝一夕には なかなか なくならない
日本の歴史の中では
血液で獣を引き寄せてしまうとかはあったらしいが
古事記では まだ生理が不浄視されていないと思われる記述があった
宮津姫に ヤマトタケルが「貴女の服に月が出ているよ」と 
それに対し 歌を返す 「あまり待たせるからよ」と
それで二人はいい仲に
穢れ観が全然ない
いつ頃から穢れ観は出て来たか
820 弘仁式 「産穢」という言葉が出てくる
871 貞観式 「産穢」「血穢」
日本にも ネパールの「チャウパディ」にあたるものとして 敦賀の月経小屋があった
1872に100年後にやっと 国によって お産や 生理は ケガレですよというのが 廃止された 
でも 実際には 敦賀の月経小屋は 1960年代くらいまで使われていて そのあと急速になくなった
1960年代 ナプキンが登場したことによって 処理のために 小屋を使わなくて済むようになった
1960年代 自宅出産から 病院出産に 切り変ってきたので うぶ小屋として 小屋が 機能しなくなった


③月経観の転換期
今は 不浄視ではなく 羞恥心が 語りづらい理由に なっている
「生理の貧困」対策でも そう
初経教育をうまくやることによって 羞恥心はかなり 軽減できるもの


生理を語ることに 抵抗が無い方が 自分から たどりつくことができるから
初経教育をうまくやることは大事です
平行して 恥ずかしくて くださいと言えない人への配慮を 考えることが大事です
一番困っている人に ナプキンが 届かないと 意味がないからです
やはり ナプキンを 学校のトイレに置いておくというのが 一番 現実的な対策かなと思います


明治政府が 不浄視を やめますと言った 理由は
富国強兵をすすめていく上で やはり 不浄視している場合ではなくなり
そうやって生殖を管理していった
西洋医学に基づいた月経観教育が行われ
生理中の女性は 犯罪・自殺が多いので 女性は 仕事に就いてははいけない、家から出してはいけないなどの 
性別役割分業の根拠として 月経が利用されました 


ちょうど60年前
アンネナプキンが発売された
1961年11月
酒井さんに ツツイ電気が唯一出資した
その後 物凄い売れ行きで 後続会社が 300社できた
中には粗悪品もあって 淘汰されたものが 今残っている
最初出てきた物は水洗トイレに流せたが 流せないものが出来てきて 
流してはいけませんになった経緯がある
今が 3回目の 月経観の転機になっています
女性誌や 
朝日新聞 日経新聞の 一面に 生理という言葉が出るようになって すごく驚いた
男性が驚いて 事件になったりもした


④生理の“語り方”について考える
意味付けてはいけない(ケガレと意味づけて語られた歴史的経緯から)
昔は 月経の回数が少なかった
今は 生涯に 450回くらい くる
昔は 授乳期間が長かったので 生涯90回くらいだった
昔は 妊娠 出産の 合間に たまにくるものだった
初経教育はやはり大事だと思います
なぜなら
生理には 今までになかったハンデを負ってしまったと思わざるをえないところが どうしてもあって
女の子は 生理があるがために 女性という性を 肯定的に捉えられなくなったりすることがあるからです
その後の啓発活動も大事
初経が来たときの当事者の女の子の気持ちが一番大事です
こそこそやるからいけないんじゃないかということで
男女一緒に初経教育をやろうという学校が 今 増えている 
恥ずかしいという子も出てきている
いきなり一緒にするのは ちょっと乱暴かなと 
照れ隠しに 男子たちに何か からかわれたりすることも 女の子にとっては すごく嫌なことなので
当事者の自尊心に関わって来る問題なので 生理の初経教育は大事です


女性は生理があるから大変だよね いたわらなきゃ よりもまず
凄く個人差があるんだ ということ
それは もういっぺん 女性同士でも 確認しなきゃいけないことなのかなと思います
男性はもっと分らないので
個人差があるんだということは みんなが 理解する必要があることです


個人差があるから 不調への対処も 色んな方法がありますし
色々ある中で 自分に合ったものを使えるんだ、選択肢があるんだということを 
初経教育で 女の子たちに 伝えることが大事だと思います


⑤コロナ禍、女性が貧困で生理用品を買うことができない=「生理の貧困」について


東日本大震災以前は
困っていても 生理の事は やっぱり声があげにくかった
各避難先々で ほんとに不自由されていたと思いますが
あまり 気にされてこなかったんですね
それが 東日本大震災以降 生理のことが 注意されるようになりました


コロナ禍の今年の春から 毎日のように どこどこの自治体が 生理用品の提供を始めましたと いうニュースが 入って来ています
これが 場合によっては 一過性のものになるのかは 注意して見ていく必要は
あるかと思いますが


配布用のナプキンは どう調達しているかというと
災害備蓄のナプキンを 「生理の貧困」対策に 使っているところが 多いです
よりよい方法で 継続的に ということが大事なんです 
継続的に行われることを願っています
なかなか 各家庭の事情は 外から見えません
けれども みなさんで知恵を出し合って 
これから どんどん改良していくといいなと思います。
<完>



質疑応答の要約筆記:
>生理用品配るだけで 解消されるということなんでしょうか?
お子さんも手に取れるように 学校のトイレに置くという事も やっぱり 一番いいんじゃないかなと思います
>本日はありがとうございました。最後に生理休暇について触れられていましたが、生理休暇促進に向けて先進的な取り組みをされている企業等、ご存知でしたら教えてください


生理、更年期障害等、女性特有の症状で休暇を取れる企業が出て来まして
恥ずかしい、自分が生理中であるとあかさないといけないのは何でだ? 生理休暇という名前自体どうにかならないか という意見が出てきたり 
生理休暇を取るのはハードルが高いという個人的意見も出てきた
辛さを解消していく方法をレクチャーし、 
休みではなくて 痛みを解消して 働けるようにすることに力を入れている 企業もあります
>ありがとうございます。今労働組合の役員をしています。組合員からは、生理休暇というのがいやで、年休で休んでいるとの声も聞こえています。
>初経教育が大事とのお話がありましたが、今は各学校、保健体育の教員に任せられているように思いますが、全ての学校で適切に初経教育が行われるようになるには、どのような取り組みが必要だと思われますか。政府レベル、学校、民間レベルなどそれぞれの役割があるのではと思います。ご意見いただけますと幸いです。


学校によって ほんとにまちまちで 担任 校医さんが やっているところもあって 未だに おしべめしべのところもあって ぜひ 最低ここまではやろうということを義務付けて欲しいと思います 
特に個人差について 教えないのは 本当によくないなあと思っています
私立とかは ものすごくやっているところもある一方で
公立は 教え過ぎたらいけないというような考えも未だあって 難しいなと思います


>本日はありがとうございました。
①「生理の貧困」に向き合う中で、生理用品の配布以外に大切なことは何だと思いますか。
②食の貧困と生理の貧困で人々の受け入れ方に差が出るのはなぜだと思いますか。


物理的なことは 配布ですけれども
見えない貧困、痛みを我慢するとか 婦人科にかかれないとかも すべて 貧困としてとらえて
それを吸い上げて解消していく方向に 今やっと なってきた
この機を逃さずに やっていくことが 今 大事かと思います
食べる物が欲しいは いいやすいけれども
ナプキンが欲しいは 言いづらいというのは やはりあると思うんですね
だから 子ども食堂とか すごくいい場所だとおもうんですけれども
同じ場所で 配布するんです
食べ物を配りますよ という建前で 一緒にナプキンを配る 
それが 嬉しかったという声も聞いているので
本当はタブーにしなくていいんですけれども そこは配慮していってもいいかなと思います


>子どもたちへの教育について、性別で分けてとりくまれることで、しんどい思いをする子もいると思います。生理も射精もあることを一緒に学ぶことができるといいなと思います。土台には、誰のこともバカにしない、人のことを、人権を大事に思う集団づくりが必要です。


まさに 人権教育の中にある 自分とは違う人を馬鹿にしては行かないとか
そういうのが ベースにあれば よりよい初経教育ができると思うんです
人権教育と 初経教育を いっしょにやったらいいんじゃないですかね


>本日はありがとうございました。
大人の月経教育のお話がありましたが、生理=はしたないを取り除くための方法として、このような語る機会を作る以外の方法はありますでしょうか?


家庭の中でも 話題にしちゃってもいいんじゃないかなと思うんですよね
お父さんが 男兄弟ばっかりで育ってほんとに知らない 
お母さんが 隠す人だったり という場合があります
数年前の話なんですけど
きょうのような場で みなさんが 普段話してない分 本当に たくさんお話されて
やっぱり こういう機会、場があることは 凄くいいことなんじゃないかなと思います


>本日はありがとうございました。
現在大学生の者ですが、生理休暇に関連する質問をさせていただきます。生理休暇は社会人にだけでなく、大学受験や重要な試験の際に中学生や高校生、大学生に適用するような動きは見られますでしょうか。


最近のニュースで まさに 生理の思いせいで 体育休んで 内申点悪くなってしまったとか 成績が下がってしまったとか かなりの数の方が経験されていて 女性の多くが 共感するところだと思うんですね 
ただ 今まで現れていないのは 女性が 多分 仕方がないと しょうがないと思っていたんですかね 
今 やっと出てきて 学校側の配慮が これから 大事になってくると思いうんですけれども
あと 女の子が 定量用ピル飲んでるとか 今 言えないというのがあって
生理痛が重ければ こういう方法があるから 大丈夫だよと 女の子を安心させる エンパワメントさせることが初経教育なんだよ という認識が 大事な事かなと思うんです
それと合わせて 生理痛解消 をしつつも 
それでも 学業困難 就業困難があるという女性がいるんだよということも


>ずばり、タブーから解放されたら 女性は何を手に入れるでしょうか


日本に限ってのはなしになりますけど
生理がなくなる時代がくると思います
ピルとか コントロールで
今だいぶ楽に過ごしている方が SNSとかで出てきているんですね
ほんとに 今まで足かせになっていたと思うので
生理なんてなくなっちゃっていいとは 今まで 言えなかったんです
それが ここにきて 負担以外の何ものでもないと 若い人たちが 言うようになって
これから 生理自体をコントロールする人が出てきて アクティブになっていくと思うし
それが 当たり前になっていくといいなと思います
もちろん 生理が来てくれると すごく嬉しいという人もいますので
色んな価値観があって それぞれを大切にしようというのが 一番大事なんだと思います





※⑩’


『人権週間』12月8日ピースウィンズ・ジャパン オンライントークイベント/【2021人権週間企画】⑤
世界の女の子の生理のはなし ─ケニアとバングラデシュから考える「生理の貧困」─
日時:2021年12月8日 (水) 20時から
場所:オンライン(Youtube Live)https://youtu.be/CyfIZqUp308
司会:小島 慶子 さん・エッセイスト、タレント
ゲスト:國井 修 さん・グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)戦略・投資・効果局長



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クラウドファンディングへのリンクです
生理に関する「沈黙を破る」
ケニアの女の子が生理でも笑顔で暮らせる環境をつくりたい!
https://a-port.asahi.com/projects/pwjKenya/
#生理のはなし
~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~






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