前川彰司さんの38年と18日の判決🎵😹再審法改正への道を開く(※実学No.114,B.D.+311)
2025/07/13(日)
はじめに
今日は、動画「青木理さんと語る〜座間9人殺害事件、死刑囚の死刑執行について」を基に、返信と投稿を1つずつと、
もう1つ、時事通信の記事「「重い十字架背負ってきた」前川さん、無実訴え続けた38年 福井中3殺害、18日再審判決」の紹介をしました。以下で、共有します。
「金にも票にもならない」
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https://x.com/consaba/status/1940838942989078883
青木理さんと語る〜座間9人殺害事件、死刑囚の死刑執行について(2025/7/4)
番組で、ジャーナリストの青木理さんは、超党派による「再審法改正議連」が今年2025年に立ち上がったように、
「死刑廃止議連」も、1990年代に超党派で立ち上がり、盛り上がりを見せていたことに触れました。
しかし、現在は、死刑制度の是非についての議論は殆ど行われていないと伝えます。
死刑制度の是非やえん罪問題が国会でほとんど議論されていない現状を、青木理さんは「政治状況として貧困」と批判します。
特に、袴田事件のようなえん罪の経緯から、再審法の整備が急務であるにも関わらず、選挙でこうした論点が注目されにくい点を問題視しました。
葉梨元法務大臣が「法務大臣という職種が、金にも票にもならない」と発言したことも、死刑や刑事司法が、市民にとっても政治家にとっても、縁遠い問題とされがちな現状を示すと指摘します。
えん罪のリスク
23:00 ①(返信)
私も、死刑執行の再開には、少なくとも選挙での「みそぎ」を経て正当性を検証する必要があると考えます。
死刑は国家が命を奪う行為で、えん罪リスクの観点からも、透明性と慎重な議論が不可欠です。
選挙の争点として浮上し、法務官僚に「見ている」と伝えられるように、引き続きこうした声を共に発信して頂ければと思います。
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しかし、法務官僚のこうした発言には、市民は「自分たちは舐められている」とも感じています。
青木理さんは、選挙こそ、こうした問題を可視化し、市民が政治家に問いかける重要な機会と強調します。
死刑は、国家が命を奪う行為であり、人権保障の観点やえん罪のリスクからも、透明性と慎重な議論が不可欠と考えます。
引き続き、こうした議論を深めるために、参院選を前に、共に意見を発信して頂けたらと思います。
声を上げることで、こうした「司法」の問題も選挙の争点として浮上し、法務官僚や政治家に「市民は見ている」というメッセージを伝えることができると考えます。
参院選の争点に
23:30 ➁(引用ポスト)
番組で、ジャーナリストの青木理さんは、死刑廃止や再審法の整備は急務であるにも関わらず、選挙で注目されにくいけれども、
葉梨元法務大臣の「法務大臣になっても、お金は集まらない。なかなか票も入らない」と市民をなめた発言をしたことを引用し、
選挙こそが、こうした問題を可視化し、市民が政治家に問いかける重要な機会と強調しています。
1「リポスト」、1「いいね」、閲覧数207人
時事通信の記事「『重い十字架背負ってきた』 前川さん、無実訴え続けた38年 福井中3殺害、18日再審判決」は、1986年の福井女子中学生殺人事件で、有罪判決を受けた前川彰司さんの38年にわたる無実を訴え続けた闘いの重さを伝えます。
事件は、1986年10月に福井市で置きました。
中学3年生の女子生徒が殺害され、前川さんが逮捕・起訴されました。
そして、1990年、最高裁で懲役6年の有罪判決が確定しました。
しかし、2022年に、検察が287点の未開示証拠を提出し、
2023年、名古屋高裁金沢支部が再審開始を決定しました。
記事は、前川彰司さんの人間性と、えん罪問題の構造的課題を、簡潔かつ重点的に伝えるものでした。
司法改革の重要性を、大変深く考えさせられるものでした。
2025年7月18日の再審判決を前に、前川さんの発言を通じて、えん罪が個人と社会に与える影響と、司法制度の課題を、以下で伝えます。
重い十字架
「重い十字架背負ってきた」 前川さん、無実訴え続けた38年 福井中3殺害、18日再審判決(時事通信)(2025/7/13)
https://news.yahoo.co.jp/articles/09f65d70086992d3ed2bec1b624b54a35717127d
①「一度決めたらえん罪であっても犯人に仕立てるという執念を感じた」
福井女子中学生殺人事件では、1986年の逮捕時、物証が乏しい中、警察の捜査は、目撃証言に頼りました。
2022年に開示された287点の証拠には、警察が証人に「自身の犯罪を見逃す代わりに、虚偽証言を強要した」事実が含まれました。
主要証人の1人が「血の付いた前川さんを見た」という証言を撤回していました。
しかし、検察は無罪の証拠を隠し、控訴や異議申し立てを繰り返しました。
裁判官もその検証を怠りました。
➁前川さんは「それが適切な対応なのか」とあきれたように笑った
検察は、証拠隠しの他、2011年の第一次再審請求審での再審開始決定を、異議申し立てにより取り消しました。
検察は、第二次再審請求審での再審開始決定では、異議申し立ては断念しました。
しかし、断念したものの、2025年の再審の初公判で、有罪主張を維持しました。
裁判官もそれを検証しません。
これは、証拠開示のルールが無いことや、検察の抗告という現行の再審制度の不備が招いたものです。
③「司法には2度足をすくわれている」
一度目は、裁判所の1990年の有罪判決の確定でした。
二度目は、2011年の第一次再審請求審での再審開始決定の取り消しでした。
これは、「無罪を言い渡すべき明らかな証拠をあらたに発見したとき」という再審開始の厳格な基準と、検察の抗告という現行の再審制度の不備が招いたものです。
④「えん罪はあるという前提で法制度を考えるべきだ。再審法が変われば世の中も変わる」
袴田さんの再審無罪(2024年9月26日)は、弁護団と支援者が「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」を提示できたことにより、無罪判決を勝ち取れました。
再審開始の厳格な基準と、証拠開示のルールが無い中、検察の裁量に委ねられていることで、日本は戦後80年間で約20件しか、無罪判決が勝ち取れていません。
⑤「なんとかやり過ごしているが、重い十字架を背負って生きてきた」
「重い十字架」は、えん罪に対する社会の偏見と無理解、家族との断絶、精神的なトラウマなどを指します。
袴田巌さんも、無実となった今も、拘禁反応(妄想や心神喪失状態)を抱えています。
えん罪被害者の約80%が、PTSDやうつに苦しめられています。
⑥「身内だけの議論では駄目。民意を反映して国会で審議されるべきだ」
前川さんは、法務省、法制審、検察の間での議論の閉鎖性を批判し、市民の声を国会の論議に反映する必要性を主張します。
法制審は、過去、2009年の裁判員制度導入時に、証拠開示ルールを審議しましたが、結局再審制度の改革は進んでいません。
野党6党による「再審法改正法案」は、今国会での提出に際して、民意のかつてない盛り上がりがあり、今も継続しています。
⑦「無罪を勝ち取って再審法改正への流れを引き寄せたい」
袴田巌さんの再審無罪判決は、裁判官が、警察・検察の証拠ねつ造を認めたことにより、再審法改正の議論を加速させています。
前川さんの2024年10月23日の再審開始も、裁判官が、検察の証拠隠しや、警察の「ストーリー」に基づく「自白」の誘導を認め、再審法改正の必要性を強調しています。
前川さんは、2025年7月18日の判決での個人的な無罪の獲得が、刑事司法の再審法改正の機運を高めることになるよう望んでいます。
「乱用されるリスク」
(静岡新聞の2025年参院選候補者公開アンケート調査より)
⑯不備が指摘されている再審法改正に向けた考えは?
(参政党・松下友樹氏の回答)
えん罪者の救済という点では重要であるが、再審査を犯罪者に乱用されるリスクもあり、改正すべきかどうかは判断が難しい
先日の静岡新聞の公開質問に対して、参政党の松下友樹議員が
「えん罪者の救済は重要だが、犯罪者の乱用リスクがあり、(再審法を)改正すべきかどうかは判断が難しい」
と回答しました。
福井女子中学生殺人事件の前川彰司さんの38年にわたる無実の訴えと「重い十字架」との言葉は、現行の再審法の不備が、どれだけ、えん罪被害者を苦しめるかを示します。
袴田事件の2回の再審請求は、現行の再審制度の下では、何回も再審請求をしなければ、救済されない現状を示します。
松下議員の「乱用リスク」の言葉は、現実から乖離し、えん罪被害の深刻さを矮小化させると考えます。
松下議員が、このような曖昧な立場であることは、参政党を含む野党6党の「再審法改正法案」による法改正の議論を進める上での障害となることを懸念します。
7月18日の福井女子中学生殺人事件の判決は、裁判官の公正な判断が、前川さんの無罪を認め、再審法の改正を加速させる大きな一歩となることを心から願います。
おしまいに
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今日も、小さな1歩でした。
でも、今日も、滝沢やすこ・江戸川区議会議員が「いいね」をしてくれました。
読んでくれて、おおきに。明日もセッセと切磋琢磨。
今日は、ウッジューが星になって2年目+335日(10681日)☆彡
リョウリョウの10歳のB.D.から304日☆彡

