飯塚事件・第三次再審請求について(前編)🎵😹人権を考えるからこそ事実を確かめたい(※実学No.243,B.D.+26)

higurashi


2026年10月1日(木)



飯塚事件・第三次再審請求を前に
DNA鑑定と同時泳動について、ここまで整理してきたこと(前編)



2026/9/24 飯塚事件で元死刑囚遺族が第3次再審請求へ 「DNA型不一致」 | 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20260924/k00/00m/040/291000c



2026年9月24日、飯塚事件について、第三次再審請求に向けた動きが報じられました。


1992年に福岡県飯塚市で小学1年生の女児2人が殺害された飯塚事件では、久間三千年(くま みちとし)さんが逮捕・起訴され、死刑判決が確定。2008年に死刑が執行されました。


久間さんの遺族は、その後、死後再審を請求してきました。


第一次再審請求では2014年に福岡地裁が請求を棄却し、第二次再審請求も2024年に福岡地裁が棄却しますが、その棄却決定に対し特別抗告がなされて、現在も最高裁で手続きが続いています。


そして今回、同時並行で行う第三次再審請求に向けて、新たに注目されているのが、死刑判決の重要な証拠の一つだったDNA型鑑定です。


この報道記事をきっかけに、これまでの再審で何が問題になっていたのか、そして今回何が新しく出てきたのかを、


Xで飯塚事件について情報を交換しているある方とやり取りすることになりました。




https://news.livedoor.com/article/detail/32401599/



まず、「DNAバンド」とは何なのか


今回の記事は、


「DNAバンド」

「アレルバンド」

「エキストラバンド」

「X-Yバンド」

「MCT118型」

「同時泳動」


など、普段はあまり聞くことのない用語が一部出てきます。


この意味を確認しないまま記事を読むと、何が争われているのか分かりにくいかもしれません。


それで、先に用語の説明をします。





DNAを検査すると、電気泳動という方法によって、DNAの断片が大きさに応じて分かれ、写真上では線のようなものとして現れます。


この線状のものを、ここでは「DNAバンド」と呼びます。


その中で、DNA型を示すものとして読み取る本来のバンドが「アレルバンド」です。


一方、「エキストラバンド」は、本来のDNA型を示すアレルバンドとは評価されなかった、余分に現れたバンドです。


したがって、今回の問題を端的に言うとすれば、


「このバンドは、本当にDNA型を示すもの(アレルバンド)なのか。それとも余分に現れたエキストラバンドなのか」


ということになり、そこが過去から続いている重要な問題の一つです。


なお、「エキストラバンド=ノイズ」と同じ意味だと考えるのは正確ではなく


裁判所の決定では、MCT118型検査におけるエキストラバンドについては、PCR増幅の際に生じる現象などが詳しく検討されています。






「MCT118型」とは何か


飯塚事件で問題となっているDNA型鑑定は、「MCT118型」という方法によるものです。


これは、DNAの特定の部分を調べて、その型を数字で表す方法です。


当時の鑑定では、犯人のものとされた血液資料から「16-26型」が検出され、それが久間さんの型と一致するとされ、これが、久間さんと犯行を結びつける重要な証拠の一つになりました。



https://news.livedoor.com/article/detail/32401599/



ところが第一次再審では、このDNA型鑑定そのものが争われることになりました。


そこで中心となったのが、法医学者の本田克也氏による鑑定でした。


本田氏は元筑波大学教授で、飯塚事件では第一次再審からDNA型鑑定を検証してこられた医学博士です。


そして、今回の第三次再審請求に向けても、本田氏による新たな分析が報じられたのでした。



https://news.livedoor.com/article/detail/32401599/




第一次再審で問題になった「X-Yバンド」


その本田氏が、第一次再審で注目したものの一つが、「X-Yバンド」と呼ばれるバンドです。


本田氏は、このX-Yバンドを、単なる余分なバンド(エキストラバンド)ではなく、犯人由来のアレルバンドではないかと考えました。


つまり、


本田氏の見方は、 X-Yバンドは犯人のDNA型を示している可能性がある


ということでした。



しかし、これに対して、裁判所はその見方を採用しませんでした。


福岡地裁は、2014年の第一次再審決定で、X-Yバンドについて、”MCT118型検査で生じるエキストラバンドであると考えることにも理由がある”と判断しました。


また、”鑑定を担当した技官が複数回の電気泳動を行い、バンドの再現性がなかったためエキストラバンドと判断した”との説明についても、”合理性がある”としました。


つまり、第一次再審では、


「本田氏はX-Yバンドを犯人由来のアレルバンドではないかと考えた」


のに対し、


「裁判所は、エキストラバンドと判断した」


という食い違いがありました。


ここは今回の第三次再審を考える上でも、覚えておきたいところになります。




2026/9/24【飯塚事件】死刑判決の証拠の一つ「DNA型鑑定に不正の疑い」3回目の再審請求へ

https://news.livedoor.com/article/detail/32401599/



では、「同時泳動」とは何なのか


「同時泳動」は今回、新たに大きく注目されているものです。


これは端的に言えば、


比較したい2つのDNA資料を、同じ条件で一緒に電気泳動して、バンドの位置を比較することです。


今回の報道では、保存されていたネガフィルムを改めて分析したところ、久間さんのDNAと犯人のものとされたDNAが、


実は同時に泳動されていたことを示す痕跡がある、という新たな分析が示されています。


そして、もし本当に同時泳動が行われていたのであれば、両者のバンドの位置を直接比較できることになります。


今回の報道では、その比較から、久間さんのDNA型と犯人のDNA型は一致しないという分析結果が示された、とされています。




ここで、私の方が少し立ち止まった


この「同時泳動」を巡って、Xでも飯塚事件について情報を交換しているある方とやり取りをしました。


その方は、今回の報道を、


「実際には同時泳動をしていたのに、技官が『していない』と証言したのではないか」


という問題として受け止めていると述べられました。



https://news.livedoor.com/article/detail/32401599/



一方、私は、もう少し手前の


「そもそも、本当に同時泳動が行われたと判断できるのか」


というところから確認したいと述べました。


「本田氏は、ネガフィルムのどの部分から、どのような根拠で、そう判断したのか」


を確認したいと思っていました。


そして、もし、本当に同時泳動が行われていたのであれば、その次に、


「そこで何が見えていたのか」


「久間さんと犯人のDNAの位置は本当に違っていたのか」


「その結果は、当時の鑑定の中でどう扱われたのか」


という順番で、見ていくことが必要だと思っています。



相手の方からも、"私の整理は一つの見方として成り立つ"と言って頂けました。


専門的な問題だからこそ、最初から結論を決めるのではなく、どこから確認していくのかを共有することも大切なのだと思います。




「切り取り」という言葉にも、少し注意したい


「切り取り」という言葉は、少し分けて考えたい


今回の「飯塚事件、第三次再審へ」の報道では、ネガフィルムに「切り取られたような痕跡」があることが紹介されています。


一方、第一次再審でも、鑑定書に添付された写真について「一部が切り取られたのではないか」という問題が、弁護側から指摘されています。


私自身はここで、最初少し混乱しました。





今回の報道では、保存されていたネガフィルムについて、「切り取られたような痕跡」があるという新たな分析が紹介されています。


ただ、ここで一つ注意したいことがあります。


第一次再審でも、DNA鑑定の写真をめぐって、弁護側から「一部が切り取られたのではないか」という問題が指摘されていました。


この点について、第一次再審の福岡地裁は、本田氏が行った写真の比較について問題点を指摘し、その見解を採用していません。つまり、「写真が意図的に切り取られた」という弁護側の主張を、裁判所がそのまま認定したわけではありません。


一方、今回報じられているのは、過去に裁判所へ提出された写真だけではなく、保存されていたネガフィルムそのものを改めて分析した結果、「切り取られたような痕跡」があるという新たな分析です。


ですから、


「第一次再審で否定された『切り取り』が、今回も同じように問題になっている」


と単純に考えるのではなく、


①第一次再審で弁護側が何を「切り取り」と主張したのか


②その主張を裁判所はどう評価したのか


③今回のネガフィルムについて、何が新たに分析されたのか


を分けて見た方がよいと思います。


そして、今回の「切り取られたような痕跡」についても、現時点では、第三次再審で裁判所が「実際に切り取られた」と認定したわけではありません。


だから私は、今の段階では「切り取りがあった」と断定するのではなく、「切り取られたような痕跡があるという新たな分析が示されている」としておきたいと思います。




第一次再審で「切り取り」がどう判断されたのか


具体的には、第一次再審決定では、鑑定書に添付された写真について、弁護側から、”X-Yバンドが写っている部分をカットして隠したのではないか”という主張が出ていました。


しかし裁判所は、元となったネガフィルムが保存されていたことや、確定第1審でも証拠として提出されていたことなどを踏まえ、技官らに改ざんの意図があったとは認めませんでした。


だからといって、今回の新たな分析まで「過去に裁判所が否定した問題だから終わり」と考えることもできません。


今回提出されようとしているのは、過去の写真だけではなく、保存されていたネガフィルムを改めて分析した結果だからです。


その新しい分析が、実際にどこまで過去の判断を揺るがすものなのかは


第三次再審で出される実際の資料を見てから、考えていく必要があります。




https://news.livedoor.com/article/detail/32401599/




今の時点で整理できていること


今回ここまで調べてきて


私自身整理できてきたことは


第一次再審で裁判所が判断したことと


今回新たに主張されていることは分けて考える


そして本田氏の主張そのものと


それを裁判所がどう評価したかも分けて考える


更に今回の第三次再審で新しく示された分析についても


まだ裁判所が認めた事実ではないということでした



NHK「未解決事件」衝撃の再放送に「ホラー映画よりも怖い」「とんでもない話」Xも再び衝撃 - 芸能写真ニュース : 日刊スポーツ(2026/10/1)

https://www.nikkansports.com/entertainment/photonews/photonews_nsInc_202610010000437-0.html



今回”久間さんと犯人のDNA型は一致しない"


という大きな報道が流れました


飯塚事件は


「えん罪なのか」


「DNA鑑定は間違っていたのか」


という大きな結論が注目される事件です


勿論それは非常に重要な問題です


でもその結論を考えるためには


飯塚事件も


一つ一つの証拠が何を示しているのかを


見ていかなければならないのだと思います


どちらが正しいかどちらが間違っているとか


今ここで決めるのではなく


何が分かっていて何がまだ分からないのかを


一つひとつ事実に基づいて確認していくことが大事なのだと思います



ドキュメンタリー映画「正義の行方」Netflixで配信、

飯塚事件を複数の立場で振り返る - 映画ナタリー(2026/3/31)

https://natalie.mu/eiga/news/666196



第三次再審はこれから実際の鑑定資料や主張が示されます


その時に今日ここで整理したことが


もう一度資料を読み直す出発点になればと思います


飯塚事件の第三次再審請求を引き続き追っていきたいと思います



最後までお読みいただきありがとうございました



🏃🌒🌓🌔🌕🌖🌗🌘✨


今日は、「いいね」と「リポスト」を281個頂きました。閲覧してくれた人は18,858人でした。新しくフォローしてくれた人は5人でした。おおきに!明日も 小さな1歩を セッセと 正々堂々。


With "Ryoryo"(ウイズリョウリョウ)


今日は、ウッジューが星になって4年目+52日(1,511日)☆彡

リョウリョウの12歳のB.D.から19日☆彡

きょうは10,931歩(7.7㎞)リハビリ歩きしました❤️‍🩹(安静第一のハート)


🏃🌒🌓🌔🌕🌖🌗🌘✨

×

非ログインユーザーとして返信する