一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

2022/2/14(月曜日)から今日まで。(第18週ー後半②)



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2022年2月18日(金)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録的なものなので、読み飛ばしを)。


「昨日、☐☐の広島のアパートの解約申し入れしました。3月15日までに退去です。それまでに荷物引き取ります。ほとんど処分依頼する予定です。」(※☐☐:息子氏の名前)


夜は、菟田野のお義母さん(84)に、ラブレター書き(笑、同上で)。


「おかあさんこんばんは😄きょうは、前回の「チキン南蛮定食」と同じお店の「しょうが焼定食」の写メをお送りしますね🐷トウサンが休みの日のランチに、足繁く通っているお店らしいです🤤大変、美味しそうですね😍聞くところによると、お店は、元々は夜間営業の老舗の居酒屋さん🍶だったのですが、コロナで2年以上、閉めたり、開けたり、時短と振り回されたりした末に、ホテル・モーニングの提供や、一般ランチ・サービスの展開に、行き着かれたです☕これは思い付きですが、延び延びになっているトウサンの誕生パーティーを、私もそこで計画してみようかなと?そうなったらおかあさんも是非♪😉おやすみなさい😴💤✨」


夜は、事前申込不要のYouTubeライブ配信1つと 要事前申込のウェビナー1つに参加しました。

一つ目は、
【ジャーナリスト・岩上安身さんによる、孫崎享・元外務省国際情報局長インタビュー】

主旨は、
「ロシアがウクライナに侵攻する」とは
欧露を結ぶ天然ガスのパイプラインを阻止するための
米国バイデン政権とウクライナのロビーイストによる口実に過ぎない
ウクライナ危機の核心は東部地区にある』

※資料⑤に、実況ツイートからの抜粋があります。



二つ目は、

アーサー・ビナード×李琴峰×多和田葉子×関口涼子 越境文学シンポジウム「移動するアイデンティティ」

 
※資料⑥に 参加者との質疑の全文起こしがあります。



今夜は、心斎橋 神楽食堂さんの しょうが焼定食の「写メ」をアテに
「猫ちゃんたち」と晩酌しました🥛☕(笑)

「♪だけど~ウチに~は~生姜が~ニャイ~♪🤪」「♪生姜~チューブな~ら~多分~あるニャ~♪😿」







~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~


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資料のイメージ
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※ウェビナー(Webinar)とは、ご存知のようにコロナ禍、私たちの日常に、新たに加わった "ウェブ(Web)" 開催の "セミナー(Seminar)" のことです。
※画像が大きくて申し訳ありません🙇‍♀️


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※⑤

2022年2月18日(金)
【東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る
岩上安身氏による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー】
 IWJ Independent Web Journal
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867


※IWJ実況ツイート前半・全文へのリンク

※部分抜粋です



2.岩上安身氏「から騒ぎに終わった16日。依然としてロシア侵攻の危険があると言い張り、煽っておきながら弁明等することもない日本のTV界はまともな報道がありません。我々はできるだけ、真実に近い情報をお届けしてまいりたいと思います」

3.岩上「最近、日本の自衛官などが本やYouTubeでたくさん発言しているか、驚くべき無知さかげん。米海軍は11隻空母持ってる、中国はたかだか2隻だと。A2/AD戦略《anti-access/area denialの略。接近阻止・領域拒否》を聞いたことないのかと。中国の中距離ミサイル1発で 米軍の巨大空母を沈められるんですよ」

4.孫崎享氏「国際的な戦略関係は制服の人たちは基本的に勉強していない。防大は基本は理科系で、そもそもは文科系はなかった。あるとき人文関係を作って私はそこで教えていたが、マイノリティなんです。制服組というのは機械の専門家と思えばいいんです」

5.孫崎氏「びっくりしたのは、私のTwitterを誰がフォローしてるか見たら米国が追いかけてる。非合法の部局なんですよ。部局書いてきたのよ。堂々と私のをリツイートしてる。私、アメリカ大使に文句言ったんですよ。付け狙われてるか、高く崇拝されてるか(笑)」

11.岩上「『米国政府の空騒ぎは何だったのか 「2月16日午前3時にロシア侵攻」との米政府の「予告」は外れ ロシア軍のウクライナ侵攻はなし』。今度は凝りもせず『米ポリティコ「ロシアの侵攻は2月20日以降」ザハロワ報道官「侵攻のスケジュールを公表して」』」

12.岩上「『2月17日ウクライナ東部 (※ドネツク州と ルガンスク州)で停戦合意違反の重火器を使った砲撃などが多数発生』」。


孫崎氏「いくつかは映像が出てる。どっち側から着弾してるかわかるから、少なくとも1件はウクライナ側が撃っている

13.岩上「『米英・NATOは攻撃は ウクライナ政府の攻撃をすりかえ「ロシアによる侵攻の口実作り」だと非難』。『偽旗作戦』とまで言っているが、これ、お前たちがやったんじゃないかと。オレンジ革命以降、民主化されたかというと、3つの放送局が閉局させられている」

14.岩上「EUは違って、『EUボレル外交安全保障上級代表 ウクライナにも抑制を保つよう要請』。ウクライナにも言ったということは、ウクライナがやったんじゃないかということを含意している。ウクライナメディアhttp://122UA.TVも『「誰がやったのか」には疑問が残る』と」

15.孫崎氏「お金の話だと、EUとイギリスの決済通貨を合わせたらドルよりも大きい。通貨も、アメリカ単独ではできない。彼らの一番大きい金融相手はロシアなんです」。

岩上「SWIFTからロシアを外すとノルドストリームの天然ガスの決済はユーロになったりする」


16.岩上「『ロシア軍がウクライナに再侵攻すれば民間人5万人が亡くなるというシミュレーション結果』。ウクライナ人全てをポーランドに押し込めるなんて いくら何でも出鱈目すぎる。本気なら米軍の劣化がすごいんじゃないか?(以上の、ニューヨーク・タイムズ紙の記事は) 煽るだけの数字

17.岩上「『サリバン米大統領補佐官、ロシアのウクライナ再侵攻の可能性について「非常に明確にある」』。『ブリンケン国務長官「ロシアは北京五輪開催中も含め、いつでも侵攻を開始できる」』」

18.岩上「ウクライナの中部も西部も動揺してない」。

孫崎氏「一番の核心は東部をどう扱うか。東部は大多数がロシア人で、ウクライナ政府はウクライナ語化をやって、ロシア人は公務員になれないとか」。

岩上「ロシア語の書物はみんな禁止

19.岩上「空転している情報が日本のTVや新聞でずっと続いてる。歪んでいることをぜひ知っていただきたい。『米情報機関による分析「16日、ロシアがウクライナへ侵攻開始」との予言は(的中せず)』」

20.岩上「『ゼレンスキー・ウクライナ大統領の発言は皮肉であり、ウクライナは「16日侵攻」に懐疑的』。『ゼレンスキー大統領は「他国(欧米)が侵攻リスクを誇張している」と非難。ロイターの報道とは意味がまったく違う』

21.岩上「『ドイツのショルツ首相はモスクワを訪問独露両首脳は戦争は望まない考えを表明』。『ロシア国防相が「15日から一部部隊の撤収を開始」と発表』。『ロシアメディア『RT』、「クレムリンは「『ロシアの侵攻』を見逃さないようアラームを、とジョークを飛ばした 」』」

22.岩上「『ロシア報道官「西欧の戦争プロパガンダが失敗した日として歴史に残る」』。『それでもバイデン大統領はロシア軍についてバイデン大統領は「まだ検証されていない」と言い張る』」

23.岩上「米国はまだプロパガンダを続けている。一拍置いて、先生が新しい現実を見るために取り上げてほしいという『グレアム・アリソン教授「新しい勢力圏と大国間競争」』」。

25.孫崎氏「『冷戦終結とは「世界全体が米国の実質的な勢力圏になったこと」』。どういうことか?『アメリカのルールで行動することが強要された。そうしなければ、体力を奪われる 経済制裁から、公然たる体制変革まで』」

26.岩上「ソ連をバラバラにしてNATOに入れてったり」。

岩上「岸田総理が1年数カ月ぶりに会見を開き、『17日会見でゼレンスキー・ウクライナ大統領ほか、EU首脳、ジョンソン英首相らと電話会談したと報告』」

29.岩上「東アジアのことは言わなかったが、『領土一体性』支持とは、台湾を含めた領土一体性を主張し、独立やチベット・ウイグルに中国語を強要する『中国支援』を表明したようなもの。(岸田総理は、言ってることと、やってること=東アジアにおける「アメリカ支持」が矛盾している)」。

孫崎氏「矛盾を統一しようとは思わないんです。(岸田総理は)自分で考えてないからわからなくなってるんです

30.孫崎氏「シンクタンクのお金はどこから来ているか?軍需産業なんです。これに反する意見は出てこないんです。緊張や戦争があった方がいい。和平を追求する道は研究所からは出てこない。」

岩上「ここからは、会員限定配信に切り替わります」

31.孫崎氏「皆さんのドネーション(寄付)です。NHKダメだ、朝日もダメになってきた。であれば、個人がそうでないところを支援することが必要。アメリカもイギリスもあるが、日本だけがないんです」。

岩上「少しわかってきている人がいなかったら、僕は立ち上がれなかった」


【冒頭オープン終了後ライブ中継  岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー】
https://www.youtube.com/watch?v=qwGb7Yx9pzY

※IWJ実況ツイート後半・全文へのリンク


※部分抜粋です


32.岩上「ゼレンスキー・ウクライナ大統領はロシアは侵攻してこないと言い張った人。彼はウクライナの東部出身でユダヤ人なんです。ウクライナはユダヤ人が多く、ヒトラーが出てくる前は『ポグロム』という迫害が起こってた。ウクライナの西で多発してた」


33.岩上「ゼレンスキー・ウクライナ大統領はユダヤ人でかつロシア語話者。弾圧される二重性を持っているが、彼はコメディアンで人気者で、大統領就任後はウクライナ語を特訓してウクライナ語を喋るそうです」

34.岩上「ロシア語とどの程度の差があるんですか?」。

孫崎氏「1973年ぐらいに銀行の偉い人が40日間東欧を見て回り、ついて行った。そのとき、ポーランド、チェコ、ユーゴスラビアの方、言ってることが7割ぐらいわかる。ウクライナ語は9割ぐらいですよ」

35.岩上「ゼレンスキーは中立派のつもり。ロシアも汚職がひどいがウクライナはもっとひどく、統治機構がない状態。西部と中部と東部で民族が違うから破綻国家みたいになっている

36.岩上「『1月31日、「全ロシア将校協会」のHPに「ウクライナ侵攻をやめること」と「プーチン辞任」を要求する「公開書簡」が掲載された』。『イヴァショフ氏「ウクライナに侵攻すればロシアは孤立」』。『イヴァショフ氏「ロシア連邦大統領に辞任することを要求する」』」

37.岩上「『イヴァショフ声明は限定的な影響にとどまる?他メディアでも戦争反対を表明』」。

孫崎氏「世論調査のとこ行きましょう。『誰が東部ウクライナ情勢の攻撃を開始したか』ロシアの世論調査です。米国・NATOが50%…ロシア4%というのがロシア人の認識」

38.孫崎氏「『ドネツク及びルハンスク(ウクライナ東部の2州)の在り様』独立すべき28%、ロシアの一部25%、ウクライナ内の自治16%、ウクライナに帰属10%。さっきの上級大将の発言は外れてる。彼はダメ」

39.孫崎氏「ウクライナ政府はもっと賢く立ち回れるが、NATOに守られてるという意識があるから居丈高になってる。『東部ウクライナで敵対行為勃発時 軍事紛争へのロシアの対応』介入すべき43%、介入すべきでない43%で割れている」

40.孫崎氏「『ウクライナと全面戦争になった時のプーチンへの支持はどうなると考えるか』支持16%、不満が増す31%、変化なし42%。プーチンにとっては嬉しい数字ではない。不満が増す方が多いなら 戦争しなければしないに越したことはない
41.プーチンの発言は世論と合っている」。

岩上「新聞・TVはモスクワ支局がありながらやらない」。

孫崎氏「これを報じればいいわけですよ。簡単に、私、今日調べたんだから」

42.岩上「『「ロシアがウクライナに侵攻するかどうかにかかわらず制裁を科す」法案をバイデン政権も支持!』。ちょっと待てと。アメリカで一番活発にロビイングをしてるのはウクライナ。ノルドストリーム(ロシアとドイツをバルト海経由で結ぶ天然ガスのパイプライン)を完成させたらダメだと。通過料をもらえなくなりますから」

44.岩上「軍産複合体とは何か?『米CSIS(戦略国際問題研究所)が「地球規模」に戦争がエスカレートする可能性を指摘』。『CSISが発表『ウクライナにおけるロシアのギャンブル』。『論文は、国際安全保障プログラムのディレクター セス・G・ジョーンズ氏らの共同執筆』」

45.岩上「『ジョーンズ氏らの論文は、経済制裁やNATO東側陣地の強化、欧州諸国の軍備増強を求めている』。軍拡をやれと。アメリカの商品買えと」。

孫崎氏「そう。冷戦が終わった後、欧州には『平和の配当』が出てきて軍備費を削減する。ロシアは敵でないと」

46.孫崎氏「イラクやアフガンに出て行ったが、ちょっと無理がある。ということでもう一回こちらに来る。ドイツが統一するときにロシアは賛成じゃなかったが、アメリカのベーカーが出てきて、東方に絶対に進出しない、1ミリも動かさないと」

47.孫崎氏「朝日の社説は ウクライナは一つの国家だから安全保障政策は主権があり、隣国は介入する権利はないという論法を張っているが、NATOは東方不拡大を約束したわけだから、道義的、法的責任を負っている。ここを日本のメディアは言わない

48.孫崎氏「CSISの人がやりたいのは長期化。ロシアはキエフまで行くつもりはないと思います。NATOがウクライナを使って東部を攻撃すれば、ロシアは軍事的な支援をする。『ロシアはひどい国』という構造をずっと続ける

49.孫崎氏「アメリカは対外危機があれば(創れば)政権の支持率が高い。しかしバイデンの支持率は上がらない。若い世代は政府の言うことを信じない。自分たちの生活が苦しくなってるのにごまかしてこられたとシニカルに見てる」

50.岩上「インフレでも株価が上がればいいじゃないかと。ところが米国株は大幅続落。テスラが下げた。GAFAのFacebookが大暴落。ビッグテックが崩れてきたのが大きいと思います」。

孫崎氏「日本の場合には業績がどうこう言ってるが、一番大きいのは資金がどうなってるか

51.孫崎氏「今、インフレで締め上げてる。バブルがはじけてる。同じようなことが日本も起こってる。日本もお金を絞め始めてる。株を考えてる人は、買い手の資金、その全体量がどうなってるか、大手の買い手がどう動いているかからはじめないといけないと思ってます」

52.岩上「『バイデン大統領は3日、イスラム国の最高指導者を自爆に追い込んだと演説!手慣れた中東での「殺人」で「成果」を誇ることにした!?』」。

孫崎氏「アフガンから撤退したんだから何の意味もないですよ」。

岩上「関わらないつったんじゃないのかよって話」

53.岩上「『バイデン大統領、アフガン前政権の米国内資産70億ドルを凍結し、そのうち半分を9.11犠牲者遺族への賠償に!』無茶苦茶ですね。同時多発テロにアフガン人いたのかよ。ほとんどサウジ人なんだからサウジにやれよと」。

孫崎氏「米国が何でもできる時代は論理はいらない

54.岩上「アフガンを潰してこんな冤罪ないでしょ」。

55.岩上「『2009年、バイデン副大統領は首都キエフを訪れ、ウクライナ国民のナショナリズムに訴え』。『2014年、ウクライナ大統領選直前にも訪問 米国によるウクライナの政治・経済改革に5000万ドルの支援を発表』」

56.岩上「『2014年以来、米国によるウクライナへの軍事支援は25億ドル!』。『ウクライナにはびこる汚職体質に厳しい目を向けてきたバイデン氏だが…』。『バイデン副大統領は「腐敗対策」としてウクライナの検事総長解任を求めたが…』。言ってるベクトル逆じゃん」

57.岩上「ハンターにからんで利権もあって、ここまでやるのか。何でこんなことが起きてるのか」。

孫崎氏「西側諸国はNATOを拡大しないと言えばいい。もう一つ、東部の住民の意思をどう大切にするか。今日の『日刊ゲンダイ』に書いたが、米駐日大使が北方領土を支援すると」

58.孫崎氏「かつてアメリカが約束したことを皆、排除してきている。北方領土はヤルタ協定でソ連にあげると約束したわけです。ウクライナも東方拡大しないと言ったことをどう評価しているか言ってくれと。Twitterを日本人の洗脳の武器にするのはやめてくれと」

59.岩上「我々は質問しましたが、林外務大臣は『発信は、日本側の立場への支持を表明したものとして歓迎をしております』。馬鹿なこと言ってるよ」。

孫崎氏「(事実について)私のTwitter見ていただければ結構です」



※57、58の 孫崎氏のご発言の巣起こしです

まとめますとね 1991年のソ連解体の時に 北大西洋条約機構(NATO)の拡大 を しないといった 西側諸国は やくそくを まもったといえば いいんですよ もうひとつ じゅうようなことは ウクライナ東部 (※ドネツク州と ルガンスク州) の 人たちの 意思を どう 大切にするか ということなんですね 米駐日大使が 北方領土を 支援すると 北方領土は ヤルタ協定で ソ連にあげると やくそくしました かつて アメリカが やくそくしたことを みんな 排除しているんですよ 現実に やぶっている ウクライナに対しても みんな 東方拡大 しないと ゴルバチョフ・元大統領と シュワルナゼ・元ソ連外相 に言った これを あなたは どう評価しているのか ということは 言ってくれ 単に ツイッターを 日本人を 洗脳する 武器に使うのは やめてくれ ということです

※ご都合のつく方への、会員登録のリンクのご紹介です



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※⑥

2022年2月18日(金)
アーサー・ビナード×李琴峰×多和田葉子×関口涼子 
越境文学シンポジウム「移動するアイデンティティ」
招待作家 :
アーサー・ビナード
李琴峰
多和田葉子(ベルリン)
関口涼子(パリ)
司会 :土屋勝彦(名古屋学院大学)
松永美穂(早稲田大学)
主催 名古屋学院大学国際文化学部・社会連携センター
後援 文藝春秋「文學界」
科研費 土屋勝彦「日独越境文学の比較研究」による
スケジュール:
各作家のご報告
総合討論
参加者との質疑


※総合討論より 部分起こしです


司会:松永美穂・ドイツ文学者、翻訳家、早稲田大学文学学術院文化構想学部教授

関口さんのお話で 日本語が 逃げて行ってしまう というお話が 面白かったんですけれども みなさん 二か国語以上 はなされているということで そのあたりどうでしょうか

多和田葉子氏(ベルリン)
確かに 居心地悪さより 諦める 捨てちゃう もういいんだって 壊しちゃって 違う日本語が 自分にも かけるのかなの 出発点として であった 後で思えば 不愉快な経験  でも 私自身は これは やってみたいんだ と 思っていた 一つの言語が 去ってしまうとき かもしれない ドイツ語で 書きたい時が 日本語が 逃げて行ってるときかもしれない 足し算では ないんですね ずいぶん 昔は 確かに ほかの人の 日本語に 翻訳されちゃうのは いやだ という 固定観念があった それが やってもらってみると 非常に 心地よいと 分かった 分かれ目は 自分の 日本語じゃなくていいや これは あきらめじゃなくて 翻訳を よんでいると ひじょうに嬉しい すててしまっても ほかのひとが 掬(すく)ってくれて ほかのひとの にほんごに なったんだ これはいいことなんだと 幸せ感を 最近は 感じるようになりました


アーサー・ビナード氏(アメリカ生まれの詩人・俳人、随筆家、翻訳家。広島市在住)
僕の 翻訳した ある絵本は 日本語本なんだけど 日本語の単語は 一つも 入ってなくて 実は カーソン・ウェールズ という作家が 既に 英語の単語が ひとつもはいっていない 英語本 というのを 作っていて 老若男女が よんでいて 昆虫語 という本なんだけど 英語じゃない 英語本 作りませんか と 英語圏で 昆虫が 何をしゃべっているか という本があります エリック・カールさんのことも 足場感覚 だった ニューヨーク州にうまれて 6、7歳で 親が ドイツに 帰ろうと そこで ドイツ語に 分け入っていく 選挙が たまたまあって そのあと 空襲で 死なずに アメリカに 戻る 言葉の技術で できない カールさんは 英語も ドイツ語も 信用してなくて カールさんの本を よむときに 僕は どこまで 言葉の 向こうにある世界に 入れるかを 考えます


※参加者との質疑の全文起こしです

>母語以外で 表現することを 自ら選んで 執筆するのか それとも 母語以外と出会って 母語以外で 表現したいことがあると 気が付いて 執筆するのか どちらでしょうか

アーサー
両方ですね

李琴峰氏(り ことみ、、中華民国(台湾)籍の日本在住の小説家・日中翻訳者)
初めて 日本語で 書いた詩は ほんとに 偶然でした 「死ぬ」 という 日本語の 動詞について いろいろ 考えていく 詩でした  日本語で 生活しているときは ほんとうに そのとき 日本語で おりてきた 仮に 日本語を知らなかった わたしが 同じテーマで 書いたら おそらく 違った作品に なっていたと思います

関口 涼子氏(日本生まれ、フランス在住の詩人、美術史家、翻訳家)
選べないで 母語以外の 言語で 書いてるのが 実際は 多いんじゃないかと 思います 選ぶのは 少数派だと 思います なので それ以前の 問題かなと いう気がします よまれない可能性や 誤読される 可能性など 具体的な理由で そうなることは あるんじゃないかなと思います
 

>多和田さんへ 言葉「そらぞらしい」についての話が 興味深かったです 言葉を 選ぶときに 大事なことは?

言葉自身の 歴史があるし 音とか 外形に なにが 残されているかが 文学のばあい すごく 重要だし いまの社会において どういうふうに 使われているかも 大事だし このときに このことばを きいて 傷ついたとかいう こじんてきな 経験とかね すべてを かんじますね 基本的に わたしと わたしの 対話に なっているとおもいます

>第二言語を 生活のために せんたくしたばあいと みずから せんたくしたばあいとは アイデンティティーに どのような 影響があると おもわれますか?

多和田
わたしも けっていてきな ちがいがあると おもっていたんですけれども 戦争で スイスに来るしかなくて ドイツ語になって ドイツ語で さくひんをかくことになってしまった彼女が そうでなくても さいしゅうてきには じぶんは こうなっただろうと 言ったんですね それが こころに 凄くのこっています 

アーサー
この仕事は 結婚と同じで 今は はやらないかもしれないけど やはり スペシャルだとか 愛しているから 結婚する 自分のやりたいことを どういうふうに 深めていくか  が 課題で 絵本の 翻訳で この編集者なら 辛抱強く つきあってくれる そうでない場合は どういう 編集者かで  作品の できばえや 素質に 違いが あったら ぼくは プロではないと 思う やっぱり 作品を 愛しているから 翻訳する それが できなかったら 僕は その仕事を やらない

自分で 選んで 日本語 だったわけでは あるんですけれども ほかの 可能性は 台湾出身の 私が 選択するのは 日本と 台湾には 過去に 暴力の 歴史もあって さらには 戦後の 高度経済成長で 接客するために 駐在員が 日本語を 習得 しなければならない そういう 場合もあって 何が 文化的背景かは なかなか いえないのではないかと 思います

関口
旧植民地にあって 強制的に 学ばされるわけでは 自分は 当然ない けれども その裏には 日本に いてはいけない というきもちが すごくあって こちらに住んでいる ということは あるわけで 日本に いてたら この仕事は できなかったし していなかったかもしれない という 意味では 私は 文学難民なんだと 思います

司会:土屋勝彦・名古屋学院大学国際文化学部教授
最後に いい言葉が 出てきたなと これを 〆にしたいなと 思います
みな 文学難民だと 思います ありがとうございました 

~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~

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