逮捕前情報リークが崩す推定無罪の原則🎵😹京都南丹市男児事件報道から考える(※雑学No.221,B.D.+223)
京都府南丹市で行方不明となり遺体で見つかった男子児童の方のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様に心からのお悔やみを申し上げます
2026年4月16日(木)
「青木理さんに聞く!!再審改革──法務省案に稲田朋美が怒った理由/袴田さん以降の冤罪と、証拠開示/捜査報道は速くていいのか、正しく遅いのか/飯館村の102歳と「100年」──原発と戦争の下で生きた人生」
https://www.youtube.com/watch?v=hj-JUfxpL9Y
00:10:08 京都事件の速報と報道の慎重さ
00:19:11 当局情報・冤罪と松本サリンの記憶
00:28:49 犯罪報道の変化と遺族コメント
出演:
青木理さん(ジャーナリスト)×望月衣塑子さん(MC/東京新聞記者)
【コメント欄より】
・「感情論が先行しすぎた先にえん罪が生まれる」
・「本当に一人の少年の命が失われているということを考えれば
当然ながらその原因であったりとか追求していくのは治安機関であり捜査機関である警察の仕事なのでそれは淡々ときちんとやってください」
京都・南丹市の11歳男児行方不明・遺体発見事件の報道で
「推定無罪」の原則が形骸化した
それでメディアは
テレビ報道をすることが可能になった
あらかじめメディアに情報漏洩(リーク)した
それでメディアは
検察が家宅捜索に入る瞬間をヘリコプターを飛ばして上空撮影した
テレビ報道をすることが可能になった
これ報道を観た多くの人に
容疑者が「犯人である」という印象を先行させる
勿論一人のお子さんが行方不明になった事件の発生直後の報道で
日々変わる情報を報じていくことになるのは当然だ
しかし捜査機関が事実を積み重ねていくべき段階で
メディアが過熱して「犯人視」を加速させるのは問題だ
逮捕状請求や家宅捜索の前に情報が漏らされ
捜査の進展がリアルタイムで流されることは
まさに警察捜査報道の典型とさえなっている
これが変わらないならば
報道関係者も
報道を観た人も
当局の情報に過度に頼り過ぎず
懐疑的な目で見ていかなくてはならないのではないか
勿論かつての報道に比べて
「容疑者」「被疑者」という呼称を使うなど
犯罪報道は一定の向上を見せていると青木さんは言われる
しかし依然として課題を残していると
当局(警察・検察)の情報漏洩(リーク)と
メディアの過熱報道によって
「推定無罪」の原則が形骸化しやすい構造が残り続けている
京都・南丹市の11歳男児行方不明・遺体発見事件は
松本サリン事件(1994)や
和歌山毒物カレー事件(1998)や
紀州のドン・ファン事件(2018)などとともに
「メディアスクラム」も多分今後問題視される
遺体が発見されてから短期間(約1日)で
家宅捜索から死体遺棄容疑者への逮捕状請求まで
一気に報じられた
過去のえん罪事件でも「狭山事件」や「袴田事件」で
「早く犯人を捕まえろ」という世論が先行し同様のことが起こった
警察・検察がコントロールした情報だけが流れ
メディアの独自取材に基づく検証が追いつかない中で
無実の袴田巌さんや
(62年間無実を主張し再審が始まる前に亡くなった)石川一雄さんへの
「犯人視」を加速させた
他の多くのえん罪事件でも同様の構造的歪みは数多く見られた
この構造的な問題は正したい
なぜなら一度「犯人」に印象付けられた人は
無罪が確定しても「犯人視」され(青木恵子さん、西山美香さん、袴田巌さん)
社会的制裁を受け続けたり
再審のハードルが依然として高いまま
(谷口アヤ子さん(99)、奥西勝元死刑囚の遺族岡美代子さん(96))
再審公判の法廷に立ち
有罪か無罪かの判断を受けられなかったりしている
この構造的な問題を正し
えん罪を生みにくい社会にするためには
どうすればよいのか
・メディア側は「推定無罪」を維持する
逮捕前・家宅捜索前は「これは警察・検察の見立て」と明示する
感情的な見出しの多用を控える
ヘリは「容疑者」の自宅の上を飛ばさないルールを作る
・警察・検察側は捜査情報の漏洩(リーク)を取り締まる
容疑者段階は必要最小限の公表に留め印象操作を避ける
逮捕前の情報漏洩(リーク)を行った警察官・検察官に対しては
実名報道するなど個人の責任を問う仕組みを作る
・再審法改正で再審のハードルを下げ証拠開示を徹底することで
間違った「犯人視」の印象付けによる報道被害を防ぐ
・テレビの視聴者一人ひとりが
「これは当局がコントロールした情報ではないか?」
「懐疑的に見るべき点はどこか?」と考える習慣を持つ
えん罪や「犯人視」の印象操作が横行したら
社会から信頼できるものはなくなっていく
私たちが生きる拠り所とするものが揺らいでいくかもしれない
「推定無罪」の原則が機能する仕組みを築くことは
一人ひとりにとって自分ごとだ
「果敢に報道すべき時は報道するが懐疑を忘れず淡々と」
青木理さんは理想をこう表現された
改めて今回の事件を契機に
えん罪を生みにくいバランスのとれた報道のあり方について
自分も一人でも多くの人と考えていきたい

With "Ryoryo"(ウイズリョウリョウ)
