もしも法制審要綱案が成立したら自分の人生もえん罪で長期間破壊されるリスクが日常になるので🎵😹議員立法案で人権最優先の再審法に変えたい(※実学No.214,B.D.+151)
2026年2月3日(火)
市民団体とジャーナリストは昨年の暮れ頃
法制審発表の試案(要綱案)の改悪を知り
危機感を抱いて世論構築を急いできました
【冤罪被害者とその家族の共同声明】 | 冤罪犠牲者の会:https://enzai.org/archives/1408
&共同声明への賛同コメント・意見表明:https://enzai.org/StatementFromVictimOfAFalseAccusation
2026年1月21日冤罪犠牲者の会は共同声明
(呼びかけ人12名:袴田ひで子さん、石川早智子さん、前川彰司さんら著名被害者・家族)を公表し多数の賛同を集めました
生活ニュースコモンズもHPに野島美香さん(冤罪犠牲者の会事務局)の記事を
掲載しえん罪被害者側の声を広げました
ところがこれに対し法務省・検察側は2月1日(要綱案取りまとめの前日)に
おそらく記者クラブ経由で情報をリークし
検察寄りの言い分(「改悪案ではない」「議論の最大公約数だ」など)を
マスコミ各方面に流しました
ただ大半のマスコミは独自取材・検証を重視し
法務省・検察側の一方的でバランスを欠く主張の「垂れ流し」を避け
見送った可能性が高いでした
結果日テレNEWS NNN(読売新聞グループ系)のみが
検察側のリークをほぼそのまま報じ「垂れ流し」ました
【解説】2日にも再審制度の要綱案“取りまとめ”か 議論となった3つのポイントとは?(日テレNEWS NNN)(2026/2/1)
>法務省幹部
「改悪案だとは思っていない」
「議論の“最大公約数”を見つめてきた」
>参加者の1人
「参加している委員・幹事で今よりも悪い制度にしようと思っている人は1人もいない」
法務省・検察が記者クラブを通じた事前リークで「公式見解」を先に流すことで
報道のフレームを自ら設定しようとする傾向は過去の段階でも見られました
(例:現行法の各種改正時の「試案」発表段階で)
今回2月1日の日テレ記事の場合も明らかにリークベースで
検察・法務省幹部のコメントは逐一丁寧に引用する一方で
弁護士側の反論を一部の声として相対的に小さく扱いました
一方他の大手メディア(朝日、毎日、NHK、産経など)は
本日2月2日の要綱案とりまとめの採決後に独自取材を基にした記事を出し
被害者側・日弁連の反対声明も報じました
これはおそらく記者クラブでのリーク内容が一方的な検察寄りの主張であると判断し
バランス報道の観点から即時垂れ流しを控えたせいである可能性が高いと思います
①「冤罪救済に背を向けた」再審見直し、法制審案に反対の弁護士ら会見:朝日新聞(2026/2/2)有料記事
https://digital.asahi.com/articles/ASV223G72V22UTIL00SM.html?ptoken=01KGF3TDTT4YDQCYZD9QD0389Q
部会の弁護士
要綱案の証拠開示規定では「無罪につながる証拠が埋もれる恐れがある」
再審開始決定に対する検察の不服申し立てを禁じなければ「救済の遅れを正せない」
議決権のない幹事として参加してきた田岡直博弁護士
附帯事項が無視されてきた過去の事例を挙げ、「どこまでの意味があるか、これまでの経過からも明らかだ」
日弁連
日本弁護士連合会:法制審議会刑事法(再審関係)部会の要綱(骨子)案に反対する会長声明:https://www.nichibenren.or.jp/document/statement/year/2026/260202.html
「冤罪被害者の救済を今まで以上に困難にしかねない内容を含んでいる」
>法制審議会の部会ではどうすれば無実の人をもっと早く、より確実に救えるのか専門知を出し合うのではなくその原点を忘れたかのように確定判決の法的安定性や法律上の整合性を守ろうとする議論が目立った
しかし、今の制度には明らかに問題がありだからこそ、見直しを行う必要はあるはずだ
⁽二階堂友紀記者)
➁再審見直し、法制審案まとまる 弁護士ら「冤罪救済を軽視」と反対:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASV221PGXV22UTIL00LM.html
>現行法が制定された1948年以来、初めての再審制度見直しが実現する見通しとなった
要綱案の内容に対しては与野党に反対論があり、最終的な法改正の形はなお見通せない
③再審制度見直しの要綱案まとまる えん罪被害者の支援団体が抗議活動「被害者救済につながらない」 | NHKニュース |
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015041761000
>周防正行監督
法務省の人たちは『真犯人を逃すぐらいなら1人の罪のない人を罰しても構わない、それが社会秩序を守ることになる』と信じているとしか思えません
その象徴が、制度の改悪につながる見直しの案です
そんなことを許すわけにはいきません
④誰のための再審見直しだったのか 「裁判官に広い裁量」で決着の方向 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20260201/k00/00m/040/114000c
>最高裁によると、2023年は再審請求した237人に全国の裁判所が判断を示している
再審開始は2人のみで、請求棄却は223人と圧倒的に多い
残る12人は請求の取り下げや死亡など
⑤証拠開示を義務化、検察の抗告認める 再審見直しで法制審が要綱案(毎日新聞)
>明文化したルールがない現行の運用をおおむね踏襲する内容となった
⑥証拠開示義務化へ 法制審が再審見直しの要綱案取りまとめ 検察不服申し立ては現状維持(産経新聞)
>その他の要綱案
▽通常審に関わった裁判官は請求審から、請求審に関わった裁判官は再審公判から外す
▽開示された証拠の目的外使用を罰則付きで禁止
▽再審無罪が確定した人限定での費用補償
刑事訴訟法には再審請求審の手続き規定がない
再審開始決定や無罪確定までに長期間を要することが問題視されていた
冤罪犠牲者の会の1月21日共同声明や生活ニュースコモンズの野島美香さんの記事は
議連法案(全証拠開示の義務化・検察抗告禁止など)を支持し
法制審案を検察(えん罪被害者にとっては加害者)寄りの改悪と批判する内容でした
そうした理由からもこれらが広がり始めた矢先に検察側がリークしたタイミングは
偶然とは思えませんでした
世論の逆風を抑え要綱案を穏健な「最大公約数」として印象づけようとする
意図が感じられました
日テレが唯一これを大きく取り上げた点は
結果として検察側の言い分だけが先行して報道される状況を生みました
報道の多角性という観点から見て問題です
リーク・報道の偏りを指摘すること自体公正な議論を促すためには重要です
また法務省幹部・参加者の
「改悪案だとは思っていない」
「議論の“最大公約数”を見つめてきた」
「参加している委員・幹事で今よりも悪い制度にしようと思っている人は1人もいない」
という発言も客観的な根拠(過去のえん罪救済の実績やえん罪遅延の事例)と
矛盾している以上単なる自己弁護や主観的な自己評価に過ぎないという風に感じます
これを「二人は嘘をついている」と決めつけるのは言い過ぎかもしれませんが
少なくともえん罪被害者の視点から見れば現実の救済を後退させる内容なので
要綱案は改悪と訴える声の封じ込め策と印象操作の意図を感じざるを得ませんでした
7)元弁護士が被害体験を基に問う「人質司法」とは:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/v8?id=20260202booknavi055
>元弁護士の江口大和さん
残された道は司法である
人質司法の違憲性を訴える訴訟
黙秘権を問う訴訟
取調べの違法を訴える訴訟
留置場や拘置所での処遇改善を訴える訴訟
ひとつひとつの訴訟は小さくても
積みかさなれば世論を動かし
司法の判断を変えてゆく力になる
再審制度の目的は確定判決の「法的安定性」ではないはずです
再審は無実の人を救済するための非常救済手続きのはずです
袴田事件、布川事件、福井女子中学生殺人事件など
検察の抗告や証拠隠しが救済を何十年も遅らせた事例が積み重なっている以上
検察が「公益の代表」「判断の適正化」と何度繰り返されても
えん罪被害者側の実体験とは矛盾し説得力に欠けると思います
【解説】2日にも再審制度の要綱案“取りまとめ”か 議論となった3つのポイントとは?(日テレNEWS NNN)(2026/2/1)
先程の日テレ記事で挙げられた要綱案の主要論点は以下の4点でした
スクリーニング(迅速棄却規定)
法務省・検察・学者ら:「迅速化を図るため遅滞なく調査することは義務付けられている。運営の方針に一定の指針を示すもの」
でも現行でも再審開始率は極めて低く2023年で請求237件中開始2件のみです
開示前の書面審査だけで棄却を義務付けることは
えん罪被害者が新証拠を十分に構成できない段階で門前払いにするリスクを極めて高めます
証拠開示ルール(必要性・相当性の要件)
法務省・検察・学者ら:「通常審でも、同様のルールで証拠を開示している。
再審請求時に緩やかなルールで証拠開示を認めると通常審のルールと整合しない」
再審は「非常救済手続き」なので通常審とは前提が異なります
確定判決が出た後なので検察・警察が隠していた証拠が鍵になります
袴田事件では血痕付き衣類のDNA再鑑定、福井女子中学生殺人事件では
2004年の95点を経て2022年の287点の証拠開示が無罪の決め手になりました
原則開示と一覧表開示が国際基準でも求められており
現行の運用がえん罪を長引かせてきた事実を無視した主張です
目的外使用禁止(罰則付き)
法務省・検察・学者ら:「証拠開示の制度はその内容を広く一般に知らせるためのものではない。証拠の関係者の名誉・プライバシーを保護するためにも当然のことだ」
袴田事件では支援者が証拠を検証し新たな事実を発見した経緯があります
えん罪救済は弁護人・支援者・専門家による証拠の共有・分析が不可欠なのです
罰則付き禁止は家族・支援者への証拠交付すら萎縮させえん罪被害者の孤立を深めます
関係者のプライバシーとえん罪被害者の人権とは法制度改革でどちらも守るものです
検察官の不服申し立て(現状維持)
法務省・検察・学者ら:「再審請求審での再審開始決定が最後の公判を開くという重大な効力を持つので慎重な判断が必要。公益の代表者である検察官に関与させることで判断の適正化を担保するという制度の目的がある」
「付帯事項に、検察官の不服申し立てについて、慎重かつ十分な検討をせずに不服申し立てをすることはあってはならないと加える」
「公益の代表」であるはずの検察が誤判を維持しようとする構造的動機がある以上
一律禁止が唯一の解決策です
国際的に見ても検察の抗告を禁止する国が多数で日本だけが遅れています
附帯事項は過去何度も無視されてきたので現状は法的拘束力のない期待に過ぎません
1)衆院解散で廃案、超党派議連の再審法改正案 冤罪被害の前川さんは [福井県]:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASV102T9GV10PJLB00MM.html
>服役後の2004年に1度目の再審請求をして95点の証拠が開示された
だが、テレビ番組の放映日をめぐる捜査報告書など 再審無罪につながった新証拠を含む287点が開示されたのは 22年に申し立てた第2次再審請求でのこと
2)福井・中3殺害事件で再審無罪確定、前川彰司さんインタビュー「国民は再審法に自分なりの意見を」 冤罪撲滅へ訴え | 新潟日報
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/772543
>満期出所後の2004年の第1次再審請求から第2次請求を経て、25年8月に再審無罪が確定するまで21年
3)「戦争よりひでえや」嘘を話せば命があり、真実を話すと死さえある…殺人の濡れ衣を着せられた20歳男性が苦しんだ『警察のむごい取り調べ』【布川事件・昭和42年】(文春オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d82daeea5cda285924e61fb9f594978e6edd4724
>当時、留置所で書き留めていた桜井さんの手記「嘘を話せば命があり、真実を話すと死さえある。戦争よりひでえや」
>ちなみに、この(アリバイの)記述は桜井さんが独自に考案した暗号で綴ったもので、警察にバレて拷問のような取り調べを受けるのを避けるためだった
4)録音テープから“不都合な部分”が削除されていただけじゃない…警察に殺人者の汚名を着せられた「2人の男性」のその後の人生【布川事件】(文春オンライン)
>水戸地裁
検察官は公益の代表として、事案の真相を明らかにする職責を負っている
検察官の手持ち証拠のうち、裁判の結果に影響を及ぼすものについては有利不利を問わずに法廷に出すべき義務を負う
これらの違法行為がなければ、遅くとも1973年の控訴審判決で無罪判決が宣告され直ちに釈放されていた
5)狭山事件、石川早智子さんが早期再審への支援訴え 徳島市で部落解放研究集会|徳島新聞デジタル
https://www.topics.or.jp/articles/-/1378254
布川事件の「嘘を話せば命があり、真実を話すと死さえある」という手記
福井女子中学生殺人事件の39年にわたる闘い
狭山事件の石川早智子さんの切実な訴えが
制度が守るべき人を制度が逆に苦しめ続けている現実を突きつけます
法務省・検察が「議論尾最大公約数」「誰も悪くしようと思っていない」
と言いながら結果として救済を後退させる内容を押し通す姿勢は
えん罪被害者を制度の犠牲にしているとしか思えません
これは「確定判決の安定性」か「無実の者の人権」かの
価値の選択の問題だと思います
現行制度と法制審の要綱案は前者を過度に優先し
後者を二の次にしていると思います
後者を優先する議員立法(超党派議連案)が
唯一の現実的な道だと思います
ある法曹関係者は
「袴田さんの58年は教訓になるどころか再審法制の改悪に利用されただけでした
自民圧勝だそうですのでこの要綱案の成立は確実です
自民党が議員立法に賛成してくれればこの改悪を阻止できましたが
自民党が断固反対したのです
こういう経緯をよく覚えておきましょう」
と言いました
国会での法制審要綱案の成立を拒否し
えん罪被害者・日弁連・市民の声を反映した議員立法案を成立させるためには
世論の盛り上がりが必要です
一人ひとりが
「自分だったら」と想像し
声をあげれば
それは世論のうねりとなり
改悪は改正に変わります











