一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

2021/11/08(月曜日)から今日まで(4、降順)





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11月14日(日)
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きょうは、プライベート・デーなので、ブログ書き(?)はお休みしました(笑)


※歩数は16,404歩(11.3㎞)(^p^)



『英国屋』のプレーンワッフル セット:850円🤔








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11月13日(土)
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きょうは、早朝、オトン(元ウチの人)からのメール・チェックの前に、ブログの読者様からのコメント・チェックで、「泣くな かかさ」を真剣に読んで下さっていた方がおられたのを知りました。途中終了してしまった続きにお終いの部分をつけ足して、資料※⓪(ゼロ)に全文、しばらく掲載させて頂きます。ありがとうございました。


https://kuropagu.muragon.com/entry/2.html

この7月に天使になったまめたろう君のおかあさんからでした。



続いて、間髪をおかず、菟田野の義母から、心身の復活を告げるメールが届いたのです。


「差別の文章差別の言葉はいつまでたっても悲しい嫌な言葉ね⁉️今読んで見たいなあと思う本この本どうかな。『三千円の使い方』。元気だから安心してね」


嬉しくて、いつもは夜に書くお義母さんへのラブレター書きを、今日は朝に(笑)。


「おかあさんこんばんは。😊早朝にメール、ありがとうございます。お元気そうなお声が聞けて何より😁ご案内の『3000円の使い方』(原田ひ香著、文庫、中央公論新社)ですが、大変な良書ではないですか😻もしご購入をお考えであれば、トウサンが通販でお届けします😄文字の大きい単行本の方が目によろしいでしょうから、そちらで。また、お手すきの時にご連絡下さいね。話は変わりますが、今日からまたメールの仕様を変えました。今日からお家ごはんシリーズの写メをお送りします。全3枚しかありませんが😅1回目は、息子氏が大阪に帰って来ていた時に作ったキムチ鍋だと思います、多分(笑)。おかあさんも温かい食べ物とお飲み物で、ぬくぬくしてお過ごしくださいね🥰💤」





一番最後になりましたが、元ウチの人からのメール・チェック。


「昨日は、いつもの中華居酒屋が休みだったので、家で残り物(レトルトカレー、トン汁)でした。今日は土曜日、午後から遊びに行きます。明日は、保険証持参で。」



夜は、「医療基本法制定に向けてのシンポジウム」という要事前申込のウェビナーに参加しました(※資料⑩)



私の元地元の同じ棟の方が、元気の塊だったのが、ある日突然、難病に見舞われて、日常的なしんどさと、そのしんどさが視覚化されない孤独感に耐える毎日になってしまって、夫さんや娘さんたちの前でさえ、とうに理解されることは諦めて、前向きに無理に振る舞っておられて、たまにエレベーターとかで出くわすことがあると、やっぱり「こればっかりは、よくならへんわぁ」と口にされて…。誰にも訪れることなので、一刻も早く「医療基本法」が制定され、日本が本当の福祉社会になってほしいと思います。





今夜は、千成さんのおまかせ握り 5貫目/6貫の「穴子」の「写メ」で
「猫」と晩酌しました☕(笑)






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11月12日(金)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録として、部分的に)。


「水曜日は天下茶屋のREVOで食べて、そのまま難波で泊まって、ゆっくりしました。日曜日は、保険証持参で来てください。また連絡します。」



夜は、菟田野のお義母さんに、レター書き。


「おかあさんこんばんは。民話「泣くな かかさよ🐴」は、最終回の記載はやっぱりパスすることにしました。今日から新しく『牛の薬石(やくせき)』を始めます🐮ややこしいことをしてお詫び申し上げます…🙇パスは5回まで、ですか?(笑)😁🐮🐄



「牛の薬石」


①むかし、伊吹山の谷間なんぞで しとなった(育った)数あるひね牛(老牛)のなかに、

腹んなかで 握りこぶしほどの薬石(やくせき)を 転がしとる牛がおってな。

その石を ごいん(牛の胆石。牛黄) と呼んどった。

伊吹山にかぎらず 薬石の多い平地でも たまさか ごいんも出たがな。

なんせ 永い年月かけて喰った薬草の汁が固まった石じゃ。

削りくずをちょぼっと舐めてみても 万病に効くと評判でな。

たった一つの ごいんでも 薬種問屋へ持ちこめば 牛の幾頭分にも 値ぶみされたで、

ふわけ(解剖)で石が出ようものなら、そりゃ 世間まで 大騒ぎしたと。


(つづく)



それでは、また明日もお楽しみに(?)😊おやすみなさい😪💤」




きょうは、ノー勉デー📖なので、ウェビナーと、YouTubeライブ配信はお休みしました(笑)。



これは、85歳のお友達?が、美原区の山で育てている白菜。


緑みどりして、別の美味しいお野菜のように見えるよッ(^p^) と、白菜に声掛け。



これは、空いたプランターに、2輪だけ植えられて咲いているダイヤモンドリリー。


茎のヒョロヒョロッとした佇まいも、またイイネッ(^p^) と、ダイヤモンドリリーに声掛け。




山の菊は、赤、黄、ピンクが枯れ始め。

でも白菊は、今がちょうど、見頃になったねッ(^p^)と、菊に声掛け。



肥料やりや、草引きは、な~んも無し。


でも、きょうの歩数は29,091歩(22.0㎞)



今日だけ?🤔






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11月11日(木)
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きょう木曜日は、ノーペン・デー🖊なので、メール・チェックとレターはお休みしました(笑)。



夜は、要事前申込のウェビナー1つと、申込不要の個人メディアiwjさんのYouTubeライブ配信1つとに参加しました。


一つ目は、「アイヌからみた北海道150年」の著者、石原真衣・北海道大学助教授(39)のご講演でした。


※資料⑧に、(本講演の中で触れられていた)前回2021/10/10に行われたオンライン講演についての資料も付けさせて頂きました。ご参考まで。



二つ目は、明石順平弁護士による「これから、改憲で【緊急事態条項】が通れば、政府は(私たちの行動制限を)何でもできるようになります」ということのご解説でした。

そうならないように気をつけていきたいです。

※資料⑨に、明石順平先生の著書のリンクを追記しました。




他の差別問題の当事者と触れ合うことは、とても勉強になります。


母方の祖母がアイヌ、父方の祖母は琴似屯田兵で会津藩士で、高校時代にアメリカ留学をされた石原真衣先生は、自らの出自を「multi racialマルチ・レイシャル」と、英語圏の言葉で自己紹介されました。


(マルチレイシャル:.多人種からなること。複数の人種の血筋を引いていること。また、そのような人。)



部落問題では、部落と部落外の子どもは、「ハーフ」と呼ぶか、それ以外(「ダブル」、「ミックス」)と呼ぶかで、特に運動に関わっている人の間では、いい意味で、お互い「踏み絵」を迫られる時代がありました(笑)。


でも、そもそも「ハーフ」(=「半分」だけ「同和」)や、「クォーター」(=「4分の1」だけ)という概念は、一歩外へ出ると、通じないものなのだと、今日は教えて頂いたのです。善は急げ🏃‍♀️これからは、ウチは、我が子のことを「ハーフ」に対抗しての「ダブルっち」ではなく、文化的「マルチ・レイシャルっち」と呼びたいと思います。舌噛みそうやけども(笑)






今夜は、千成さんのおまかせ握り4貫目/6貫の「漬け」の「写メ」で

「猫」と晩酌しました🍵🥛🍹☕(笑)







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11月10日(水)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録として、部分的に)。


「昨日はいつもの中華居酒屋。自炊予定していたキムチ鍋は、下ごしらえして今日クリニックでみんなと食べます。明日の木曜日は検診はありません。今晩はミナミで泊まり、明日は税理士さんのところに書類を受け取りに行くだけです。のんびりできます。」




夜は、菟田野のお義母さんに、レター書き。


「おかあさんこんばんは。民話『泣くな かかさよ』は、実は残すところあと一回です。ここまでおつきあいどうも有難うございました。私的には、前回の“かかさの大活躍”でハッピーエンドにしてもよかったかなと思いましたが、やはりここは原作に忠実に最後までお届けすることに決めました🙂もしもお母さんの方で、今後のご希望とかございましたら何なりとご遠慮なくお申し付け下さい🥰それでは、今晩もお気楽におつきあい下さいね🐍👻🐴


「泣くな かかさよ」


⑧ と、どじゃ。
まず咳き込みが止まり、そろそろと熱が下がり初めてな、三日目には嘘のように治ってまったとよ。
さあ、この噂が漁師の口から 近郷近在に知れるとな、とんだ赤恥をかいたのは 美江寺の医者で、それでかかさにあたん(※仕返し)して
「不浄者の女房、子どもが村越えして住みついとる」
と訴人したんでな。
漁師はきっと(きつく)叱り、かかさや子どもたちは すぐさま小屋から追っぱらわれたとよ。
(つづく)


それでは、次回、最終回をお楽しみに(?)😊おやすみなさい😪💤」



それが済んだら、要事前申込のウェビナー3つに参加しました。


一つ目は、「子どもが楽しめるプログラミング教育サービス提供企業:CEOさんのお話」。
※資料⑤をご参照下さい。


二つ目は、「コロナが変えた消費行動・家族・日常生活・人々のつながりをビッグデータから読み解く」。
※資料⑥に、本イベントで活用されたビッグデータを持っている4社様のことを追記しました。興味ある方はご参照くださいね。


※4社の名称:METI POS-小売販売額指標、(株)GFKマーケティングサービスジャパン、(株)インテージ、(株)Zaim



三つ目は、「輸入型バイオマスは環境負荷大 持続可能なバイオマス利用のあり方」についてでした。


※栃木県那須郡・那珂川町の馬頭東中学校跡地に建つ「木質バイオマス発電所」とそれを手掛けた「トーセン株式会社」様のご紹介がありましたので、資料⑦に、リンクを貼らせて頂きました🙇‍♀️




今夜は、千成さんのおまかせ握り3貫目/6貫の「カツオ」の「写メ」で

「猫」と晩酌しました🍹(笑)







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11月9日(火)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録として、部分的に)。


「昨日は、仕事が少し早く終わったので、急遽、天下茶屋の鮨屋へ。マンションの書類はだいたい揃いました。☓☓☓☓、で検索してみて下さい。ホームページあります。」




今朝はもうひとつ、高山町の実父のおつれあいさんからのメール・チェック(備忘録として、部分的に)。


「メールありがとうございます。変形性関節症手術で入院中の為、季節を感じ無い状態です。リハビリの若い若い担当の方に『ジャツクニコルソン知ってますか?主人は似てます。カッコよかった』と午前話したところでした。22才は理解無理ですよね」




夜は、菟田野のお義母さんに、レター書き(笑)。


「おかあさんこんばんは。きょうの民話「泣くな かかさよ」は、ちょっと漢方薬くさいかもです(?)😅それでは、今夜もごゆるりとおつきあい下さい🐍👻🐴



「泣くな かかさよ」


⑦そんで かかさは 猟師を部落へ走らせて 馬肉を取りにやらせ、そのあいだに みみずを四、五十匹拾ってきてな、泥をすごいて、刻んで、古生姜と くちなしの実を 一緒くたに煮て、濾して、病人に飲ませたとよ。


馬肉をさげて 猟師が戻ると、肉をうすく広く 雑巾のように切ってな、病人の胸いっぱいに貼りつけたと。


馬肉が熱くなると 取り替え、間を見てや、煎じ汁を飲ませるなんぞして、つきっきりで手当てしたと。


と、どうじゃ。


(つづく)


それでは、次回も?お楽しみに😊おやすみなさい😪💤」




きょうは、申込不要の個人メディアIWJさんのYouTubeライブ配信1つと、要事前申込のウェビナー1つに参加しました。


一つ目は、「『食品等の出荷制限』における放射性物質100 ベクレル/kg 緩和案の撤回を求める署名提出(35,456筆)と意見交換」。


※資料③に、署名用紙・原文へのリンク、厚生労働省への質問事項8項目へのリンクを追記しました。


二つ目は、「平和と憲法をまもる信州大学人の会」の「国政選挙と日本国憲法」。


※資料④に、成澤孝人先生のレジメを元に作製した「日本の立憲主義(憲法をないがしろにしない三権)の歩み」年表と、「2021年10月衆議院選をふりかえって」を追記しました。


維新が、比例だけではなく、大阪では小選挙区でも票を伸ばしたけれども、私は、これは大阪人が維新を選択したからと言うよりも、やはり投票率が低いからが原因と言うべきであって、一番困っている人が投票に行けたかどうかも疑問で、投票率をあげるのはなかなかむずかしいですねというのが、本当のところではないかと思います。うまくまとまりませんが、次の参院選では、ひとりでも多くの人が選挙に足を運んでくれるよう、この問題に関心を持ち続けたいと思います。今後、憲法審査会になるかもしれないので、その時、国民投票で負けないように。



今夜は、千成さんのおまかせ握り2貫目/6貫の「中トロ」の「写メ」で

「猫」と晩酌しました☕(笑)





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11月8日(月)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録として、部分的に)。


「土曜日は、マンションの仮契約を済ませ、夜はI、Nと多満喜さんへ。マンション名は☓☓☓☓。14日(日)朝10時から重要事項説明会ですので待ってます。今週はそれ以外は特に予定ありませんが、書類等を集めるのと手付金の支払いがあります。」



夜は、菟田野(菟田野)のお義母さん(82)に、ラブレター書き(笑)。


「おかあさんこんばんは。きょうは先週、山で撮ってきたネコヤナギの写真を送らせて貰います😺これから春崎まで少しずつ成長していく様を見守ってあげたい木ですよね😻民話「泣くな かかさよ」は今回はお医者様の他、いよいよ主人公のかかさ(おかあさん)が登場します💉それでは今夜も秋の夜長をごゆるりとおつきあい下さい🐍👻🐴



「泣くな かかさよ」


⑥夏のころ、悪疫がはやってな。
岐阜のあたりの部落では、それぞれの家のもんを立ち退かせたと。
子ども五人を連れた部落のかかさも、佐野村の猟師に頼んで 猟師小屋に置いてもらったと。
二、三ん日すると、漁師の娘が寝込んでな、燃えるほどの熱で 咳いたり 吐いたり 死にほど苦しんだとよ。
漁師は 高い銭をはらって、美江寺村の在から 評判の高い医者を 早駕篭(はやかご)で招んだと。
やってきた医者はな、病人を一目みるなり
「こりゃ コロリ(※コレラ)じゃ」
と言いすてると、薬もあたえんと、たったいま着いたばかりで 息も納まっとらん駕篭かきを せかせて 逃げ帰ってまったと。
猟師があんまり 悲観にくれとるで、部落のかかさが 病人の様子をよーく見るとな、
娘は半分死んどったが、噂に聞いたコロリなんぞでないと。


(つづく)


それでは、次回も?お楽しみに😊おやすみなさい😪💤」



続いて、もう一人、高山町にお住まいの 亡き父のおつれあいさん(60歳代)にも、レター書き。

病気療養お見舞いに、ジャックのスクショも添えました。



生きていれば87回めのバースデーは、日差しは差さないのに、妙に暖かい一日でした(笑)



それが済んだ後は、要事前申込のウェビナーのアーカイブ配信1つと、申込不要の、月々わずかばかりの寄付をさせて貰っている個人メディアさんのYouTubeライブ配信1つに参加しました。



一つ目は、「徴用工問題はなぜ”解決済み”ではないのか 5つのポイント」について

※資料①に、質疑応答の文字起こしの一部を追記しました。



二つ目は、「Dappi(ダッピ、政権与党が人件費を出している野党誹謗中傷ツイッターアカウント)問題と衆院選の総括(野党共闘は本当に失敗なのか)」について。

※資料②に、対談の文字起こしの一部を追記しました。




今夜は 阪急淡路の千成さんのおまかせ握り1貫目/6貫の「サヨリ」の「写メ」で

「猫」と晩酌しました🥛(笑)


                        「吉永サヨリッ!」^_^;








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資料のイメージ
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※ウェビナー(Webinar)とは、ご存知のようにコロナ禍、私たちの日常に、新たに加わった "ウェブ(Web)" 開催の "セミナー(Seminar)" のことです。
※画像が大きくて申し訳ありません🙇‍♀️



~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~


※⓪(ゼロ)


『泣くな かかさよ』


むかし、部落では、病人やけが人が出ると 自分たちで治療するしか仕方なかったとよ。
切り傷には 菜種油の壺に むかでを入れといて 傷口に塗ったで、むかでを見たら 

誰れもが「薬じゃ」と言って 捕えとったと。
目の疫にはな、つたの葉をもんで 青い汁を目にたらし込んだが、

つたの葉の枯れる冬は ゆきのしたの葉で 治したと。



まむしに咬まれたらば、すぐさま傷口を噛んで吸いとり、そのあとに柿の青葉をもんで傷口に貼るのが秘伝じゃと。まむしが咬みつくのは柿の葉の青いうちだけじゃでな。
打身(うちみ)にはな、小麦粉を酢でねって、ちっとも惜しまんと べたべたと塗りたくり、骨を折ったら 両側から板をあてがって 骨が動かんように 板ごと くくりつけといて、打身どおりの手当てをしたと。



さんしょが手に入る部落だったら、馬の肉を貼りつけると 熱が早目にとれたと。
午の肉は 足の裏に貼れば 歩きづかれ・土踏まずの腫れ・陽(ひ)の病にも 良く効いたとよ。
肩や 腕や あごの骨が はずれたらな、部落のなかに かならず巧者(こうしゃ)なじん(人)が 

一人や二人おって、すぐさま元どおりに はめ込んでくれたと。
はずれ癖がついたじんには、いちいち 人を呼ばんでも自分ではめるよう、手をとって 教えてくれたと。



乳の出が悪くなったら、なまずの黒焼きを喰わせ、乳房が腫れたら、

乳房ぜんぶに黒々と墨を塗りたくれば良く効いたと。
水呑百姓のかかさなんぞが、乳房が腫れて 夜も眠られんほど やめる(※痛む)とて、

大根や根深(※ネギ)を 手みやげに部落へ頼みに来たとよ。
病は心も病んどるでな、墨を塗るだけでは 有難味が少ないんで、双方で念仏を唱えながら 

筆先で 真っ黒になるまで 塗りたくると、それがまた 良く効いたと。
ぎっくり腰なんぞ、それだけを治すのが得手のじん(※人)が部落におってな、たちどころに治したと。
病人の尻っぺたの両方のくぼみに 親指をあてがって、どうやらして くじると、

病人は一度だけ大声をあげるが、すぐにけろりとした顔で帰ってゆくとよ。これも口伝じゃ。
部落にはな、その病だけを口伝で治す薬りや巧者がおって、昨日や今日の ぞく医なんぞ 及びもつかなんだと。



陰干しの犬の肝(い)も、熊の肝ほどに効き目があってな。胃の病に効いたんで 近在からも貰いにきたと。
肝を小豆つぶほどに切って飲んだが、なんせ苦いのなんの、口中に触れんよう 小麦粉でまぶして飲んだと。
じゃがな、もの言わぬ赤子やろうがい(※労咳、肺結核)、死に病なんぞは、

もう、そのじん(人)の前世からのおあたえじゃで、泣いて諦めるより 仕方なかったとよ。


うつり病が大はやりするたんび、部落では おやじや若い衆が家に残ってな、かかさや子どもたちを

遠い親族や知り合いへ立ち退かせ、おやじたちも辺りの藪や河原に小屋掛けして、病が遠のくまで待ったと。
まるで手当の見当のつかん病がやって来たらば、何はさておいても 家のもんを逃がしたとよ。



夏のころ、悪疫がはやってな。
岐阜のあたりの部落では、それぞれの家のもんを立ち退かせたと。
子ども五人を連れた部落のかかさも、佐野村の猟師に頼んで 猟師小屋に置いてもらったと。
二、三ん日すると、漁師の娘が寝込んでな、燃えるほどの熱で 咳いたり 吐いたり 死にほど苦しんだとよ。
漁師は 高い銭をはらって、美江寺村の在から 評判の高い医者を 早駕篭(はやかご)で招んだと。
やってきた医者はな、病人を一目みるなり
「こりゃ コロリ(※コレラ)じゃ」
と言いすてると、薬もあたえんと、たったいま着いたばかりで 息も納まっとらん駕篭かきを せかせて 

逃げ帰ってまったと。
猟師があんまり 悲観にくれとるで、部落のかかさが 病人の様子をよーく見るとな、
娘は半分死んどったが、噂に聞いたコロリなんぞでないと。



んで かかさは 猟師を部落へ走らせて 馬肉を取りにやらせ、そのあいだに みみずを四、五十匹拾ってきてな、泥をすごいて、刻んで、古生姜と くちなしの実を 一緒くたに煮て、濾して、病人に飲ませたとよ。

馬肉をさげて 猟師が戻ると、肉をうすく広く 雑巾のように切ってな、病人の胸いっぱいに貼りつけたと。

馬肉が熱くなると 取り替え、間を見てや、煎じ汁を飲ませるなんぞして、つきっきりで手当てしたと。



と、どうじゃ。

まず咳き込みが止まり、そろそろと熱が下がり初めてな、三日目には嘘のように治ってまったとよ。
さあ、この噂が漁師の口から 近郷近在に知れるとな、とんだ赤恥をかいたのは 美江寺の医者で、

それでかかさにあたん(※仕返し)して
「不浄者の女房、子どもが村越えして住みついとる」
と訴人したんでな。
漁師はきっと(きつく)叱り、かかさや子どもたちは すぐさま小屋から追っぱらわれたとよ。


よんどころなく 子どもを連れて 部落へ帰ったかかさがな、

事の次第をおやじに話したらば、いきなり二つ三つどづかれたと。

女だてらに しゃちやいて(世話をして)、医者の鼻をあかしたばっかりに、

漁師どのにはご迷惑をかけたうえ、たった一軒きりの立ち退き先まで 失って、
この悪疫の最中に、五人の子やお前を どう始末する気じゃとな、
これがおやじの言い分じゃったとよ。


(完)


(「部落・根っ子ばなし 第1集」, 中部パブリシティー・センター, 田中龍雄,1982)






※①


2021年11月7日(日)
オンライン無料講演:

徴用工問題はなぜ”解決済み”ではないのか 5つのポイント
講師:

吉澤文寿(新潟国際情報大学教員)

司会:

乗松聡子(ピース・フィロソフィー・センター代表、「アジア太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカス」エディター)
署名運動報告:
勝守真(カツモリマコト、秋田大学教育文化学部准教授)
石川求(イシカワ モトム、東京都立大学人文学部助教授)
コメント:

尹李英愛(ユンリヨンエ、「在日差別をなくす会」、フリーライター、翻訳・通訳者)



吉澤文寿さんの講演のレジュメ:https://bit.ly/3wprtAb

アーカイブ配信url:https://youtu.be/pw_GMDRJaJg




可能か不可能か 不可能と言う答えはない
戦後補償の立法運動を してきた人達の努力もある 
可能性は 開かれている



義務教育で教える もちろん大事 
今の自公政権が まず最初にやっているのは 民意の統制 
歴史研究者としては 明らかになった歴史の事実は きちんと教育現場でと。



アジア女性基金は 謝罪になってないと 考える人 多いんです
意外と知られていないが 台湾の被害者も そう考える人がいっぱい いるんですね
きちんと責任を認めていない 

そのプロセスが 問題になっているんですね
それで これをもってすべて終わりではないと 言っているんですね
2015年に それをやろうとしたんですけれども。



何でこういう風に変わったのかについては 
丁寧に考えた方がいいかもしれない
2010年あたり ちらほら 聞いた意見として
日本政府は 議論をしている
2012年5月の大法廷判決は 予想はされていた 
2018年10月30日 いきなりにと 僕らは見えますけど かなり準備されているんですね。



韓国の言ってることは みな 反日だという 
日本の批判・言論状況(世論)は
請求権問題と 徴用工問題は 個別具体的に話した方が 
一つ一つ理解できるという提言かもしれません。



日韓の外交関係維持に 歴史問題は 悪く言えば 外交の邪魔だという
強制動員は 行政、企業の問題としても
市民としても やるべきことがあるのではないか 
そういう発想は 僕は そんなには 間違ってないと思います。


~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~
署名:https://chng.it/byg76Mt84R (11月末まで)

~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~







※②


2021年11月8日(月)
IWJ・岩上安身さんによる立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー
・大手メディアがネット工作を行っていたDappi問題を無視


・偏向報道の下で行われた衆院選で、改憲勢力が3分の2を余裕で超える議席を確保

・野党共闘は本当に失敗なのか


メディアも この問題は お伝えはしていなかければイケナイ
メディアは広げていない
知らない人、一杯います
Dappi(ダッピ)の問題


読売、NHK、、、一面トップで書いたりしてはいないので
ほんとに 国民の皆さんに 重要な報道をしてないんですよ


コロナの報道も 全然 駄目ですよ 腹立ってきた
政府が「数は足りている」と答えていて 一週間もしないうちに 悲鳴があがった

自宅に取り残される人への 「酸素濃縮装置」供給体制どうなっているか 

立憲の質問に 政府は答えていなかった
記者は その場にいて 聞いていたのに 何で報道しないのか


編集権の独立というが 
独立した放送やっていないじゃないか、今のNHK
独立を 放棄しているから 受信料を 国民に求める資格はない


立憲は 批判ばっかりだとの メディアの偏向報道も 勘弁してほしい


これらが 今の日本の政治の現状だという話です



IWJさんのような真実を伝える報道機関が 

経営が苦しい社会は おかしい


個人メディア(報道機関)は 非営利法人になれない・させない
草の根メディア 出てくることを 許さない
自分たちが情報を独占する
政府とNHKは お互い馴れ合いだから
癒着ぶりが バレてしまうので 

認めないしくみになっている
本当に考えて頂きたいなと思います



期日前投票の出口調査で 大手マスコミ各社は ご覧のように 自民圧勝のデータを持っていた


なのに 足並み揃えて 野党側に 甘い 情勢調査報道をした 

(意図的に 持ってるデーターと違う物が 出されていた)

これは非常にこわいことです


有権者は 危機感を持って 投票に行かなかった


改憲されちゃうよと


マスコミの出した予測は
自分たちが持ってるデータと 発表したものが 全然違っていた


でもね、この先が 大事なんですよ

それも、言わない


改憲勢力が 2/3 握っちゃったんだから
緊急事態条項で 何でもできちゃう 

それを知らせる 

それを 言わなきゃダメでしょ、マスコミは


という話なんですね


~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~

IWJさんの定額会員になって支援: http://bit.ly/ulBuaQ

寄付・カンパ:http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~☆・*。.:*・゚☆・*。.:*・゚☆~






※③


2021年11月9日(火)
「食品等の出荷制限」における放射性物質100 ベクレル/kg 緩和案の撤回を求める署名提出と、

厚労省担当者との質問・意見交換
場所:参議院議員会館
出席者:
阿部浩美・市民団体「みんなのデータサイト」共同代表・他


福島みずほ・社民党党首参議院議員


厚労省担当者(6名):
・医薬・生活衛生局 食品基準審査課
衛生専門官 : 飯塚 尚文
基準策定専門官:井手 貴浩
主 査:冨士原 海太
・医薬・生活衛生局 食品監視安全課 
HACCP推進室補佐:小野澤由子
健康影響対策専門官:江田 美沙子
化学物質係員:小笠原 陵
(IWJ配信)


署名用紙の原文へのリンク:https://minnanods.net/blog/entry-1615.html

厚生労働省への質問事項8項目へのリンク:https://minnanods.net/blog/news/entry-1648.html



政府の、放射性物質の基準値を見直す理由が「2012年に民主党政権がより安全側に立って設定し自公政権が引き継いだものであり」、「国際的な考え方に沿っていない」からというのは、憲法をないがしろにしていると、私は感じます。





※④


2021年11月9日(火)
平和と憲法をまもる信州大学人の会・第70回シンポジウム
テーマ:「国政選挙と日本国憲法」
報告者:成澤孝人・信州大学 経法学部 総合法律学科 教授
司会:青木修平・國學院大學教授

資料用url:

https://drive.google.com/drive/folders/1rKTjSb6tTINeNxRMhiYSoVTV8h9E4Hce?usp=sharing




日本の立憲主義のあゆみ・年表


1966 全逓中郵事件最高裁判決

1969 都教組事件最高裁判決

1974 猿払事件最高裁判決


①1993年の政変‥
自民党から一部が離脱(小沢一郎★)→1993年8月非自民非共産8会派連立内閣★→1994年1月政治改革4法成立→1994年6月自さ社政権(~98年6月)
②94年政治改革‥小選挙区比例代表並立制★ 小選挙区制と比例代表制をそのままくっつけたような選挙制度
③社会党(1996年社民党)の党勢衰退→多くは、民主党へ
④自民党離脱派→野党へ 新政党→新進党 新進党は、97年解党。一部は自由党保守党を経て、自民党へ復帰。
1999年1月自自連立政権、10月自自公連立政権★
⑤1996年旧民主党、1998年新民主党

(2)自民党の「政党化」
55年体制下の自民党‥保守政治家の連合政権★
小泉純一郎‥2001年自民党総裁選挙において自民党をぶっ壊すと主張→2003年総選挙 小選挙区制の導入の効果 「選挙の顔」としての党首の力が増大。
2005年8月小泉郵政解散 郵政民営化に反対した人物を公認せず、「刺客」を送り込む。→小泉圧勝~派閥均衡と派閥を通じた平議員の影響力に特徴づけられた旧自民党の終焉

(3)参議院選挙
1989年7月の参議院選挙以来、自民党の過半数割れ→1999年以来の公明党の政権参加の原因‥2007年までは特に問題にならない。

(4)民主党政権
2007年7月28日 参議院選挙で、「ねじれ国会」
★2009年8月30日 衆議院選挙において、本格的政権交代
2010年7月11日 参議院選挙で、再び「ねじれ国会」
2011年3月11日 東日本大震災
★2012年12月16日 衆議院選挙において安倍政権成立

民主党政権‥2010年参議院選挙に敗北した後は、何もできなくなる。→日本国憲法における参議院の強さ
★野田政権→任期満了をまつことなく、解散・総選挙。消費税率をあげる三党合意を進める中で、「国民に信を問う」ことを主張し、解散になる。民主党野田政権は、消費税引き上げを断行し、安倍政権にプレゼントをあげた。

3 安倍一強「非立憲」政治
2013年7月参議院選挙→「ねじれの解消」‥第一次安倍政権の崩壊の一つの原因が、2007年参議院選挙での敗北であり、参議院選挙の重要性は、彼は理解していたと思われる。
8月内閣法制局長官人事への介入
12月特定秘密保護法の制定
2014年7月1日 集団的自衛権の行使を容認する閣議決定
12月 衆議院解散 「アベノミクス解散」‥本当は、新安保法制解散だったのでは?★

2015年5月集団的自衛権を容認する「新安保法制」の国会提出 9月制定
憲法53条に基づく要請にもかかわらず、臨時会を召集しなかった。★

2016年7月参議院選挙 安倍首相‥憲法改正は争点ではない
参議院において、改憲派が3分の2の議席を獲得。
一人区で野党共闘11勝21敗(2013年は、2勝19敗)
2017年2月 森友問題報道★
5月3日 安倍改憲4項目の提示
5月 加計学園問題報道★
6月 共謀罪の制定
2017年解散総選挙 自民党、改憲4項目での改憲を主張。
2018年3月 自民党党大会での改憲4項目の承認
3月 森友問題での財務省決裁文書の改ざんが発覚★
9月自民党総裁選 安倍3選

2019年5月 桜をみる会問題表面化★
2019年7月参議院選挙 維新も含めた改憲勢力が3分の2をわずかに割る
れいわ新選組の躍進
一人区での野党共闘10勝22敗 それなりの善戦★

2020年8月国民民主党の多くが立憲民主党と合流。→国民民主党は残る。★
9月安倍内閣退陣→菅内閣成立 直後に学術会議会員非任命事件





2021年10月衆議院選をふりかえって


(1)菅内閣総辞職と議院内閣制

議院内閣制の立憲的な効果★‥有権者の意思が、与党議員を通じて政権の崩壊へと導く。
穏健路線の岸田が党首として選ばれる。


(2)選挙結果
①投票率 55.93 戦後3番目の低投票率

②市民連合‥2021年「共通政策」立憲民主党を中心とした野党の統一政策と候補者の一本化に成功。ただし、国民民主党は合意には参加せず。

③結果→野党共闘は小選挙区では善戦したが、立憲、共産とも比例で議席を減らし、その分、維新が増えた(41)★。国民民主党も微増(11)。


(3)2021年総選挙は、「政権選択」の選挙だったのか?★


枝野・福山辞任‥議席を減らした責任をとる?
枝野‥政権交代可能な枠組みを提示したと主張⇒この論理で行けば、負けたのだから責任をとるのは当然かもしれない。


「立憲民主党」設立の経緯‥2017年総選挙の直前に行われた民進党執行部による暴挙★
安保法に反対する議員を排除しようとしたのに対して、野党を支持する有権者が、それではだめだとの意思を表示した★。⇒日本型立憲主義の持続力(※憲法ないがしろにしちゃいけないよ)


立憲民主党成立の経緯‥安倍官邸主導政治による「非立憲政治」をただすことに歴史的な使命があるのであって、政権獲得ではないはず★。


立憲代表選‥立憲が、野党共闘をやめる選択をするならば、風が吹かない限り、次の選挙で大負けすることになるだろう。


(4)野党と市民の共闘は「負けた」のか?


「政権選択」でいえば、「負けた」ことになる。
しかし、小選挙区ではそれなりに勝利している。もし、共闘しなければ、もっと負けたであろう。


★メディアによる「野党共闘」批判政権交代論と結び付けて語られているのであって、日本においては、未だ「政権交代可能な二大政党制」は成立しておらず、それどころか、「一強」が、非立憲的な政治をおこなっている以上、まずは、非立憲政治を是正することが、政党に期待されているはず。


(5)2021年総選挙と憲法改正
比例代表制の効果によって、改憲政党が力を伸ばした以上、憲法審査会は動く可能性が高い。立憲はおそらく抵抗できないだろう。

わたしたちは、憲法審査会の動きを批判するともに、今日から、国民投票で負けないための準備を始めるべきなのだろう。









※⑤


2021年11月10日 (水)
「デザイン思考を用いたCtoCプラットフォーム教育
 〜embotによるプロトタイピング体験〜」
講演:額田一利・株式会社e-Craft 代表取締役CEO
ファシリテータ:石戸奈々子・超教育協会理事長






※⑥


2021年11月10日(水)
東北大学-経済産業研究所(RIETI)共催シンポジウム 「コロナが変えた社会」
開会挨拶:矢野 誠(RIETI理事長・京都大学経済学研究科特任教授)
基調講演:小田中 直樹(東北大学経済学研究科・教授)「感染症が変えた社会」


一般講演:
小西 葉子(RIETI上席研究員)        「コロナが変えた消費行動」
瀧川 裕貴(東北大学文学研究科・准教授)  「コロナが変えた家族」


若島 孔文(東北大学教育学研究科・教授)  「コロナが変えた日常生活(恐怖感)」
中田 大悟(RIETI上席研究員)        「コロナが変えた人々の移動」


青木 俊明(東北大学国際文化研究科・教授) 「コロナが変えた人々のつながり」

パネルディスカッション:
司会: 日引 聡 (東北大学経済学研究科・教授)
閉会挨拶: 大野 英男(東北大学総長)


※本編で活用したビッグデータ4社の説明(リンク):

METI POS-小売販売額指標(経産省)

(株)GFKマーケティングサービスジャパン

(株)インテージ

(株)Zaim






※⑦


2021年11月10日(水)
”輸入型バイオマスは環境負荷大 持続可能なバイオマス利用のあり方とは”

~自然エネルギーの持続可能性を考える連続ウェビナー~


開会挨拶:松原弘直・認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所 理事
大規模バイオマス発電の現状と課題


   満田夏花・国際環境NGO FoE Japan事務局長
バイオマスは熱利用が原則ー今後のバイオマス利用政策のあり方


   泊(とまり)みゆき・バイオマス産業社会ネットワーク代表理事
地域に根差したバイオマス利用の実践事例


   白籏 (しらはた)佳三・岡山県 西粟倉村(にしあわくらそん)役場 産業観光課 課長補佐


Q&A


>満田さんへ
 バイオマス産業も満田さんの話も、生態系の生産者=植物のカーボンニュートラルという合理性文脈で論じられている。生態系の生産者に依拠しいる消費者=主として動物り問題を視野に入れてないように見える。つまり、生物多様性の視点が脱落しているので、とても残念。


満田 夏花
貴重なご指摘ありがとうございます。生物多様性の観点は非常に重要であり、現在、大きな危機に瀕していると考えています。IPBESが指摘している通り、生物多様性の危機の原因の大きな要因は、森林などの生態系の破壊です。そのためにも、森林、とりわけ天然林をこれ以上減らさないことが重要だと考えています。



>ENVIVAの木質バイオマスペレット生産の件ですが、原料の木材伐採後の裸地の写真を出していますが、通常この状態で放置することはなく、伐採後は必ず再植林するのではないでしょうか?持続的なバイオマス利用でなければ企業が成り立たないのでそのような森林経営はしないと思います。



満田 夏花
ご指摘ありがとうございます。あの写真のあと、再植林がなされたか否かについては、正確な情報を持ち合わせていませんが、湿地林なので天然更新(伐採しても、また生えてくる)に任されている可能性は大きいかと思います。仮に再植林なされたとしても、もとの湿地林が回復するのか、回復までにどの程度の時間を要するのかが問われるのかと思いました。



>生物多様性の観点から、企業が気を付けるべきバイオマス利用のあり方についてご教示いただけますと幸いです。


満田 夏花
貴重なご質問、ありがとうございます。バイオマスの利用の最適化についての具体例は、泊さんおよび白籏さんがご紹介くださっていますが、私としては、生物多様性の観点からも、やはり森林減少・劣化を伴うバイオマスの利用はやめるべきではないかと考えています。地産地消、熱利用、カスケード利用を大切にし、木材を長く持続可能な大切に使うことが重要かと思いました。



>岡山県、西粟倉村の取り組みは素晴らしいですね。日本にはこの様な山村が多いので、
日本中に広げるためにもっと宣伝して、モデルコミュニティーとして頑張ってください。


白籏 佳三
ありがとうごさいます。



>小型ガス化発電システムの設置費用はいくらでしょうか。


白籏 佳三
発電設備と自営線など一式で約1億5千万円、
加えて木質チッパー2700万円など整備してます。



>雨風に曝される露天での木材乾燥ではなく、高床式の簡易的な木造倉庫を作って雨風をしのぎながら通気させて乾燥する方法というのは、見合わないものでしょうか。


白籏 佳三
おっしゃる通り雨除けが出来るのが理想で太陽光は入ればもっと良いと思います。現在は原木乾燥で35%Webでの利用計画してます。



>満田様 日本の場合最近はSGECな森?が広がってきていると思うのですが、これでも炭素貯蓄は担保されないでしょうか?


満田 夏花
森林の持続可能な管理は重要ですね。FSCなどの森林認証は、私的には重要だと思っていますが、反面、そうした持続可能に管理された森林からの木材は大切に使うべきであり、発電効率の悪いバイオマス発電で利用するのは、もったいないかなと思っています。あと、一般的に森林認証は木材の持続可能な利用をある程度担保するかもしれませんが、炭素蓄積が減少するか、あるいは回復するかについてを担保するものではないと考えています。


>満田さん
IPCCの生物多様性版の名前をもう一度教えていただけますでしょうか。


満田 夏花
IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)です。IPBESの報告書はたいへん貴重かと思います。IGESが日本語訳を出していると思います。



>白旗さんへ
 薪ボイラーを家庭に導入しておられると聞いて、初期コストと問題点を教えてください。
 滋賀県の家は薪ストーブですが、ボイラーは灯油。これをマキに切り替えたいというのは長年の夢です。実は過去に二、三度西粟倉村へ見学参加していましたので、相変わらずすごいな、と思いしました。


講演資料:https://go100re.jp/2739


※企業トーセン(栃木県 那須郡 那珂川町 大山田下郷)の木質バイオマス、熱ESCO事業の実例


森を再生するバイオマス発電で町おこし!栃木県那須郡・那珂川町 | 


『地域の魅力とどけ隊』が「株式会社那珂川バイオマス」に参上!






※⑧



2021年11月11日(木)
講演:
狭間で立ち尽くして自分の言葉で語ること
講師:
石原真衣・北海道大学アイヌ・先住民研究センター助教、文化人類学
主催:
北海道大学出版会・リブラ・フォルーモ#2(「本の広場」の意、エスペラント語)
~著書『アイヌからみた北海道150 年』、『〈沈黙〉の自伝的民族誌―サイレント・アイヌの痛みと救済の物語 』(いずれも2021年刊行、北海道大学出版会)を中心に~

講師プロフィール:
1982年サッポロ生まれ。母方の祖母がアイヌ、父方の祖母は琴似屯田兵で会津藩士の出自。











※前回の石原真衣先生のご講演の資料

2021年10月10日(日)
シンポジウム:
 [記号化される先住民/女性/子ども]
主催:
北海道大学 アイヌ・先住民研究センター

開催挨拶:加藤博文(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター長)
趣旨説明:石原真衣(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 助教)
●第一部
「神秘と癒しーアイヌ文化発信の陥穽」
北原 モコットゥナシ(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 准教授)
※要点起こし:史実に基づくフィクションである創作という手法は 差別を扱う研究分野では 歴史として受け止められ 修正のチャンスが無い。一方で 差別はプライバシーに関わるから語りにくく そういう時 フィクションは扱いにくい所に踏み込んでいく力を持つ。

「記号化される台湾先住民:日本殖民主義の認識論と透明な殖民者日本人」
中村平(広島大学 大学院人間社会科学研究科 教授)

「記号化による文化遺産の植民地化:収奪される地名・記憶・歴史」
加藤博文(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 教授)

●第二部
「フィクションの暴力とジェンダー:登場人物としての「アイヌ」から考える」
内藤千珠子(大妻女子大学 文学部 日本文学科 教授)

「記号が照らすすき間、記号を逃れる本人――大阪市西成区でのヤングケアラー調査をもとに」
村上靖彦(大阪大学 人間科学研究科 教授)


「先住民という記号:日本のダイバーシティ推進における課題と展望」
石原真衣(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 助教)


●第三部
質疑応答:

橋本隆行さんの言葉が胸に響きました。本日引用していただいたインタビューの内容は、『アイヌからみた一五〇年』に掲載されていますか?

橋本隆行さんがインタビューでお話された、研究者に対する複雑な感情をもつ理由として、過去の研究の恩恵を受けている、とあったと思いますが、具体的にどのような恩恵のことなのでしょうか?ご自分の先祖の文化を研究の結果から知ることができる、といったようなことなのでしょうか?複雑な心境という言葉が印象的でした。教えていただけたらうれしいです。

公式には「民族」の定義がないとのことですが、良く使われる言葉なので、不思議な感じがしました。石原さんは、どういう意味で「民族」という言葉を使っていますか?

ご発表ありがとうございました。民族や人種の枠組みで、自分を主体化したり、アイデンティティをもったりする事を避けたい方々についても、「サイレント・アイヌ」という概念には含まれているのでしょうか。ご著書を読んでいないまま質問して申し訳ありません。


特権を持つ者が、無自覚に差別に加担してしまう問題において、この「無自覚」を自覚するための方法を日々模索しています。石原さんのお考えを聞かせてください。

アイヌ民族ではない日本人のことを「和人」とするのは、どうなんでしょうか?和人の対語が「土人」と聞いて、江戸時代は差別的な意味合いは少なかったようなのですが、その後のことを考えると、「和人」が優勢思想の入った嫌な言葉だなと思ってしますのですが…。

所謂「和人」の多くは自身の先祖がどこから、どのように日本列島に移住したのか考察する機会がないように思えます。これは明治維新以降の意図的な政策の結果でしょうか?石原先生はこの問題についてどのようにお考えでしょうか?

※石原真衣・北海道大学アイヌ・先住民研究センター助教授のご著書
『アイヌからみた北海道150 年』(北海道大学出版会、2021年)
http://hup.gr.jp/modules/zox/index.php?main_page=product_book_info&products_id=1020
『〈沈黙〉の自伝的民族誌―サイレント・アイヌの痛みと救済の物語 』(北海道大学出版会、2021年)
http://hup.gr.jp/modules/zox/index.php?main_page=product_book_info&products_id=987






※⑨

2021年11月11日(木)
~IWJ岩上安身さんによる明石順平弁護士へのインタビュー~
(前編)
「これから、改憲で【緊急事態条項】が通れば、
国民に『お前らの財産没収します』なんてこともできます」(明石順平弁護士)
(収録日:2019年4月26日)



~IWJ岩上安身さんによる明石順平弁護士へのインタビュー~
(後編)
「『データが語る日本財政の未来』著者 明石順平弁護士」(収録日:2019年4月26日)


※明石順平弁護士のご著書
『アベノミクスによろしく』(集英社インターナショナル新書、2017年)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0499350?rec_tp=1&us=dtl&um=rec&uc=ItmRec
『データが語る日本財政の未来』(集英社インターナショナル新書、2019年)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0693202





※⑩

2021年11月13日(土)
✧<医療基本法 制定に向けてのシンポジウム>
〜コロナ禍の日本で、明日の医療を考える〜
主 催:患者の権利法をつくる会、患者の声協議会、Medical Basic Act Community 
基調講演:「医療基本法と患者・医療従事者の権利」
内田 博文・九州大学名誉教授・国立ハンセン病資料館館長
指定発言:
伊藤たてお・一般社団法人 日本難病・疾病団体協議会代表理事
     
宮脇 正和・医療過誤原告の会 会長


三角美保子・患者の権利オンブズマン副幹事長・東京市民相談員 
浦松 雅史・東京医科大学准教授、東京医科大学 医療の質・安全管理学分野 講師
司会・進行:木下正一郎・患者の権利法をつくる会 常任世話人・弁護士


質疑応答:

>医療基本法の国会上程の見通しをお教え頂けますでしょうか

>内田先生への質問。患者の声協議会の本間と申します。本日は貴重なお話を有難うございました。私ども協議会は患者の権利法を作る会など4団体と共同で「医療基本法に盛り込む7項目の共同骨子」を発表しております。本日の先生のお話とほぼ共通する内容ではないかと思いますが、これをご存知でしたら、この共同骨子に対する先生の評価とお考えをお聞かせ下さい。
内田博文
法制定にあたって大いに参考にすべき、非常に重要な骨子案で、賛同させていただいております。

>「医療訴訟の制定により医療過誤訴訟の減少」について具体的な関連性を教えてください(なぜ減少したか要因)
内田博文
十分な説明と納得の上に医療が行われようになっているからだと思われます。

>内田に先生に質問です。
私は、患者団体や患者個人、医療者がそれぞれの立場を明確にして自立するために、医療基本法が必要だと思います。そのうえで、自己決定権について質問です。たとえば、ALSのように人工呼吸器をつければ生きられるのに、なぜその選択肢が自己決定権と位置づけられるのか、法的な根拠があるなら教えてほしいです。この状況はけっして終末期と言われる状況でもありません。医療の役割は、生命を助けて維持させることにあると思いますが、それがある意味で自己決定権によって侵害されているともいえるし、患者本人は自己決定権によって生死の選択を自らしなければならない状況に追い込まれています。医療者と患者本人にも迷いが生じている状況です。こうした状況が引き起こされているは、医療者は助けられる術をもちながらも患者の「自己決定」だからといい中立的な立場をとらざるをえず、患者も自分の選択でのあらゆる影響を考えると、みずからつけるとは言い難い状況に追いやられ「自己決定」という形で生きることを諦めていきます。そうして人工呼吸器をつけても外せるようにすればよい、という意見や、尊厳死の議論に傾いていきます。この議論はけっして、患者の環境を整えればよいというものではなく、医療それ自体のあり方の問題だと思います。こうした場合の自己決定と医療の関係についてお考えを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

内田博文
自己決定権と人間の尊厳の関係で、人間の尊厳に反する自己決定権というのは認められないとされています。

>浦松先生に質問です。先生のお話された内容についてどの程度の割合の医療者に周知徹底されているとお考えでしょうか。

浦松 雅史
ご質問ありがとうございます。
医療安全管理室の専従医師、看護師、各診療科のなかでも「意識の高い」医師は意識が変わってきていると思います。ここ数年の研修医などは、知識として、学部教育において、「話は聞いたことはある」という人たちで、いわば先天的に植え付けられています。周知徹底というには、まだまだ至っていないと思いますが、今、「ムンテラ」という人はいませんし、M&M検討会、デスカンファレンスを行わない病院・診療科はないいと思いますので、「明確に意識はしていないが、浸透している」というのが実感です。

M&MはMorbidity(合併症)及びMortality(死亡)の略
ムンテラは、 医師から患者や家族への治療方針・病状の説明を指す。ドイツ語のMund(くち)とTherapie(療法)を語源とする和製語。今は「インフォームドコンセント」=「説明と同意」という言葉が主流になっている。

>内田先生への質問です。
医療従事者の多くは、内田先生の仰るような法的状況に置かれていると認識していないのが現状かと思います。
医療基本法を進めるに当たり、医療従事者のこの様な状況を改善して行く事も必要かと思います。内田先生は、この様な医療従事者の状況を改善して行くには、何が必要とお考えですか?

内田博文
医療基本法の中に医療従事者の権利保障も規定することが重要だと考えています。


>医療現場では病院側は契約手続きの便宜から患者の家族の一人をキーパーソンとして、本人が高齢者などでコミュニケーションが難しい場合にキーパーソンとだけ話を進める傾向がみられます。キーパーソンの意向で治療をしないようなことも起こります。このような場合を医療基本法はどのような論理で抑制できますか。

内田博文
キーパーソンが患者の利益を真に代弁できるかが問題になると思います。

>浦松先生へ質問です。
内田先生が仰るような法的状況に医療従事者は置かれていますが、医療従事者は、その置かれいる状況を認識する為には、どうすればよろしいでしょうか?

※大阪の「医療基本法」賛同団体様:
大阪IBD、大阪医療ソーシャルワーカー協会




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