一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

#部落差別 とは(※雑(実?)学No.246,第57週,2022/12/5(月)~,B.D.+103)

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2022/12/11(日)
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きょうは、プライベート・デーにつき、いつもの形式の長文ブログはお休みです(笑)


今日は、ウッジューが星になってから16回目の水曜日+4日(116日目)☆彡
リョーリョーの8歳のB.D.からは83日目☆彡

With"Miharaku-NyanNyans& "Ryoryo"(ウイズ 美原区ーニャンニャンズ&リョーリョー)

きょうは『阿波(あわ)木偶(でこ) 箱まわし保存会顧問、辻本一英(かずひで)さん』(後編)の文字起こしをしました↓

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放送:12月8日(木)、発信:【聴き逃し】ラジオ深夜便 - 某NHK、人権インタビュー 「消えかけた人形文化は私たちの誇り」、【出演】辻本一英・阿波木偶箱まわし保存会 顧問【きき手】義村聡志・アナウンサー
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※部分起こし


辻本一英(かずひで)・阿波木偶(でこ) 箱まわし保存会 顧問NPO法人 ヒューマンネットとくしま理事長、 芝原生活文化研究所代表:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E6%9C%AC%E4%B8%80%E8%8B%B1
例えばね 夏休み 仲のよかった友だちに会いたい その一心で 3キロも4キロも離れたところへ 大人の大きな 重い自転車借りてね 訪ねていくわけ 「誰々ちゃ~ん 遊ぼ~」とか 言うたわけねぇ でも しーんと してるわけ で 「仕方ないなぁ せっかくここまで来たのに 帰ろかな」って 帰りかけたらね 


おばあちゃんが 母屋から出てきて 「僕は 誰?」って言うわけ 「辻本です」って言うて 「どこの子?」「何地区です」「あこに 大きな 八幡さんがあるよね 八幡さんの 東側か 西側か?」って 聞くんですよ 僕は 有り体にね 「こっち側です」って 言ったの 


ほしたら おばあちゃんはねぇ「僕な もう遅いから 帰りなさい」っちゅうの 夏休みの午後二時過ぎよ 七時過ぎまで 明るいのにね もう ほいでねぇ それから 帰りに「これから こっちは危ないから 来たらアカンよ」っちゅうわけです 
  
で それは 大人になって 分かるんだけど 僕が お宮さんの こっち側だって 言ったことによってね 僕が 被差別部落の子どもだって 分かるわけ で 自分の大切な孫の 友だちとして ふさわしいかどうか その時に おばあちゃんは NO の答えを 出したんだな


僕は そのことを 全然 分からんじゃん 社会に 差別があるってことを それで 半泣きの状態でねぇ 自転車を 3キロも 押して帰ったのよ ほいで 家に着いたら ホッとするじゃない ホッとしたら 涙出てきてね お母さんが 台所でね 夕餉の準備 していたと思うんだけど 僕はねぇ 差別と思わずに そのおばあちゃんと 僕のお母さんが 喧嘩をしているんじゃないかと思ったのよ で 「お母ちゃん 誰々ちゃんのおばあちゃんと 喧嘩しとんかーーー」なんてねぇ 泣いてしもうた 


そん時にねぇ 台所で そう 包丁持って 料理している母親の手が プッて 止まるんだよ そん時ねぇ 僕 覚えているんだ なんでかって言ったら 振り向いてねぇ 本当に凄い勢いで「もうそんなこと 知らんでもええー」って 大きな声で 僕 怒鳴られたんだねぇ
で それで僕 びっくりして 八幡さんまで 逃げて走ったんだけど 尋常じゃない 怒り方だったわけ 


それはねぇ 今 考えてみるとね 被差別地域の中でね 子どもを産んだ母親が 一番ショックを受けた瞬間 なんだよ 大事な大事な やっと出来た 子どもがね 出来れば 差別なんか受けずに 一生過ごしてほしいと 願っているわけ 「もうそんなこと 知らんでもええー」っていうのは そんな 差別と 出会わんといて欲しかった っていう声だったと 今だったら 理解できるんだよ

 阿波のでこまわし / 辻本 一英【著】解放出版社(2008/06発売)
ただ 特定の地域 僕らの地域は そういう差別を受ける それは 感覚的に分かってた でも 整理されてなかった それが 部落差別? 人権侵害の結果だということを 僕は整理できないで 宿命? 運命的に「こんなところに 生まれたから」と思っていた 整理が なかなか つかないのよ 


学校の先生も 知らなかったよ 僕らの力に ならなかった なんでかって言うたら そういう差別? いわゆる怪物がな 僕らを狙っている怪物が どんなものかも 分からないのに 闘いようが ないだろ?頑張りようが ないじゃない 


だからね もね 子どもがね 任意 対峙している問題を 解決するべき手立てっていうか 手段っていうか また 方法とか また 子どもが自律していくために 必要なアドバイスっていうのはねぇ なかなか それまでは 出来なかった時代と思うね


簡単に言うと 捨てたんだな 故郷を 捨てて 違う土地で 自分はもっかい 行き直そうみたいなね もう もうこの地域から 一歩でも遠くへ 行きたかったんだよ もう 東京へ 逃げて行った 故郷 捨ててね 


社会の中にある 差別を もう鵜吞み? 丸呑みしてるんだよ 僕がね 高校生の 僕が でもね 差別されてんのは その人たちの せいだと思って だから もうこんな地域から 遠くへ 行きたいと 選択したんやなぁ 恥ずかしい話 
    
全く 逆だったんだよ 東京行ったらね あからさまに 放送の中では 言えないような言葉を 電車の中で 聞くんだよ 僕は 学生服を着ている背中に 汗搔きながら「あ そう?そうなん」って 知らんふり してるんだよ もう痛苦? 痛み 今でもね 滲みてるわ 


もう本当に 偏見で 色塗られた その中で 自分の住所も 当たり前に 書けなかった 自分のね 青春時代の 痛い思いっていうのがね 口に 出せなかったんだよ 友だちを 失いたくない っていうか 心の中では「そんなやつは 友だちじゃない」と思いながらも 歯痒いし 痛いし つらいじゃない? でもね 抵抗できなかったね それがねぇ 4年間 続くんだよ 苦しかったなぁ だから 東京時代っていうのはね 記憶に残ってない部分が多い 凄く


「俺らは そんな(差別されるような)立場じゃない」っていうね 自己肯定じゃない? 明らかにね まぁ そうしないと 別に 目の前に そういう立場の人が おって そいつを やっつけてやろうと そのために 言うのとは また違うやない? ね 世間話をする中で  言うわけでね 


だからねぇ 人間って 差別するんだよ でもねぇ それはねぇ 間違った観念を 空気を吸うように吸い込んでね 血肉になって 喋ってしまう 行動に出てしまうんだよ よくねぇ「寝た子を 起こすな」っていう? 「同和」教育なんかしたら 寝た子を 起こしてしまうじゃないかって 言うけど 寝てないから 社会では 決して 寝てない どこに 寝てる子がいるの?って 僕は 聞きたいぐらい みんな 僕らの周りでは 口チャックしてるけど そうじゃないところでは 色んなことが 起こってるんだよっていう こんなの 差別する方が悪い っていう 抽象論ではね 太刀打ちできないから      


人権問題を勉強していくと 自分を 見つめ直すと 勉強する人には もう わかるんだよ 自分の中にも 差別意識がある 僕なんか そうだよ でも 勉強しないと 見抜けないんだよ そのこと自体も 気づかないんだよ 


「同和」問題の解決の基本はね 気づくっていうこと 知ることだよ 事実を知ること で 認めること そのことを 差別する自分を 嫌やなと思う ああもう 9割 成功だよ「ああアカン 今 こんな言葉 使うてしもた その言葉が ごっつい痛みに感じる子が おったのに いかんいかん」って思うのは それ 成功なんだよ でも その姿勢が 持てたらね うんと違うてくると思う 人生 その人のね


経済的に苦しい状況で 厳しい 肉体労働をしている親が 現実に おったからね ほんで 時々 夏休みに帰るでしょ? 帰ったら 差別なくす 運動を起こして ムラの人たちが 話し合っているんだよ で 僕は 全然 興味もなくて 耳も貸さなかったんだけど それが 少しずつ 分かってくると いうかなぁ 頑張っている親 また 地域の人たちを 見て 僕が 故郷を 捨てた選択は 間違いであったと はっきり やっぱり 確信するわけね で 帰って 教員試験を受けて それで 現地教員を 長く続けるんだけどね 


やっぱりねぇ 帰ったら 子どもたちはねぇ もう 漠然としたというか 社会に蔓延する差別意識 そこから起こる 自分の身の回りの出来事に 怯えてたね やっぱ 怖かったんだよ 本当に ポジティブに 生きられなくなるよね あの学習が 十分 足りてなかったらね 


だから そういう風な中で 確実に 子どもたちに 勇気づけられる事実としてね 持ってる能力を 十分発揮できる そう ステージに 立ってもらうには ちゃんとした「教材」が 必要だなと 思ったの 単に 同情とか 思いやりとか いうレベルじゃなくてね その社会の中で 生起する 起こってくる 差別事件と 自分がどう向き合うか 生きるか そのための根拠となる「教材」が 必要になってきたわけね


最初の頃はね 「差別されたら 場合によったら 人の 命も 奪うよ そうしないように 仲間づくりしよう」とか そんな次元が 多かったかも分かんない 「どこに 咲いた 花も 同じ 生き物なんだから 自分を 卑下せずに その花らしく 生きていく それが 生きられるような 環境を 友だちと 仲間づくりを通して がんばっていこう」みたいな  案外 抽象的っていうかね 


事実を 直視してね そして 他と比較して そして そのものが 社会的に どんな役割を果たしていたかということを 客観的に 科学することやな 


具体的な事例でもってしてね 「私たちの親とか 先祖は こういう生き方をしてきたんだ」と それが マイナスじゃなくてね プラスの部分なんかを 見てみるとね それを 否定する 差別っていうのは どれだけ悪いことかって 分かるわけじゃない? やっぱり 抗議も 出来るしね 「それ 間違ってるよ おっちゃん」「おばちゃんの 言うことは 間違ってるよ」「なんでかって言ったら こうなんだから」って 言えるじゃない? ね 


だから 差別を見抜く 見抜く力 そして それを分析してね それは間違いだって 言える力? こういったものがね ここ 数十年の間に 日本中に広まったと 思うよ 

古美術商のおっちゃんから「君のムラには なくてはならないものが 出てきた これを 君に 売ってあげるよ 他には 売らない」っつって 差し出されたのが えべっさんの人形だったわけ その えべっさんの人形を見て まだ 4歳にもなってないような 僕の記憶が 返ってくるんです 断片的に「ばあさんが これ 持ってた!」って もうその瞬間に 記憶が よみがえって その人形を 買うて そして 家に持って帰る 


親に「ばあさんの えべっさんは どこ 置いとん?」っつったら「いや 何 知らない」とか 「ない」とか 否定するわけね それは やはり 親たちがね 次の世代の 子どもたちに 負の遺産とかね マイナスの遺産となるものを 背たらわせたくない やがて 結婚や 就職の時に マイナスに また 差別につながるような ものになったらイカン だから「これ 見せたら アカンよ また そのことを 言うても イカンよ」って 口にチャックしてたのかな 僕らには その親たちの 優しい思いだよ 

いわゆる 一年の繁栄を約束する 神々がやってくる それは 阿波から やってくる 箱の中に入った 三番叟 えべっさん の4体で 私たちに 幸せ 五穀豊穣 無病息災 家内安全 おまけに 商売繁盛まで 約束して 帰ってくれるんだって こういう風なね 福 運んでくれるんだっていうね そういうとらえ方 感動するよ こちらも ねぇ 調査してたらね


古い話じゃないんだよ 戦争によってね その習慣が 途切れたことが 一つ で もう一つは その後継者たるべき 若者が 高度経済成長の 金の卵として 大阪や東京に 働きに出て 後継できなかったという ね ほれと もう一つは 伝統的な 正月の迎え方も変わって そして 迎える精神性も 受け継がれなくなったのが つい最近の わずか50年前の 高度経済成長期だった それを境にね 日本は ガラッと変わった その中に 捨てられるものの一つに これらの芸能も 含まれていたわけね で そんな中で 自然壊滅状態の危機に あったんだけど 決定的に 最後 引き金を引いたのが 1972年の 二人の若者の 心中事件だったんだな。
※前編に続きます↓↓       

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※今日の文字起こしのソースはこちらです:

放送:12月8日(木)午前4:05放送
発信:【聴き逃し】ラジオ深夜便 - 某NHKプレーヤー : 某NHKラジオ らじる★らじる
▽人権インタビュー 「消えかけた人形文化は私たちの誇り」
【出演】辻本一英(かずひで)・阿波木偶(でこ) 箱まわし保存会 顧問、NPO法人 ヒューマンネットとくしま理事長、 芝原生活文化研究所代表:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E6%9C%AC%E4%B8%80%E8%8B%B1
【きき手】義村聡志・ 某NHKアナウンサー(徳島放送局):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E6%9D%91%E8%81%A1%E5%BF%97
【アンカー】芳野潔・某NHKアナウンサー
※動画の視聴はこちらです(徳島の阿波木偶箱まわし保存会顧問、辻本一英さんのインタビューは12/15(木)午前5時まで聴できます):https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0324_03_3826929
阿波木偶文化資料館「人形のムラ」のHPはこちらです:https://www.awanavi.jp/spot/39238.html
阿波木偶箱まわし保存会のHPはこちらです:http://wwwa.pikara.ne.jp/ebisu/index.html 

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※ラジオ深夜便 人権インタビュー(2022)の目録です:
■12/6(火)「虐待の後遺症から踏み出す“半歩”」【アンカー】松井治伸,【ゲスト】虐待経験者自助グループ代表…りゅうふみえ,【きき手】竹野大輝 https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0324_01_3826471 ※2022年12月12日(火) 午前5:00配信終了
■12/7(水)「家族で向き合う若年性認知症」,【出演】若年性アルツハイマー型認知症患者・高齢者介護施設経営 山中しのぶ,【きき手】高知局 伊田晃都アナウンサーhttps://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0324_02_3826701 ※2022年12月14日(水) 午前5:00配信終了
■12/8(木)「消えかけた人形文化は私たちの誇り」【アンカー】芳野潔,【出演】阿波木偶箱まわし保存会 顧問…辻本一英,【きき手】義村聡志 https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0324_03_3826929
■12/9(金) 「人生は“神”のもの? だれのもの?」 【アンカー】村上里和,【出演】漫画家…菊池真理子,【きき手】佐々木芳史https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0324_04_3827159  ※2022年12月16日(金) 午前5:00配信終了
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