一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

「部落差別 氏名掲載差し止め訴訟」川口泰司さん×津田大介さん(※雑学No.146,第46週,2022/8/29(月)~B.D.ー1皿)

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2022/9/4(日)
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きょうは、プライベート・デーにつき、いつもの形式の長文ブログはお休みです(笑)
きょうは、ウッジューが星になって26日目☆彡
きょうは、野暮用がてら、28,634歩(20.2㎞)走り歩きしました🏃
リョーリョーは、長めのお留守番を一人でガンバったご褒美におやつ増し増しになりました😻

 With "Ryoryo"(ウイズリョーリョー)

“息子氏に「いつ頃、転居するの?別に急ぐ必要は無いと思うけど~」と聞いたら、「(入所月の)12月から行く。そろそろ出勤せんとヤバいから」と言いました。「出勤」は「就活」の言い換えかなとか思ってちょっと笑ってしまいましたが、とりあえず期日が近づいたら、履歴書を(ただでさえ書き方がムズイのを、息子氏の場合は輪をかけてムズイと思うので)書くのを、できたらでいいので、手伝ってやってください”と、トウサンに打診しました📱


そのあとは、『津田大介さんと川口泰司(やすし)さんによる「部落差別 氏名掲載差し止め訴訟」』の文字起こしをしました↓↓

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発信日:2021-11-01、配信:Amazon Music | JAM THE WORLD - UP CLOSE | SPINEAR (スピナー)、「部落差別 氏名掲載差し止め訴訟」ゲスト:川口泰司・山口県人権啓発センター 事務局長ホスト:津田大介・ジャーナリスト
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※部分起こし
川口泰司・山口県人権啓発センター 事務局長
(10:31~)
実は 皆 勘違いされているのは 一番 部落の人が 多いのは 東京なんですよ こう聞くと みんな えっ と言われるんですね 全国で一番 人口が 集中しているのは 東京ですし 同じ割合で 地方から 流入しているじゃないですか 必ず みなさんが お付きあいしている 友人 知人 職場の同僚とかね 必ず 一人は いると思うんですよ 


しかし 当事者が カミングアウト してないと 見えにくいので どこか みんな 遠くの存在と 思われてる 逆に 当事者の 自分の 部落であるという ルーツに 揺れている 不安に思っている 悩んでいることは もう 周りが 無理解だから 「自分 部落出身なんよ」と言っても 「なんなん それ? ぶらくさべつって 昔の話やろ?」 とか 自分が 差別の 悩みを 言っても 「差別なんか ないでしょ」と 無効化されてしまう 余計に カミングアウトできなくなるような そういう状況がある っていうのも ちょっと 特徴的ですよね 


(14:44~)
示現舎(じげんしゃ)という 出版社があるんですけども 実は 2名でやっている 小さな会社で もともと 彼たちは 10年以上前から どこが 「同和」地区かというのを 特定するのに 躍起になってる 人たちだったんですね この人たちが 全国の 部落の 一覧リスト『全国部落調査』(※1970年代に 社会的に 大問題となった『部落地名総鑑』の原典となった本)を 5年前に 東京の 大学の 図書館にあったとか言って 見つけてきたんです 昭和初期の 発行ですから 市町村合併とか 住所変更とかで 結構 変わってるんですね それを 全部 現代版に 直して 復刻版を 出すと 挑発的に やって  アマゾンで 予約販売開始 となって 更に そのデータを ネットに ばら撒いたと こういうわけなんですね


(19:52~)
今回 復刻版に 書かれたのは 全41都府県だったんですね 東京地方裁判所は 驚くことに 差し止めする県と しない県に 分けたんですよ そのうち 16県を 差し止めから  除外しました 意味不明ですよね 何故か? 


その 理由の一つは そもそも 原告を 立てることができなかった 10県が あるんですね 東北の方であったり 石川の方でも なかなか 解放運動が 弱かったりして 当事者が 立ち上れなかったところは 原告に 立てなかった それを 「原告がいないから 被害がない」ということで その県は 丸々 除外された 


で もう6県は 原告は いたけども 除外された たとえば その6県は すべて原告は 一人とか 二人とか 少数やったんですね 私の 山口県も そうなんですけども 私も 先輩たちに 住所が 書かれている人たちだとか 地名を 書かれている人たちだとかに 原告に なってほしいと 様々 お願いにいったけど 今回 晒し(さらし)差別なので 原告に立つと 自分たちの 個人情報が 晒されたり 地域が 晒されると やっぱり 自分たちの子や 孫の差別のことを 考えると 多くの人が 声をあげられなかったんです 


そういう中で ようやく立てた 一人が 例えば この裁判で 5年経ちましたので その間に 亡くなった 亡くなったら 今度 家族が それ 継げないんですよ 原告がいない ということで またこれ ゼロと    
  
それとか 部落には 外に住んでいる人も 結構 おるんですね 原告の人でも 地域で代々 そこに 住んでいるのではなくて 結婚や 就職や 住居移転でね 部落の外に住むと 現住所が この地名リストに 書かれてない という理由で プライバシー侵害に当たらないと 判断されて 除外されたんだと これらの 様々な ケースで 16県は 対象に ならなかったと 


私たちは それは おかしいだろうと そもそも こういった 出版の 行為自体が 部落差別であり 原告に なれなかった 全ての人も やっぱり 差別されない権利を 保障するべきなんだと いうことを 訴えたんだけど そこは 認められなかった 個別の 住所と 一致するかどうかだけの プライバシーで 判断されてしまったというのが 大きな課題です    


(22:47~)
もう一点 問題なのは カミングアウトしてる原告 たとえば 解放同盟の 活動家ですとか ある程度の 幹部の方ですとかは 裁判所に 「自分で 部落と カミングアウトして 活動してるじゃないか だから こうやって 部落民だと 指摘されても それは 人権侵害に 当たらないんだ」と 言われて 除外されてるんです 


これもまた おかしな話で 今回 私自身も そうですけど 自分も 講演活動をしたり 出版して 部落出身のことを 書いたりしていますけど これは 部落差別をなくす文脈で 媒体を選び ある程度 そんな中で リスクは あるけども カミングアウトして 活動してます これは カミングアウト なんですね 


しかし 彼たちは 一方的に 部落の一覧リストを 作ったり 部落の人名総鑑まで 一覧リストにして ネットにアップすると これはもう アウティングでしかなくて 差別されて 被害を やっぱり 広めてしまう 


カミングアウトと アウティングは 違うと こんな判決が 認められたら LGBTQとか その他のマイノリティーの人も やっぱり 差別をなくすために 告発するために 自分の 被害を 語るときに カミングアウトを 伴うと その人の プライバシー侵害とかじゃないと なってくるとね 余計 おかしくなってしまうので このへんも しっかり 訴えていきたいなと 思います 

部落、ネット公開は違法「プライバシー侵害」成田晋司・東京地裁裁判長西日本新聞me、2021/9/28


津田大介・ジャーナリスト
(34:05~)
僕は 川口さんと 実は 『ネットと差別扇動』(解放出版社)という 共著で 荻上チキさん 谷口真由美さんと イベントに 出会た時にね ディスカッションの 内容を 本にしたというのがあって その時から 色々なことを 川口さんにも 教えて頂いている 立ち場なんですけども 


僕 東京都生まれ 1973年生まれで 人権教育とか 無くて 部落差別の問題が.あること自体 本当に 中学生になるまで 全く 知らなかったんですね 知らないで 生きてこれたんですけれども 改めて この問題を 正面からとりあげて その時の議論の真剣さというか ピリピリと 張りつめていた 空気とかを見て え! そんな問題が 日本に あったの?って いまだにこれが 残っていて 解決してないんだ ということで 衝撃を 受けたのが 本当に 30年くらい前で そこから 自分の中で ずっと この問題が ひっかかっていて 


結局 大学時代の時に ちょっと これを 学んだんですよね 僕がいた ゼミで 自分の研究テーマを 何でも好きにしていいよってことだったんで 実は僕 大学のゼミ論は 「部落差別と日本社会」というのを テーマにして その時に 色々調べた ということもあって 


で そのあと こうやって今 ネットのことを 専門にする 書き手になって 今 起きている 問題というのが ちょうど自分が この問題に 関心を 持っていた時に 調べたことが 本当にネットによって 解決にある程度 向っていたものが 全く 別の問題として 降りかかってきている しかも そういった 純粋な 悪意で それを やろうといしている 人たちに対して 何もこれを 防ぐ手段が 法的にも 技術的にも なかなか無いっていう そういう状況があって 


そういう中で これをなんとかするには やっぱり 司法で 救済するしかないわけですけれども 川口さんが おっしゃったように 前進ではあるんだけれども 今の 司法環境 今の法律関係の中では おそらく 限界があるんだなあ っことも よく見えてきた 回だったと 思います 


やはりね リアルでは 許されないことが ネットでは 許されてしまうっていうこと これってね 部落差別の 問題だけじゃなくて 多分 他の問題でも たくさん あるわけで 差別の問題だけじゃなくて ネットの誹謗中傷の問題でも 展開しうる 大きなテーマでもあると 思いますし 僕にとっては ここ数年 ずっと追いかけているテーマでもあるので また 別の切り口で こういったことを やっていきたいなあと 思います
       

ネットと差別扇動 / 谷口 真由美/荻上 チキ/津田 大介/川口 泰司【著】/部落解放・人権研究所【編】 - 解放出版社(2019/10発売)


(9:05~)
被差別階級にあった人たちを 特定の地域に 住まわせていた ということ それが 多分 今の 部落差別の 根源になるので そうなると いくら 制度的に 差別がなくなっていても この地域出身 或いは この地域に 住んでいる それが 結婚だったり 就職だったりで 不利益につながるというところ やはり これが 地区と結びついた 差別問題であるってことの ひとつの大きなテーマになっている ということなんでしょうね    


川口泰司
(6:10~)
ざっくり 言うと 江戸時代 身分制度が ありまして そこで 被差別身分の人たちが いたんですね それが いわゆる えた身分 ひにん身分 と言われた 人たちなんです この人たちが 地域社会の中で 差別をされながらも 様々な皮革産業を 担ったりとか 地域の警察役 みたいな仕事をしたり 芸能の仕事をしたり 差別をされながらも その時代 大切な 地域の役割を 担っていました 


明治になって この 身分制度が なくなるんですね いわゆる 解放令 と言われますけども こういう 賎民身分を なくするんだということで 一応 なくなったかたちには なったんです ただ それまであった 差別意識や 賎視感などは 残ったものですから そういった 紙切れ一枚で 何も変わらなかったんです 


大正時代になって 差別が厳しい 状況の中で 全国水平社といって この 部落差別をなくそう っていうふうに 当事者たちが 立ち上ると 2022年 ちょうど 百年になるんですね 世界でも有名なこの 日本の 人権宣言である 水平社宣言が 「人の世に熱あれ 人間に光あれ」 として 当事者運動として 立ち上っていく 取り組みをしていくと 


そんな中で 戦争に 突入していき 戦後になっても 部落差別は 続きました 特に 就職差別や 結婚差別が 厳しかったんです 安定した仕事に 就けないことで 生活環境は やっぱり きびしい状態でした 子どもたちも 学校にも行けない状況の中で 低学力を 繰り返す 劣悪な住環境の実態や 子どもたちの 「非行」や 或いは 低学力 様々な こういった 現代的な課題ですよね 


それが やっぱり 周りの人の 偏見を 助長して 周辺地域の人はもう 「ああいう 部落の あそこの 地区の 人間とは 遊ぶな」とか 「あんな 地区の者と 結婚したら 世間体が悪い」とか 言ってまた 差別が 繰り返される 


こういう状況の中で こういった部落差別や 生活環境を なんとかしてほしい ということで 解放運動が 立ち上っていく中で 1960年代ですね 政府が 初めて 「同和」問題というのが あるんだと 部落差別という問題が あるんだと 認めて この解決に 取り組もうと 特に 中心的にやったのが この 住環境整備や いわゆる 貧困対策 そして 「同和」教育といった 人権教育 なんですね 


1970年代には 今日の 裁判の 話になりますけれども 全国の 被差別部落の 一覧リスト 『部落地名総鑑』と呼ぶんですけども こういうものを 企業が 購入して 被差別部落出身の人 「同和」地区出身の人に対する 採用時に 差別身元調査に 悪用したんですね 


そういう事件もあって 就職差別を なくそうと 取り組みが進んでいき 結婚差別も なくそうという 取り組みが進んでいき 特に 西日本を中心に 人権教育に 取り組み 議論も活発に 行われてきたと いう経過があります こんな感じですけども   

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※今日の文字起こしのソースはこちらです

発信日:2021-11-01、配信:Amazon Music | JAM THE WORLD - UP CLOSE | SPINEAR (スピナー)
「部落差別 氏名掲載差し止め訴訟」
ゲスト:川口泰司(やすし)・一般社団法人 山口県人権啓発センター 事務局長
ホスト:津田大介・ジャーナリスト
※趣旨
「同和地区」「部落差別」と聞いても、タブー視されすぎて、その実態をご存知ない方も多いのでは?今回は、日本に根強く残る「同和問題」「部落差別問題」について、一般社団法人 山口県人権啓発センター 事務局長 川口泰司さんにお話を伺います。
※動画の視聴は、コチラです
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ムラの親の責務、了(笑)

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