再審法改正とNHKの伝え方の課題🎵😹徳島ラジオ商事件40年に法制審の検証を(※実学No.112,B.D.+309)

higurashii

2025/7/11(金)


はじめに


今日は、nhkの「徳島ラジオ商事件 死後の再審で無罪判決40年 “改正実現を” 」の記事を、徳島新聞の記事「ラジオ商事件再審無罪40年 関係者、冤罪の根絶誓う」や同新聞の「読者の手紙」への投稿文「次の国会では再審法改正を」と読み比べ、投稿を1つしました。以下で共有します。



nhk

徳島ラジオ商事件 死後の再審で無罪判決40年 “改正実現を” | NHK | 徳島県(2025/7/9)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250709/k10014857691000.html


>林弁護士は、現在の再審制度について裁判のやり直しが決まるまで数十年かかるなど、審理の長期化が課題だとしたうえで「40年がたった今も、制度が変わっていないのは本当に残念だが、法制審議会の部会で見直しの議論がなされているのは、今までにない大きな動きだ。えん罪に苦しんだ人のためにも早く結論を出し、改正を実現してほしい」と訴えました。



徳島ラジオ商事件は、1953年に徳島市でラジオ商の店主が殺害され、内縁の妻、冨士茂子さんがえん罪で懲役13年の判決を受けたという痛ましい事件です。


冨士茂子さんは無実を訴え続け、第五次再審請求中に69歳で病死しましたが、姉弟による第六次再審請求により、1985年7月9日、日本最初の死後再審で無罪が確定しました。


しかし、その後、2025年の今日まで40年間、死後再審は開始されていません。

その背景にあるのが、現行の再審制度の不備です。


NHKは、徳島ラジオ商事件弁護団の副団長だった林伸豪弁護士(83歳)が


「40年がたった今も、制度が変わっていないのは本当に残念だが、法制審議会の部会で見直しの議論がなされているのは、今までにない大きな動きだ。えん罪に苦しんだ人のためにも早く結論を出し、改正を実現してほしい」


と訴えたと報じ、記事を締めくくりました。



徳島新聞

https://www.facebook.com/photo/?fbid=2529158527438186&set=gm.24192454810362882&idorvanity=483599038341792&locale=ja_JP

ラジオ商事件再審無罪40年 関係者、冤罪の根絶誓う|徳島新聞デジタル(2025/7/11)

https://www.topics.or.jp/articles/-/1270059


>故冨士茂子さんが全国で初めて死後再審で無罪判決を勝ち取ってから40年が過ぎた。富士さんの支援活動に尽力した関係者は改めてえん罪の根絶を誓っている。


>林伸豪弁護士(83)は、当時は再審などありえないというのが裁判官の常識で、検察に証拠開示を求めてやっとの思いで再審が決まったと当時をふりかえる。


>野党6党が先の国会に提出し継続審議となったものの早期成立を求める意見は根強い。



徳島新聞は、徳島ラジオ商事件の関係者が、えん罪の根絶を誓う様子を報じています。


そして、林伸豪弁護士の言葉を引用して、「茂子さんが一生かけて闘った結果が法改正の流れに繋がっている。もう二度とえん罪事件を生んではならない」との決意や、


当時の裁判官の「再審はありえない」との常識の下、検察の証拠隠しが制御されず、その中での闘いの厳しさを報じます。


そして、40年後の今日、野党6党が提出した「再審法改正」案が継続審議中であることや、早期成立を求める声が根強いことを報じます。


徳島新聞の記事からは、林弁護士は、検察や裁判所の硬直性を批判してきた人物であることが伝わります。


林弁護士自身、裁判官は「再審などありえないという常識だった」と振り返り、検察の証拠隠しを開示させる困難さを語っています。


従って、林弁護士が、NHKの記事にあったような、法務省の影響下にある法制審を高く評価するような発言をしたとしたら、それは従来の姿勢とのズレを感じさせるものです。




「読者の手紙」

「読者の手紙」への投稿文「次の国会では再審法改正を」(2025/7/10)

https://www.facebook.com/photo?fbid=1038439858442776&set=pcb.1038442551775840&locale=ja_JP


>今国会での成立がならなかったことで再審請求をしている高齢の申立人は絶望の淵に立たされた。

法制審議会では審議に何年も費やすだろうし検察に有利な答申を出すことが予想されるからである。

人の命や人権をもてあそんでいるとはいえないか。

そうした人権感覚に私はついていけない。



7月10日に、石川早智子さんと徳島での勤め先が一緒で、ずっと狭山事件の支援をしているという方が、徳島新聞の「読者の手紙」へ寄稿しました。


「法制審では審議に何年も費やす」や、「検察に有利な答申が予想される」との投稿で、法制審議会への不信と、多くの関係者の切実な声を伝えました。


「今国会での成立がならなかったことで、高齢の申立人は絶望の淵に立たされた」や、「人の命や人権をもてあそんでいるとはいえないか」の言葉で、再審法改正の遅れがもたらす深刻な現実を伝えました。



西日本新聞「社説」

【社説】再審法の改正 政治の責任で成立を急げ|【西日本新聞me】(2025/7/11)

https://www.nishinippon.co.jp/item/1374908/


>法制審部会のメンバーの中には、鹿児島県の大崎事件を担当する鴨志田祐美弁護士ら改正推進派もいる。ただ、答申までには年単位を要するケースが少なくない。


 大崎事件で無実を訴えながら殺人罪などで服役した原口アヤ子さんは、再審開始決定を3度受けながら検察の抗告で阻まれ、最高裁は2月、第4次再審請求も棄却した。


 弁護団は5回目の請求をする構えだ。先月、介護施設で98歳を迎えた原口さんに面会した鴨志田弁護士は「(改正が実現し)第5次請求で地裁が再審を認めたら、すぐ無罪になる」と報告したという。一刻も早い改正が必要だ。


 議員立法を先行させ、証拠開示の制度化、検察官抗告の禁止など核心部分を改める。その上で、法制審の議論を反映させて補完していくこともできる。官よりも政治の意思が先にあるべきだ。


西日本新聞の「社説」は、「再審法改正」の必要性を報じました。


全証拠開示の義務化や検察の抗告禁止を議員立法で先行させ、法制審の議論で補完するアプローチの提案もしました、


大崎事件の原口アヤ子さん(98歳)の闘いで、3度の再審開始決定が検察の抗告で阻まれ、第4次請求も棄却された現実から、再審法の改正の緊急性も報じました。


NHKの記事が、たとえ法制審での議論を「法制審議会の部会で見直しの議論がなされているのは、今までにない大きな動きだ」と報じても、再審法改正に期待をかける多くの人々には響かないという現状を、ちゃんと踏まえられた記事であると感じさせられました。



取材と検証を

23:30 ①(引用ポスト)

NHKの報道は、林伸豪弁護士の「法制審で見直しの議論がなされているのは今までにない大きな動き」との希望を伝える一方で、


支援者の切実な声や改正の遅れの深刻さを十分に伝えきれていません。


徳島ラジオ商事件の闘いのような、制度の不備と向き合う歴史の声を丁寧に拾う報道が、改正への道を後押しすると考えます


6「リポスト」、8「いいね」、閲覧数206人



NHKの記者は、弁護士の「法制審の議論は今までにない大きな動き」という発言を単純にそのまま報じて、林弁護士の発言の背景や意図を十分に取材、検証をしなかったのかもしれません。


報道において、発言の文脈を検証することは、受け手の誤解を防ぐために重要です。


NHKの今回の記事は、総じて、歴史的背景が薄く、記者が林弁護士への追加取材や、弁護団の他のメンバーへのインタビューを通じて、発言の意図や背景を深く検証した記事を書いていれば、多くの人々の持つ法制審への不信感とのギャップを軽減できたかもしれません。


NHKの記者はまた、弁護士の「法制審の議論は今までにない大きな動き」という発言を報じるに際し、法制審の議論の具体的な進捗や限界を、十分に検証をしなかったのかもしれません。


NHKが、法務省や法制審議会関係者、または他の専門家への取材を通じて、法制審での議論の現状を補足することは、報道の信憑性を高める上で不可欠です。


実際、法制審での「再審法改正」の議論は、過去に議論が法案化に至らなかったケースや、法改正が形骸化したケースがあります。


法制審での議論はまた、答申までに年単位の時間がかかることや、検察寄りの結論になるリスクがあることが、指摘されてきてもいます。


しかし、NHKの記事は、法制審議会での議論を「今までにない大きな動き」と、林弁護士のコメントを通じて紹介するにとどまっていました。


NHKの記者が、法制審の議論の現状や、過去の遅延の事例を取材、検証し、林弁護士の発言と併せて報じていれば、現実と乖離することは抑えられたかもしれません。


最後に、法制審は法務省の諮問機関であり、構造上、法制審の議論は、法務省の意向や優先事項に影響されやすいです。


NHKが、公共放送として、法務省との関係を意識した場合、法制審の議論を「今までにない大きな動き」と報じることで、法務省の取り組みを肯定的に伝える意図があったかもしれません。


NHKのこの姿勢は、NHKの予算が国会で承認されることや、政府機関との取材関係を維持する必要性に起因するものです。


NHKは、法制審での議論を「今までにない大きな動き」と報じることで、間接的に、法務省の取り組みを支持する形にしたのかもしれません。


法務省が直接NHKに圧力をかけた証拠はありません。


しかし、法制審での議論を「今までにない大きな動き」と報じる文脈に、間接的に影響力を及ぼした可能性は排除できないとも考えます。



徳島ラジオ商事件で、冨士茂子さんが生涯をかけて訴えた無実や、

大崎事件の原口アヤ子さん(98歳⁾の再審請求、

そして、狭山事件の石川早智子さんと弁護団の、石川一雄さんの「見えない手錠を外す」目的の重みは、現行の再審の制度の不備を突きつけます。


林弁護士の「法制審の部会で見直しの議論がなされているのは、今までにない大きな動きだの言葉は、法改正の希望を社会に広めたいとの意志です。


多くの人々の実際の声に耳傾けると、法制審での、年単位の専門的な議論では、間に合わないえん罪の切実さが伝わります。


NHKの報道が、もっと丁寧に、多くの人々の声を拾っていれば、こうしたギャップは埋められたかもしれないと考えます。


西日本新聞が報じた「官よりも政治」主導の、野党6党の改正案の早期成立が、えん罪被害者の救済に繋がる大きな一歩と信じます。


自分や大切な人や次世代がえん罪に苦しめられることのない安心して暮らせる社会を、多くの人々と共に願います。



おしまいに


今日の結果は、総閲覧数 878人、総「いいね」34、新規フォロワー2人でした。


昨日は、総閲覧数 545人、総「いいね」39、新規フォロワー0人でした。


今日も、小さな1歩でした。



読んでくれて、おおきに。明日もセッセと切磋琢磨。




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With "Ryoryo"(ウイズリョウリョウ)

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