患者の線引き駄目! #国が水俣病訴訟で控訴 とは(※雑学No.551,2023/10/9(月)~,B.D.+37)
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2023/10/12(木)
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※きょうは、ノーペン🖊デー(オフ日)のため、通常のメール・チェックと、レター書きと、『根っこばなし』と、お食事の写メ特集は、お休みです🙇(笑)。
今日は、ウッジューが星になって1年目+63日(428日)☆彡
リョウリョウの9歳のB.D.から30日☆彡🎉
With "Ryoryo"(ウイズリョーリョー)&巨大カボチャ
きょうは、美原区&野暮用ランへ行って26,052歩(18.9㎞)走り歩きしました🐈🏃✨♪♪ゼイゼイ… バタッ…♪♪ (←息切れしたウチ😱)夜は 『水俣病訴訟、国が控訴を発表。患者認定の判定に不服』の文字起こし(要約筆記)をしました。
今、ネット上でクルド人の方へのヘイトスピーチが酷くて、またそれらも「50代の人が主にやってるらしい」とちょっと聞いていて、ほんでウチは今頃「今年50代最後の年や」と気がついて、ほんで「そんなおかしな50代は一部の人だけやでぇ」ということで、最後にちょっともうひとがんばりして、声をあげ続けようかなという風に思いました💦🌸↓↓
配信日:2023年10月10日(火) 、発信:TBSラジオ『荻上チキ・Session』 、テーマ:「水俣病訴訟、国が控訴。患者認定の判決に不服。」✅裁判のここまでの経緯✅国が判決を受け入れられない理由は?、出演:除本理史(阪公立大学教授)×速水健朗×南部広美
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※部分起こし(要約筆記)
🌜36:29 南部広美・フリーアナウンサー:https://www.tbsradio.jp/articles/63007/
「水俣病訴訟、国が控訴。患者認定の判決に不服」
「水俣病特別措置法」(2010年)の
対象外となった原告128人全員を
水俣病と認定し国などに賠償を
命じた大阪地裁の判決について
環境省(伊藤信太郎環境相)が
判決を不服として控訴しました
水俣病の症状がありながら救済の対象から
除かれた原告128人は 国や熊本県、原因
企業のチッソに損害賠償を求めていました
大阪地裁(達野ゆき裁判長)は2023年9月27日
原告全員を水俣病と認定し国などに1人当り
275万円の賠償を支払うよう 命じました
チッソは今月2023年10月4日
付けで 既に控訴しています
一方
原告側は一審の判決後にも被害者
を早期に救済するよう求めていて
「控訴しないでほしい」と
訴える声が上がってました
https://yama.minato-yamaguchi.co.jp/e-yama/articles/64497
🌛43:39 速水健朗:ライター、編集者:https://twitter.com/gotanda6
まず ちょっとお伺いしますが
ちなみに今ずっと出てきている
チッソという企業ですがこれ
カタカナで「チッソ」ですが
この企業自体は一体
どういった 企業で
今 どういう存在に
なってるんでしょう?
🌝43:55 除本理史(よけもと まさふみ)・大阪公立大学大学院経営学研究科教授:https://twitter.com/ma_yoke
チッソという名前の由来は窒素肥料で
元々農業用の肥料を作ってた会社です
農業生産を拡大していく過程で 所謂
糞尿等に由来するような有機肥料だと
やっぱり 量的な制限がありますので
人工的に作れるようになるといいという
ことで人工肥料を作っていたわけですね
ただ ずっと それだけでは
農業が主要産業でなくなって
きたりすると売れませんので
最近では ゲームとかパソコンの画面等にある
液晶を作るような企業として非常に10年位前は
世界でもシェアが大きい企業になっていました
🌛38:13 速水
なるほど では改めて
水俣病の発生の経緯に
ついてご解説願います
🌝38:21 除本
水俣病が公式に確認された年は
1956年と言われているんですね
これは「公式確認」とか言われてますけども
それから数えてもそろそろ70年になるという
ような歴史の長い事件ということになります
原因企業は チッソという会社ですが
そこの工場の排水の中にメチル水銀が
含まれてまして これが海に流されて
魚介類にそれが蓄積してそれを食べた人
に病気が発生したということになります
見える範囲が狭くなる視野狭窄とか
手足の痺れとか色々な症状があって
酷い方ではすぐお亡くなりになるような
本当に劇症の患者さんもいらっしゃった
という そういう事件ですね
🌛39:20 速水
訴訟はいつ頃から始まっているのでしょう?
🌝39:27 除本
所謂「水俣病第一次訴訟」という熊本の
裁判は 1969年にスタートいたしました
よく言われる「4大公害事件」
の一つが これに当たります
裁判の判決は 1973年に出されて
チッソが被告になってたんですが
この地裁判決が確定いたしました
その判決から見ると今年丁度50年
で節目の年ということになります
🌝40:00 除本
その後の水俣病に関する裁判は
本当に色々 沢山あるんですが
大きなものとしては1980年に
所謂 国を訴える裁判である
国賠訴訟という形態の裁判が
始まります
その裁判は15年かけて全国各地で
色々と提訴されていったんですが
一連の裁判が1995年に 所謂
政治解決とか言われてますが
当時の村山総理の下で和解解決
を迎えたという経緯があります
🌝40:48 除本
ただ その後 一つだけ
大阪で提訴された裁判が
和解に乗らずにずっと
裁判を続けていまして
2004年に最高裁まで行って
最高裁で原告側が勝つ
国の責任が確定すると
いうことがありました
https://www.yomiuri.co.jp/special/minamata60/60ayumi/
それを受けて作られたのが先程の(2010年)
「水俣病特別措置法」の制度なんですね
🌛41:20 速水
その「水俣病特別措置法」自体が
今まだ行われている裁判の焦点と
関わっていると思うんですけど
変化してきているわけですよね
今何を争ってるという事ですか?
🌝41:35 除本
先程1973年に「水俣病第一次訴訟」の
判決が出されたと言い ましたがその後
補償の仕組みが作られてくるんですね
ただその後補償の対象になる人が非常に狭く
限定されていくということがあったんですね
で そこから漏れてきた人たちが 裁判を
例えば 先程言った 1980年の国賠訴訟の
ようなものをどんどん提起していきました
裁判の結果 少しずつ救済の対象が
広がっていったんですが それでも
全体をカバーするものではなかった
2010年に「水俣病特別措置法」ができても
そこからも まだ漏れた被害者がいる
ということで裁判が未だに続いてます
🌝42:33 除本
特に「水俣病特別措置法」(2010年)の場合は
「1969年までに生まれた方でなきゃいけない」
という生まれた年の限定ですとか
住んでいる地域も線引きがあって
漏れた人たちがいましたし
また患者には未だに色んな
差別とか偏見もありますし
それから チッソという水俣病の原因企業で働いていたり
関連の仕事をされていたりというような人たちも多いです
がそういう人たちが手を挙げるのを控えていた事もあって
で 2012年で申請期限が切れていたので
救済されない患者が 生まれてしまった
というようなことがありますし
特に自分でも水俣病だと気づかなかった
という人もいますのでそういう人たちが
「あ、これも水俣病だったんだ」という
ことで 後から手を挙げようとしても
遅かったというようなこともあります
🌛45:07 速水
今回の国の控訴の動きについては
どのように受けとめられてますか ?
🌝45:21 除本
原告の方々の年齢を考えると今
平均70歳と言われてますけども
70歳を超えるご高齢の方々に
裁判を長引かせるというのは
大変なストレスと言うか
負担に なりますのでね
やっぱり早く解決に
進むべきだったなと
いう風に考えますね
🌛45:45
そう 考えると
これ 控訴は
また 時間がかかる訳ですけど
これ なぜ長引かせているのか
これ 判決を受けられないって
これ 理由はあるんでしょうか?
🌝45:57 除本
国は今回の判決で 自分たちのやってきた
「水俣病特別措置法」(2010年)のやり方が
間違ってると突きつけられちゃった訳です
ただ 行政は所謂
無謬性(むびゅうせい)
と 言われますが
自分たちの誤りを
なかなか認められない
という傾向があります
今までの政策をどんどん
変えてかないといけない
という事になりますので
それをしたくないという
事も1つにはありますね
記者団に控訴した理由を話した伊藤信太郎環境相=2023年10月10日、東京・霞が関の環境省
https://www.asahi.com/amp/articles/photo/AS20231010003273.html
それに加えて先程
申し上げたように
水俣病の補償は
2004年最高裁判決で
国の責任が確定して
いるんですけれども
国は(水俣病の)
補償の第一義的な責任はチッソにある
という姿勢をずっと崩さないんですね
その補償制度の中では
自分たち国の責任を
チッソと同じような
「原因者」としては
位置付けてはいない
という事をずっと
言ってるんですね
で チッソが財政負担を
担うことになりますので
一企業であれだけの負担を
負い切れるのかという事で
今までも 救済対象を
絞り込むということが
政策的にやられてきた
という風に見られます
🌛47:34 速水
その考え方が なかなか揺るがない
そこを変えるのが なかなか大変だ
という所があるかもしれないですね
色んなことが 歴史的な経緯を踏まえて
よくわかりました 有難うございました
※今日の文字起こしのソース(情報源)はこちらです:https://voicy.jp/channel/3417/632285
配信日:2023年10月10日(火)
発信:TBSラジオ『荻上チキ・Session』
テーマ:「水俣病訴訟、国か控訴。患者認定の判決に不服。」✅裁判のここまでの経緯✅国が判決を受け入れられない理由は?
出演:
除本理史(よけもと まさふみ)・大阪公立大学大学院経営学研究科教授:https://twitter.com/ma_yoke
×速水健朗:ライター、編集者:https://twitter.com/gotanda6
×南部広美・フリーアナウンサー:https://www.tbsradio.jp/articles/63007/
※動画の視聴urlはこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=e-4E03zmn58&t=8026s
※関連動画のご紹介はこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=ehFUxREckqg
永野三智さん「水俣病と向き合う」Radio Dialogue 131(2023/10/11)