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阪神・市民放射能測定所9周年イベント「放射性物質処理汚染水の海洋放出は止められる」

※企画の録画サイトは、１カ月限定： https://youtu.be/nJ1HSHbSlQs　

※資料８８´（後編）に、講演と質疑応答の部分起こしがあります。

昨日の福島の損害賠償訴訟の最高裁判決(菅野博之裁判長)は、残念ながら敗訴が確定しました。裁判官４人中３人の多数意見で、三浦守という裁判官が一人反対意見を付けはりました。ウチはあとの記者会見とか集会とか観てて、みなさん顔は笑ってはるけれどもほんまは悔しい、やり切れない胸の内が伝わってきて、自分も腹立ってきてほんまに許されへん判決やと思いました💧

ケアが始まって12回目の金曜日やった

きょうも目と目を合わせて穏やか～に話しかけることができてほんまよかった

ウチはウッジュウが永遠に目を閉じてしまうことがずっと怖かった

せやさかいにほんまよかった

😸👩🏻‍🦰😺

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資料のイメージ
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※ウェビナー(Webinar)とは、ご存知のようにコロナ禍、私たちの日常に、新たに加わった "ウェブ(Web)" 開催の "セミナー(Seminar)" のことです。
※画像が大きくて申し訳ありません🙇‍♀️
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※資料８８´（後編）

２０２２年６月１2日（日）
講演学習会（阪神・市民放射能測定所９周年企画）
「放射性物質処理汚染水の海洋放出は止められる」
主催：阪神・市民放射能測定所
https://www.youtube.com/watch?v=nJ1HSHbSlQs
場所　西宮市勤労会館
・測定所の紹介とあいさつ：安東克明・阪神・市民放射能測定所代表
・講演：汚染水の海洋放出は避けられる～その現実的な選択肢
　　　講師：川井康郎さん（原子力市民委員会原子力規制部会・プラント技術者の会）
・講演後、質疑と休憩

※資料８８（前編）はこちらです

※講演「汚染水の海洋放出は避けられる～その現実的な選択肢」の部分起こしの続き
　　　講師：川井康郎・原子力市民委員会原子力規制部会・プラント技術者の会

０：５８～

ここからは　じゃあ　どうしたらよいかという　選択肢について　お話したいと思います　これまでも　原子力市民委員会は　東電との　院内交渉を　通じて　繰りかえし　主張してきましたけれども　政府　東電の　方針を　覆すには　至っていないのが　現状です　

選択肢として　二つ　わたくしどもは　考えております　

一つは　大型タンクによる　長期保管　今のタンクと　違うのは　大型でかつ　堅牢だということですね　現状の　タンクは　脆弱で　(中略）

この案の　最大のメリット　目的は　保存期間中の　放射能の　減衰ですね　

半減期が　12年ですから　12年ごとに　トリチウムの　成分としては　半分になる　例えば　50年後には　17分の1になりますし　110年たつと　480分の１　半減期を10回繰り返すと　1000分の１になる

ということで　じゃあ　どこまで　何十年　あるいは　百年　そのくらいまで　保管すればいいのかという　まあ　そのへんが　結論といいますか　まだ　合意が　ちょっと　難しいかもしれませんけれども　そういった　議論もおこりますけれども　汚染水の　トリチウムが　減衰していく　という効果は　非常に　大きいし　期待もできると思います

東電が　行おうとしているのは　いま保存されている　780兆㏃を　海洋放出　するんですから　もし　780兆㏃そのものが　総容量として　放出されるならば　この場合は　100年経てば　約1000分の１　近くになるという　まあ　その　大きな違いですね

敷地なんですけども　7号機　8号機　あたりが　物置き場になって　基本的に　この土地が　使えます　そうすれば　今　タンクが　あるところが　空くよと　その　タンクエリアに　また　この大型タンクを作って　置いていくと　かなりの量の　タンクが置けます　10万m3 (リューベ、立米)の　タンクなんですけども　今の　汚染水分　131機ぐらい　タンクは必要ですかね　そのへんぐらいは　どうやら　置けそうです

さらに　東電の　周囲に　除染廃棄物中間貯蔵施設敷地　という　広大な敷地が　ありますので　これの　かなりの部分も　使えるんじゃないか　というふうに　期待はしています　

１：０５～

選択肢の二つ目が　モルタル固化による永久処分　ですね　

これは　アメリカの　サバンナリバー施設という　いわゆる核施設で　プルトニウムを作る原子炉と　それの再処理工場が　ありまして　それが　既に　止まっておりますので　それの　廃液処理プロジェクト中なんです

これも　ちょうど　先ほどの　大型石油タンクと　同じ様に　10万m3 (リューベ、立米)ですから　直径約80万mくらいなんですけれども　コンクリートタンクを　作りまして　それに　モルタル化した　汚染水を　流し込んで　固めてしまう　

これ　2018年完成ですから　最近ですね　非常に　ある意味　単純な　やり方で　いわば　汚染水の　お墓みたいなものだと　そういうふうに　言えるかと思います

これの利点は　何と言っても　「半永久的に　放射性物質の　海洋流出リスクを　遮断」することができます　永久的と言っても　いいとおもうんですけれども

それから　「保存期間中のトリチウムが　減衰」する　コンクリートと　モルタルで　出来てますから　100年　200年　300年はおろか　500年でも　まあ　何千年でも　もつわけですけれども　その期間中に　トリチウムは　減衰します

また「 原発の　低レベル通常廃棄物処理に　すでに適用」していますので　実績でも　問題はない

課題は　一つだけなんです　「低い容積効率～約1/4」

モルタルの場合の　配合比は　　１m3 (リューベ、立米)のモルタルを作るのに必要な　水が　重量として　２７０kg　だから　容積効率が　約4分の1ですね　　4倍の　容積が　必要となってしまう　これだけが　ちょっと　難点ですけれども　このメリット「永久的に　放射性物質の　海洋流出リスクを　遮断することができる」に　比べたら　なんのことはない　というふうに思います

東電、経産省は　海洋放出という　安易なやり方に　既に決めてしまったということで　その他の　方法の　真剣な検討を　行っていない　というのが　現実です　これも　まじめに　検討しようとは　思っていません　

１：１２～

さて　いま　代案を　出しましたけれども　とりあえず　今ある汚染水は　ああいう形で　溜めるなり　モルタル固化するなりしても　まだまだ　毎日　１４０ｔや　１５０ｔの　汚染水が　発生しているわけで　それを　止めないことには　根本的な　解決にはならない　いつまでたっても　あるいみ　いたちごっこに　なってしまう　じゃあ　発生源そのものを　止めるには　どうしたらよいかということを　ちょっと　考えてみたいと　思います　　

(中略）

デブリ空冷化により　汚染水の発生を止める

１：２４～

. 廃炉ロードマップと　汚染水の長期対策とは　非常にリンクしてまして　

(中略）　

わたくしどもが　主張しておりますのは　原子炉建屋は　もう　タッチしない　(中略）　もう　100年　200年は　待つしか　ないでしょう　と　

いま　無理やり　被ばく原子炉/格納容器　建屋を　矯正して　莫大な費用を　使って　可能　不可能な　デブリの取り出しを　試みるよりは　もう　長期遮蔽管理して　まあ　100年後には　減ると　考えるしかないですね　ということは　多くの　識者の方が　おっしゃっているわけですけども　ほぼそれに　近いことをしていく

汚染水は　先ほどの　モルタル化で　汚染水のお墓として　並べて置け

原子炉/格納容器　建屋は　遮蔽管理シールドを作って　置いておくしかないんじゃないか

無理して　取り出して　いいことは　何もない　というふうに　考えています

ですから　デブリの取り出しは　やめれるものならば　無理して　タンクを　解体して　そこに　敷地を　確保する　必要はありませんし　10年　20年で　慌てて　汚染水を　処理する必要もない　というふうに　思います　非常に　リンクしているんですね　

ありがとうございました

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