一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

「福田村事件」はどうやって知れ渡らせれたか❓とは(※実学No.523,2023/9/11(月)~,B.D.+9)

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2023/09/14(木)
🏃🌕🌖🌗🌘✨
※きょうは、ノーペン🖊デー(オフ日)のため、通常のメール・チェックと、レター書きと、『根っこばなし』と、お食事の写メ特集は、お休みです🙇(笑)。


今日は、ウッジューが星になって1年目+35日(400日)☆彡
リョウリョウの9歳のB.D.から2日☆彡🎁🎉


リョウリョウは今もなお1日1回
ウッジューの縄張りだった所を
くまなく探し見つからない
ので寝付くまで鳴いてます


猫サンは覚えれることは
少ないかもしれないけど
覚えれたことは忘れない


それが時と場合によっては
見ている者には切ないかなぁ


With "Ryoryo"(ウイズリョウリョウ)


きょうは、美原区&野暮用ランへ行って、26,242歩(18.6㎞)走り歩きしました🎁🎉🐈🏃✨夜は 『』の文字起こし(要約筆記)をしました。今、ネット上でクルド人の方へのヘイトスピーチが酷くて、またそれらも「50代の人が主にやってるらしい」とちょっと聞いていて、ほんでウチは今頃「今年50代最後の年や」と気がついて、ほんで「そんなおかしな50代は一部の人だけやでぇ」ということで、最後にちょっともうひとがんばりして、声をあげ続けようかなという風に思いました💦🌸↓↓


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配信日:2023年9月12日(火)、発信: TBSラジオ『荻上チキ・Session』、テーマ:デマと差別が引き起こした「福田村事件」と「検見川事件」が問うものとは、出演:安田浩一×荻上チキ×南部広美
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※部分起こし(要約筆記)
🌜1:02:01(番組趣旨) 南部広美・フリーアナウンサー:https://www.tbsradio.jp/articles/63007/
関東大震災から100年。デマと差別が引き起こした
「福田村事件」と「検見川事件」が問うものとは

1923年に起きた関東大震災から 今年で100年です。
この地震の発生直後から「朝鮮人が井戸に毒を入れた」
「朝鮮人が暴徒化する」
等のデマが広まり自警団等により
朝鮮人や中国人が虐殺される事件が各地で相次ぎました。
犠牲者の数は 6,000人ともいわれています。
一方、
朝鮮人と思い込まれた日本人も犠牲になりました。
それが「福田村事件」と「検見川事件」です。


福田村事件では、香川県から来た薬の行商9人が
検見川事件では沖縄、三重、秋田から来た3人が
自警団によって 殺されました


現代にも通ずるデマや偏見・差別等によるヘイトクライム
100年前の関東大震災のときに起きた 数々の事件は、今、
何を問いかけるのか、取材したジャーナリストと考えます。


※改めまして「福田村事件」とは


🌝1:24:46 安田浩一・ジャーナリスト:https://twitter.com/yasudakoichi
「福田村事件」は 震災の5日後
現在の千葉県野田市で起きました


事件の現場は当時福田村
という 小さな村でした 


この村で香川県から来た男女15人が
地元の自警団員に虐殺され襲われて
15人のうち9人が 虐殺されました


香川から来た人々というのは
行商団で薬を売っていました


当時主な商品は正露丸が中心だったんですけど
或いは香川ですから 温泉地が色々あったので
湯の花とかそうしたものを日本中売って廻った


要するに行商は部落産業としてかなり大きな位置を
占めてる感がある中 彼らはそうした人々であった



香川県は
面積も非常に小さいですけど
耕作地も少ないものですから


特に 被差別部落の人々は 
職業差別もありましたから
行商に出る人は決して
少なくなかったんです


そうした人は日本各地を様々に廻り
たまたま 野田の福田村に来た時に
地元の自警団に 襲われたのでした


自警団というのは当時


「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた」
「朝鮮人が襲ってくる」或いは
「女性が襲われた」
「暴動を起こそうとしている」


と様々な 完璧にデマが流れるんですけども
それに備えるとして 地元の青年団ですとか
消防団 消防組等を中心に
急遽 組織されたものです


この福田村でも 或いは隣接する田中村でも
自警団が組織され警戒態勢に当たったんです


そこに見慣れぬ 一行がやってきた
当初は 朝鮮人として疑いました


つまり「自分たちと異なるものが来た」
いうだけで当初は朝鮮人だと誤認しました


で その後 果たしてみんな
「実は朝鮮人だから殺したんだ」
と言ってるわけですけれども 


行商団の一行は 鑑札を持っていましたから
「日本人である」と判断した人もいた訳です 


村の駐在さんであるとかそうした人は
「いや、この人たちは日本人だから」
と 一度は納得しかけたんだけれども


しかし そこに やはり
排他的 排外的な空気をもう十分にみんな背負って
しかも それぞれ武器を持って集まっていますから
何かの拍子に一気に襲いかかり 殺してしまったと
子どもも 含まれていましたし
妊婦も同様に殺されてしまった

非常に悲惨な事件です



🌝1:27:31 安田
そもそもデマを流したのは誰かって事も
私は今 取材 で調べているんですけども


当時 内務省の警保局(今の警察庁)
そこが 船橋の無線送信所から
全国に無線を打電してるんです


その 無線内容が これこそ
「政府の資料に残って」いて


「朝鮮人が暴動を 起こそうとしている」
「放火をしている」
「だから各自取締に当たれ」


ということを各県に通達しているわけです
それによって 各地で自警団が組織された


つまり
デマを流したのも 政府であるし
虐殺を促す為の仕掛けをしたのも
やはり政府であるということ

これは非常に重要な点だと思います


だから村とすれば備えなきゃならない
そして ましてや 田舎の村ですと
そもそも排他的な空気が少なからず
あった中に 見慣れぬ人間が来
たと


「朝鮮人か
 いや 朝鮮人でなくても
 よくわからない 
 怪しい者は取り締まれ」


というのは 当時ね やっぱり
僕なんかもこれ見たんだけども


『見慣れない人々が来たら警察に通報』


みたいなポスターも
残っているわけです


行商人であったり或いは
各地を流れ歩いてる人は 
当時やっぱりいましたから


そうした人々を見たら
とにかく警察に通報する


という空気も 教訓も
当時あったわけですね



🌝1:28:53 安田


ですからこの「福田村事件」は 
(「検見川事件」等と同様に)
朝鮮人として 疑われたのは
当初は間違いのない事実です


ですけれども もしかしたら
その後この「福田村事件」は
(「検見川事件」等と違って)
日本人だとわかってても
虐殺したのかもしれない

ということです


つまり 行商団=異なる他者は
殺しても構わないという空気が


その場で作り出されたことが
この「福田村事件」の虐殺の
真実の理由だったと思います


🌛1:29:10 荻上
「攻撃してもいい他者」の線引きが
どこで引かれるかの違いによっても


誰が殺されるかは
変わってくるかもしれないけれども


その線引きは非常に暴力的な
空気を作っているという事は
間違いない
というわけですか



🌝1:29:25 安田
差別と偏見という物が
暴力を発動することは
間違いないと思います


今でも 通じることですけれども
当時の福田村はまさにそういう中で
数百人の村民が 一己を取り囲んで
トビ 日本刀 或いは 猟銃などで
一人一人 殺していった



🌝1:29:54 安田
事件の直後にいわば
犯人とされる人々が
8人逮捕されています


勿論 殺人として逮捕されてます
ところがすぐに釈放されています
これはもうどこの地域もそうです


虐殺に加担した人間は判決では
例えば 懲役10年位の最高刑を


受ける訳ですけども大正天皇が直に 
亡くなりますからそれに伴う恩赦で


基本的に日本全国
どこでもそうだと


朝鮮人を殺した場合 1年位で
震災直後の殺人事件 1年位で 
みんな 出てきてます


で「福田村事件」の云わば
裁判の被告 となり実刑が確定した人間でも
中にはその後村長になった人間もいますし 


村を上げて義援金を出したり
みんなで村人を守ろうとした
動きもあります


「ご苦労様」ということなんです 
「村を守るために(虐殺を)ご苦労様でした」
と そういう意識が働いていたんですよね



だから
これ 産別と偏見が引き起こした
これ 完璧な
これ 被害者が日本人であっても
これ ヘイトクライムです


このヘイトクライムの
加害者に対してのみ
人々は温かかった


だから 地元では
この事は残したくない
あまり話したくはない
という空気が物凄く
強いわけですよね



それは 被害者も
また同じなんです 


実は 被害に遭った人々のうち
生き残った方が香川に帰って
事の真相 を話して
最初は仕返しに行こう
みたいな話になったんです


そりゃそうですね
15人 の一行のうち9人
妊婦含めて
殺されてしまった


で みんな立ち上がった時に 
ムラの女の人たちが止めたんです


今行っ ても逆に殺されるだけでしょってなるよりも
自分たちは被差別部落の住民であるという ことです


それが 今の日本社会の中で
被差別部落で生まれ育った人間が 
果たしてきちんと 日本社会の中で
そうした声を認めてもらえるのかどうか


自分たちは被害者だということを
どこまで受け止めてくれるのか
そうした思いもあったんでしょう


公正に扱われないだろうと
つまり被差別部落で生まれ育った人々も
不公平 不公正 不均衡な自分たちの立ち位置を
十分理解していた


だからこそ
この香川県でも
語り継ぐ人は殆ど
いなかったんです


でも
手記に残していた
人はいたんですね



※「福田村事件」はどうやって知れ渡ったのか について


🌝1:32:15 安田浩一・ジャーナリスト:https://twitter.com/yasudakoichi
香川県外でも例えば地元東京でもそうなんだけれども
この「福田村事件」が 初めて一般に知れ渡ったのは 
今から44年前の 1979年になってからのことなんです


それ迄は新聞記事にはなっていたけれども
あの当時は 色々な記事が出ていますから 
ほとんど忘れかけた
当事者も 忘れてた
語らぬようにしてた


1979年に これも小さな物語がありました


千葉県内で朝鮮人虐殺について調べている 
平形千恵子さん(82)=千葉県船橋市=
という学校の先生がいらっしゃいました


平形さんは今でもお元気にしておられます
千葉県内で長く学校の先生をお勤めになり
千葉県内の地元地域における 震災直後の
朝鮮人虐殺について独自に調べていた
方で
そのことが 新聞に載ったりしていました


1979年のある時 記事を見たというある女性が
平形さんのご自宅に 電話をしてこられました


「貴女が朝鮮人虐殺について一生懸命
 調べていることを新聞で知りました 

 実はその千葉県内で 日本人が

 殺されたことも知っていますか」


と 女性は平形さんに問いかけました


実はその方こそ (虐殺された)香川の
行商団の方々の遠縁にあたる方だった
親戚の方だったんですね


だから 「福田村事件」は一部でのみ
語り継がれてきたこと
だったんですね


女性自身の目的も
「あえて 現場を、殺された場所を見たい」
というだけでした


そこで色々調べられ枚方さんと
対面されることになったんです


当時福田村だった千葉県野田市の
利根川沿い
に 平形さんと女性は
一緒に行って現場で供養しました 


福田村事件の現場付近を流れる利根川=千葉県野田市三ツ堀
https://mainichi.jp/articles/20230906/dde/012/040/009000c


でも 事件がどんなものだったのかは全く
わからないと平形さんご自身は感じられた


それで平形さんは学校の先生のネットワークを通じて 
香川県に住んでいる同業者の学校の先生と連絡を取り
その方に調べてもらった


地域に入り 聞き取り調査をしたら
まだ事件の関係者は生きてた訳です


そうした人々が手記を残していたり
こっそり語り継いでいたこともあり


その中で「福田村事件」の風景の
具体的なことがわかってきました


「自分たちは朝鮮人ではない」と言っても


「いや、だったら 証拠を見せろ」
「日本人だったら 君が代を歌ってみろ」
「天皇の名前を言ってみろ」と言われて


或いは「15円50銭と発音してみろ」
当時 朝鮮人が発音しにくいと言われた
濁音が中入った言葉を あえて喋らせて


日本人である彼らは普通に喋ったにもかかわらず


「こんなこと もうどうでもいい
 朝鮮人だろうが何だろうが殺っちまえ」


となって殺されてしまった
その一連の顛末がきちんと
語り継がれていたわけです


外には出さないけども 家の中で
手記というか日記にして残していた


それを発見して「福田村事件」は初めて 
一般的に知られるようになったわけです


🌝1:37:25 安田
1979年でしたら加害者の方もギリギリ
生きていらっしゃったかもしれません


1979年でしたら 千葉県の地元の方
この「福田村事件」を恥ずべき歴史として
或いは 語りたくなかったかもしれません
勿論 噂としては知っていても なかなか


「そんなことはなかった」
「噂だけだよ 全く」


みたいな語り方をされてたかもしれません


実は この間の2023年9月6日に 地元で
「福田村事件」の追悼式が行われました


香川からも多くの人が参列し
地元の人も いらっしゃった
皆で手を合わせ追悼しました


だから 今は地元の方も追悼
される方が少なくありません


🌝1:38:09 安田
私よりやや下の世代のある男の人がいまして
50代ですけどもその方と追悼式が終わった後
実はちょっとお話しする機会があったんです


その方は
全く「福田村事件」のこと知らなかったけれどもこの間
メディアでも「福田村事件」について言及しているので


「自分が住んでいる地域のことだ」
思って 追悼式に足を運んだそうです


一応自分の親にも聞いてみたが 親は
「うちは関係ない」と言うだけだった


「果たして関係ないんだろうか」
自分でも ちょっと調べてみた 


そして限りではやっぱり自警団には
当時 多くの村の人が所属していた


その方は 
「自分の祖父に当たる世代にも
もしかしたらいたんじゃないか
それが気になって仕方がない」
と おっしゃっていました


勿論 それを調べるすべはないんだけれども 
「もしかしたら自分の係累も関わってたかもしれない
 だからこそ「福田村事件」が何であったか知りたい
 追悼もしたい」
と足を運んでこられたわけですよね


🌝1:39:20 安田
今 近くの霊園には 2003年
地元の市川正廣さん(79)さんという
野田でずっと慰霊碑を建てるための
運動をされてた方が慰霊碑を作って 
多くの人がそこに追悼に
時期を問わずに足を運んでいます


https://www.asahi.com/articles/ASR966SNVR95UDCB009.html


そこで 虐殺があったのだということ
そこで 間違いなく
消してはならない歴史が刻まれた事を


やっぱり地元の方でも意識している
せざるをえない状況になっています


これはなかったことにできないし
これを 忘れることも できない
少なくとも
風化させてはいけないという思いは
多くの人が共有していると思います


https://burakusabe.exblog.jp/27581356/

🏃🌒🌓🌔🌕🌖🌗🌘✨

※今日の文字起こしのソース(情報源)はこちらです:https://www.tbsradio.jp/articles/74627/

配信日:2023年9月12日(火)
発信: TBSラジオ『荻上チキ・Session』
テーマ:デマと差別が引き起こした「福田村事件」と「検見川事件」が問うものとは
出演:
  安田浩一・ジャーナリスト:https://twitter.com/yasudakoichi
×荻上チキ・NPO法人「ストップいじめ!ナビ」代表、「社会調査支援機構チキラボ」代表:https://twitter.com/torakare
×南部広美・フリーアナウンサー:https://www.tbsradio.jp/articles/63007/

※動画の視聴urlはこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=2TO9OJ3mDdE&t=2213s
※関連ブログのご紹介はこちらです:https://whimeda.muragon.com/entry/1310.html

※関連図書のご紹介はこちらです:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784022519009

なぜ市民は“座り込む”のか―基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶 / 安田 浩一【著】朝日新聞出版(2023/07発売)

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