一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

44週目。2022/8/15(月)~前半②資料No.128 ’(終戦の日、高橋源一郎と読む「戦争の向こう側」)

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2022/8/16(火)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録的なものなので、読み飛ばしを)。
今日から仕事再開。今週は木曜日は午後から保健所の検診。日曜日は午後から集団接種です。

夜は、菟田野のお義母さん(84)に、ラブレター書き(笑、同上で)。
おかあさん コン🦊ばんは。残暑お見舞い申し上げます🙇
トウサンは、昨日でお盆休みが終わって、今日からまた仕事が始まりました。
お休み中、すっかりのんびりさせていただいたのに、暑さのせいか、はたまた歳のせいか、疲れが取れたのか、取れてないのかが年々わかりにくくなってきています😅
まだまだ暑い日が続くようですので、おかあさんもくれぐれもお身体、ご自愛くださいね🤗

それでは、今夜は『根っこばなし』より『おぼえがき📝📎👴 』⑨をお送りします。

前回の『おぼえがき📝📎👴 』
昔、岐阜のムラには、若者たちに読み書きを面白おかしく教える人がいたが、明治時代に、ある兼業馬医者のやまが(山里)の爺さまが、ポックリ亡くなったときに、文字ではなく絵による、馬の医術に関する大量のおぼえがきが見つかった📝🎨🖍🐴👴
というお話でしたね。

なお、『おぼえがき📝📎👴 』は、タイトルに魅かれて選ばせて貰った作品なので、物語が予期せぬ展開(?)になるかもしれないことを、あらかじめお詫び申し上げます(笑)🙇

「根っこばなし」より『おぼえがき📝📎👴 』
📝 ✂ 📏 📐 📌 🎨🖍

百頭あまりの 馬の絵に、🐴✂
骨ぐみ、内臓、血の筋なんぞ、
病いのありかに しるしを つけて
文字の かわりの 四角や 丸や、▢〇🖍
草木や 山の道すじ らしく、🐴💊
一枚 いちまい 黒ぐろと、
ここじゃと ばかり のたくったるが、🎨👴
なんと 読むやら 解せなんだと。📝👴

ばくろう仲間に きてもらい、👩👨🐎
読んでくれろと 頼んだが、
じっくり ながめた あげくには📝👴
「この 馬の尻から 出とる 矢じるしは、おそらく 馬の屁じゃろうて」🐎⤴
と、せいぜい 馬の屁 ぐらいでな。🐎💨

(つづく)

お盆前の私は「悪い予感がする」などと悲観的なことを言ってましたけれども、やっぱり、やまがの爺さまが残された宝の「おぼえがき」の絵が、なんとか解読されて📝 ✂ 📏 📐 📌 🎨🖍一頭でも多くの、助かる馬の命が助かってほしいなと思います🐎🎵


それでは、お馬の親子のように、お互い、仲良しこよしで、いつでも一緒にポックリポックリ歩いていけますように😉✨🐎🎵明日の続きをお楽しみに👩👨🐎おやすみなさい😴💤」


 

With "Ryoryo"(ウイズリョーリョー)

きょうは、夜ランに行って、途中、雨宿りもしぃもって、4,843歩(3.4㎞)走りました🏃☔✨そのあとは『高橋源一郎と読む「戦争の向こう側」2022』の文字起こしをしました↓

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配信日時:2022年8月15日(月)、提供:某NHKラジオ第1、第5回高橋源一郎と読む「戦争の向こう側」2022、取り上げる作品(小説):太宰治『十二月八日』『散華』『惜別』、(詩集):『大東亜』『辻詩集』『野戦詩集』司会:高橋源一郎(作家、71)、出演:奥泉光(作家、66)、伊藤比呂美(詩人、66)
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▽22時台(2022年8月22日(月)午後10:55配信終了)の要約筆記
高橋源一郎(作家、生年月日:1951年1月1日(71歳))  

ここからは ドイツにいる 伊藤比呂美さんに 加わってもらおうと 思います


伊藤比呂美(詩人、生年月日 1955年9月13日(66歳))

奥泉光さんは 本も 読んだことがなくて 読んでみたら すっごく面白かったです 大ファンになりました 私は 源一郎さんも 大ファンだという 意味で 大ファンです

 

太宰治の『十二月八日』 これ 物凄く カッコいいんです ダンナを おとしめて また もちあげるでしょ? ちょっと かっこよすぎると 私 オンナの声 使ってやるの 好きなんです 

『散華』 若いころは すっごく いやでね 今 読み返すと 美しいのね 「言葉を取り返す」で いい仕事しているなと

『惜別』は 森鷗外先生の 影響を 受けてるでしょ?太宰も 鷗外先生を からかっているじゃないですか それが 面白かったです


高橋

僕が 太宰を 戦争小説家と 気づかなかったのは なぜだろう


伊藤

物凄く 私事ばっかり 書いてたでしょ


高橋

作家は そういう時代 どういう立場を とったらいいのか 僕はやってみたかったんです  次々 書いていく マインドね 太宰のみでした あとは 谷崎くらい 勿論 ただ単に 書けなかったもあるし 僕ね 太宰は 戦争がなかったら 大した作家じゃなかったんじゃないかと その辺は どうですか?


伊藤

凄く 自分のことも 書きながら 大きなことも 書けて ということが あるわけでしょ? 太宰って ろくでもないの 戦争の時に 何もしないし できないし 全部 奥さん任せで しかも 今ここで 二人に 凄く 褒められてるじゃない?


奥泉光(作家、 生年月日:1956年2月6日(66歳))

僕 太宰 そんなに 好きじゃないんで 太宰の ある種 ひねくれた 自分だけ 生き延びた 人としては 破綻した が 戦争下では 強みになる


高橋

太宰はヴィヨンの妻』でも 「人非人でもいいじゃないの」と 書くんだよね 太宰らしいなと それは 庶民に対して 失礼だろうと でも それを やるのが 作家なんだよと


伊藤

言葉の価値 言葉に こだわって 「玉砕」「東亜」 そこが いい小説を書かせてる


高橋

「玉砕」と 「散華」 だけで 書いているというのは 確かに タイプとしては 珍しいですよね 以上 3作品を 取りあげました

ここからは 戦時下の 詩人たちを 紹介していきます


伊藤

現代詩 これ 別の言葉で 戦後詩 というのね 戦争中に たらたら 書いて 全部 酷かったから 反省があって そうなった そんで みんな 吞んだくれて 酔っぱらいながら 戦中詩の 失敗を 繰り返さないと 教えたのね 


高橋

きょう取りあげるのは『辻詩集』メンバーは 井上靖  小野十三郎 三木露風 村野四郎…と

『大東亜』当時の詩人が 結集して イケイケゴーの時を みんなで 書いた詩集 です

みなさんは どう思われるでしょうか?


①まず最初の作品は 『大東亜』より 堀口大學の 「あとひといきだ」 を 朗読します 『大東亜』の 代表作で 堀口大學は 『大東亜』編集の総責任者を やっています


伊藤

人の言葉を 使って 大きなことを 書こうって ところで 駄目ですよね


奥泉

詩は 権威なく 人の心を 動かす力を 持っていたわけじゃないですか 極めて 政治的だなと ただ これじゃあ さすがに 人は 動かない


高橋

堀口大學を 選んだ理由は 凄い インターナショナルなキャリアを 持っている人なんだよね それが 逆のことを 書いちゃったのは どういうことか? ということなんだよね


伊藤

私は オーストラリアで アボリジニ―の人と朗読したことがあって 翻訳だったんだけど


高橋

大きい言葉は いらないが 小さい言葉だけで 生きていけるかっていうと 小さい言葉は 物語を 作れないからね


②続いての作品 『辻詩集』より 「ふねをつくれ」/森三千代 を 朗読します


伊藤

『大東亜』は つまんなかったんです でも 授業では こんなつまんないものはないと 失礼なことが ないように これ(※「ふねをつくれ」/森三千代)が やや面白かった方で これを 紹介したんですけれども エモーションが 発動されて いい詩だと思います


高橋

金子光春風に こんなの 書いておけば いいなと? 書かないを 選んだ人も いますが

続いて 紹介する 2作品が これね 二つ 並んでいるところが 凄いんですよ

③ 高村光太郎の 「軍人精神」と ④ 瀧口修造の 「東京の一角」


③は 何と言ったらいいのか 高村光太郎さんは 素晴らしい恋愛詩を 書いた人なんですけど この方も『大東亜』編集の 総責任者の一人です 朗読します


奥泉

戦争の中の 排除の 暴力ですね 単なる敵で 人間ではないと 日本は 最後 全部 そうなっちゃうんですよね


高橋

頁を めくると ④ 瀧口修造の 「東京の一角」が 載っているんです 朗読 行きます

この作品は 太宰の 『十二月八日』と いっしょだね


伊藤

1/3くらい 短いと いいんですけれどね 逃げ切っている


奥泉

言うべき メッセージを もともと 持たないから 異常な 薹(とう)が立つている まともな人は 全員 これを 読んで 青ざめたと 思うんです


伊藤

もう一つの方 『辻詩集』はね 私は 3万円 出してね 買ったの 結構 抵抗している人がいた 「四方海」の大江満雄とか 


高橋

最後に 一番 読んでもらいたい『野戦詩集』から そのいくつかを 朗読します


西村皎三 (こうぞう)/小鳥

長島三芳(みよし) /雲

⑦長島三芳/悲歌


『野戦詩集』は 日中戦争に 出征した 6人の詩人の兵士(西村皎三、加藤愛夫、長島三芳、佐川英三、風木雲太郎、山本和夫)が 書いた詩を 戦場から持ち帰って 500部 出版しました


伊藤

凄く よかったです 今 選んでくれたやつ 西村さんも いいし 佐川英三さんも好き


奥泉

「小鳥」が いい イメージの 喚起力が いいなと なんていうかなー 空戦から 帰ってきた 兵士のイメージとして 忘れがたい 言葉として 残った感じが しましたね


高橋

「戦争詩」は あるけど 「戦場詩」は ないでしょ?だからね みんな 手帳とかに 書いてるんですよ まさに 言葉の 最前線かと 


伊藤

「小鳥」は まず 自分の ステイトメントを バンと 出してるでしょ? 銃後の 女たちは 何で 書かないんだろうと 思いません? 銃後の 女たちも 本当は 男を 待っていた その (戦争の)本当の 自分の気持ちを なぜ ぶつけなかったのか 分かります? 私は 分かりますよ 


高橋

分かりません


伊藤

女たちは そんな 自由 余裕 が 無かったから 書いてないんです


高橋

この 兵士も 無いに 等しくて… 

僕は 詩は 結構 読んできた つもりだったけど こんなのが あったんだと ショックだったんだよね (『野戦詩集』は)大したことないだろうと 思っていたのが 途中から 正座(笑) 他にも こういう 世界は あったかもしれない


伊藤

女性の書いたものも 見つかってくると いいですね


高橋

戦争終結から77年 その時に ウクライナ侵攻事件が起きて 今 戦争が 他人事ではないっていう時代に どういうふうに 読んで どういうふうに 書いたらいいのか というのは とても 大きい問題なんですけども そのことについて とりあえず..一言だけ 聞いていきたいと 思うんですけれども


奥泉

だからね 国策詩とかね 国策小説とかね 自分が絶対 そういうものを 書くわけないじゃんとは 思えないわけですね それはやっぱり 自分も 書いてしまうかもしれないな っていうふうに 想像しますね だから 今 確かに 戦時下じゃないけど いや それは 気が付かないうちに そういう状況が 来ていてね だから相当 太宰みたいに ひねくれないとね いや 本当に 僕は 文学報国会のね 幹事にならない 自信がないね 極端なことを言うと ただ そういうことを 気を付けて 用心してっていうのは 変だけども やっぱり 批評性っていうのはね 持ち続けなきゃならないと 感じました 以上 


伊藤

現代詩 っていうものを 考えましたね ていうかね 現代詩がね 反省して そのあと どうなったか っていうと 現代詩は 表現の中から あんまり 人を巻き込むような 感情的な 表現というのを 削っていったと 思うんですよね で それでは たとえば 短歌とかは あるし だから今 こんなに 人気があるし 現代詩って どんどん 先細りに なってきた だけど それは われわれを なんか一つね 守り なんか 大切なこと だった気がする だから 感情を 垂れ流さない そういう 宿命を 持った 文芸の 一分野として ま これでいくしか ないだろうと っていう感じですね


高橋

僕も 奥泉君と 一緒で 非常時 戦時下のときに どうせ 僕 多分 書くと 思うんですね 書かない という 選択肢は ないのね で その時に どういうふうに 書くのか 太宰のように 書くのか もっと時代の違う 別のように 書くのか っていうのは 分からないけれども 


で もひとつ いま 戦時下じゃない って 言うけど 非常時 かもしれないでしょ? 戦争 ではないけれども で 僕たち 何かの 権威とか 何か 大きな言葉に向かって 書かされている 可能性も あるので そのことは 忘れないで いきたいと 思います


ということで 今日は ここまで みなさん どうも ありがとうございました


本当は 『グランド・ミステリ- / 奥泉 光【著】』から 引用したかったんですけど 僕 『グランドミステリー』で 忘れられない 言葉が.あって 「日本人は 実態のない 幽霊みたい ふわふわ 浮かんで 風の吹く 方向へ ただ 流されている」と これは 僕も 思うことです 


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※今日の文字起こしのソースはこちらです

配信日時:2022年8月15日(月) 午後9:05~10:55、提供:某NHKラジオ第1
第5回高橋源一郎と読む「戦争の向こう側」2022
司会:高橋源一郎(作家)、出演:奥泉光(作家)、伊藤比呂美(詩人)
https://www.nhk.jp/p/sensounomukougawa/rs/GJ8WPJL8WQ/
取り上げる作品(小説):太宰治『十二月八日』『散華』『惜別』
(詩集):「大東亜 軍事保護院献納詩 (日本文学報国会編)1944」(堀口大學、高村光太郎、瀧口修造)
辻詩集(八紘社杉山書店)1943」
野戦詩集 (山雅房): 1941」(小鳥 、雲、悲歌)


趣旨:人びとを戦争に駆り立てることばの正体について考えます。

※動画の視聴はコチラですhttps://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=5017_01(聴き逃し | NHKラジオ らじる★らじる)(2022年8月22日(月)午後10:55配信終了)
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※▽21時台へのリンクはこちらです:https://wtti2.muragon.com/entry/226.html
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