一週間刻みの眺め(長め)サイト(笑)

今週、引き出しの中に容れたもの。

2022/3/28(月曜日)から今日まで。(第24週ー後半②)



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2022年4月1日(金)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録的なものなので、読み飛ばしを)。


「水曜日はサロック、昨日は天下茶屋で鮨。☐☐はいつも通りです。」(※☐☐:息子氏の名前)



もう一通、身内各位に出した「息子氏の進路変更のご挨拶」に対する返信で

お義母さんから、「あのメールなんなの」と 頂きました



夜は、菟田野のお義母さん(84)に、ラブレター書き(笑、同上で)。


「おかあさん こんばんは😊
>あのメールなんなの
昨日、「息子氏から、もうすでに、聞いていると思いますが…」と差し上げたメールのことですよね?おかあさんは 初耳だった、ということですね?申し訳ありません。
早速、息子氏に、理由をラインで聞いてみたところ、珍しく、即回答ありました。

↑そうは言っても、伝えないわけにはいかないのですが…

やるべきことをきちんとやることは、まあ自分自身を振り返っても、この年代は一番やれてなかったかなあと思いますので、
ひとまず、家族はなるべく、よく話なあかんよとのおかあさんの教えは絶対守るようにして、あとはしばらく様子見していきたいなと思います。

>いらん心配かけるし。(息子氏のラインより)
「ばあちゃん、いつも心労ばかりかけてごめんね。いつも、ありがとう。」という風に、いいように、受けとっていただけたら幸いです。
まあぼちぼち、なるようにしかならないということで、明日からもまたよろしくお願いします🙇」



それが済むと、要事前申込のウェビナー1つに参加しました。

テーマは、

対象挿話:ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』第4挿話 
第1部 第4挿話―なぜユダヤ人が主人公なのか 講師 河原真也
第2部 レオポルド・ブルームの地理学 講師 田村章

※資料㉝に、講演と質疑応答(一部)の部分起こしがあります。



「根っこばなし」より『あぜ道の蛙(げえろ)🐸』は、明日からまた再開します🙇業務連絡?(笑)




「猫草(観賞用)を日影から日なたへ移動中、上の仔が新芽を味見したねん🤔」
「元の食いしん坊兄ちゃんに戻ったニャン😺」




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資料のイメージ
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※ウェビナー(Webinar)とは、ご存知のようにコロナ禍、私たちの日常に、新たに加わった "ウェブ(Web)" 開催の "セミナー(Seminar)" のことです。
※画像が大きくて申し訳ありません🙇‍♀️


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※㉝

2022年4月1日(金)


「22Ulyssesージェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』への招待」

第1回イベント出版100周年特別企画:2022年×全22回のオンラインイベント

 - 日本ジェイムズ・ジョイス協会

https://www.joyce-society-japan.com/22ulysses/

「第4挿話」
第1部 司会/講師:河原真也「第4挿話―なぜ主人公がユダヤ人なのか」
第2部 講師:田村章「レオポルド・ブルームの地理学」
主催:Project 22 Ulysses

司会:河原真也・西南学院大学外国語学部教授

小林広直・東洋学園大学専任講師



※河原真也教授「第4挿話―なぜ主人公がユダヤ人なのか」の全文起こし


第4挿話は  first-time reader / virgin reader初読者、初めての人)には 読みやすい箇所ではあります 私自身 大学院生時代 徹底的に調べて 2~3年 かけて  やりました 多々良さんが Trinity Collegeを 調読(ちょうどく) というよみかたで 単語を 訳されました まさに ユリシーズの 特徴が 凝縮されている 言葉と思います 『ユリシーズの謎を歩く』は 大変 分りやすく かかれている ぜひ 調読のための一冊として おすすめしたいと思います 80年代に アイルランドに 行かれた方で ジョイス時代が まだ 残っていると 言われた方も 沢山 おられます 古い作品の映画も ユリシーズ 理解に 役立つかなと 思います ブルームを 演じている 役者が アイルランドでは 非常に 人気が高い人です 日本では 入手できないかなと 思います 『百年目のユリシーズ』 そして『ジョイスの挑戦』これは すごく 使えます 挿話の中で なにが ポイントなのかが 一発でわかります


前回までのまとめをしておくと 基本的には 1904年6月16日 ダブリンでの 一日の出来事  第一部は 1~3挿話まで スティーブンのことが 書かれている

第一挿話 3名 マーテルロー島 マリガンが 海へ 泳ぎに行く

第2挿話 学校が舞台 スティーブンが 歴史の授業 お給料もらいました ユダヤ人に関しての やりとりもあった テラスハウス 奥に見えるのは きれいな湾

第3挿話 挫折ポイント といわれています いろんな回想場面がある 発電所 Pigeon Houseの 2つの煙突は ダブリンの象徴として 残っている 多くのアイルランド人は ダブリンの象徴と感じるようですね ここまでが前回までのまとめです


第4挿話 ベッドに寝たまんま 奥さんが 旦那とやりとりしている ボイランと 不倫しているだろうと おもわれる 挿話が 見られます ジョージ教会が 見られます 午前8:00~8:45  猫が 両方の挿話に 出てくる ミルク 老婆 母親の形見等々 いろいろな 対応 対比が 出てくる 同じ時刻 第4挿話 北岸 エクルズストリート を舞台に ブルームの 人間臭い部分が たくさん 描写されている 排便シーン トイレ行って 大をする 小説に 描かれているのは たいへん 珍しい 覗き見る(peep) しかん  ブルーム1866年生まれは イエイツ(W.B. Yeats 1865-1939、アイルランドの詩人・劇作家)1865年生まれ と 同級生だったかも と 言われる はっきり言えない部分もある ブルームは いなずますくーる高校で 最終学歴は 終っています ブルームは 結構いい  学校出で あとの方で 数学的部分や 科学が でてくる  舞台となっているのは1904年 出版は 1922年 自由国として アイルランドが イギリスから 自立した年でもあります さらにそのあと 内戦が続き あまり いい思い出ではないものが おきます 1904年 日本でいうと 日露戦争 明治37年ということです 1922年は 日本では 大隈重信が なくなった 高橋是清内閣総辞職 そういう時代です 1914年後半から 21年までに ユリシーズは 書かれたと されています 1916年 イースター蜂起 これがきっかけで アイルランドは 自立の時期に 入ります 進んでいった時期と 重なります 研究者によって 視点が さまざま あるんですけど 穏健な 人たちだった 何もない年だった それほど 過激な ナショナリズムが 勃興していたわけではなかった などと 言われています まとめに入ると 基本は 書かれている時期と 1904年が 違う そこでしょうか なにが言いたいかというと 読みどころは 「高級帽」Hat と書くんではなくて ブランド名 タグの 擦り切れたさまを ここで 表現しています これがたいへん面白い ブルームの 思想は  社会改革 より良くしようという方向で 大変 ものを かんがえるようです 路面電車の 路線を どこどこに 引けばもっと よくなるのにと いうふうに 社会的インフラを そういった 色んな所で 出します 彼は ナショナルスクールで 洗練された 初等教育を 受けた イギリス教育よりも ある意味では 先んじていた 木曜日 この日は 屠殺をする日です 人口の1%が 移民しておりました 衛生状態は きわめて 悪く 負の一面 あります 一方で 社会的インフラが 非常に整っていた リフィー川が 階層の 分断点になっていると いえます  サウスサイドダブリンの方は 若干 上から目線で ノースの方を 見る 傾向が ありました

本題の ブルームのユダヤ性について 「やはりユダヤ人なんだな」「またにしよう」など

第4挿話に 非常に多く 急に出てきます ポイントの一つかもしれません ブルームは おとうさんが ハンガリー系ユダヤ人で カトリックに改宗した 臓物を 好む 別の挿話でも アイルランドから 阻害される エピソードが ありました 1900年 2千人の ユダヤ人が アイルランドに すでにいた リムリンでは ユダヤ人商店の ボイコット事件が 起こっています ブルームは トリエステでの 体験が 大きかった ミドルクラス以上の ユダヤ人がいたり のびのびの 暮らしていたり 宗派の分断は 北アイルランド紛争は 1969~ 約30年間 つづいた 対立ですが  圧倒的多数が カトリックを占める中で 色んな 対立があった その中で ユダヤ人 を挿入すれば どちらの側にも 属さない そういった 配慮が あったのではないかと 提案して終わりたいと 思います



※田村章・金城学院大学文学部英語英米文化学科教授「レオポルド・ブルームの地理学」の全文起こし


きょうは 金城学院大学の入学式だったんですけども 桜が満開でした 私自身は 『百年目のユリシーズ』に 参加させていただきました 実は 『五〇年目のユリシーズ』の本もありまして 挿話ごとに 論文が 掲載されています 基本文献に いまも なっております 出版が 遅れたのでしょう 50年目から 数年遅れて 1974年の 出版です 当時の 私は 小学校高学年で 遊んでばかりいましたけれども 地図ばっかり 暇があれば みていたので 先生方から ダブリンの 地図の 仕事をしてくれ 言われて とても楽しい 仕事でした 時刻表が ついているんですね 2じ55ふんには 牧師館にいたとか セーラにあったとか たくさんでてくる ジョイスは 非常に 精密な 物語りの設計図を つくっていたことが これが 分るんではないかと 思います ユリシーズを 読み解くには ずっと 2大ツールがあると 先生方が 言われていた いっこは 調読ツール もうひとつは 検索読みツール 略して 索読みツール といわれる Kindleの203円本 これが 必携ツールになるかと おもっています ちなみに ジオグラフィーですが ジオグラフィカルしか でてこない じゃ なぜ きょうは 地理学の話ができるかというと 索読みで まんなかに リフィー川 ここにいる スティーブンと こちらにいる ブルームが 同じ様な雲の変化を 意識したのか そこが あらわされているのが 分かるかと思います なんのために あるのか 検索読み ということで 犬の方が すこし おおっかった 161回 キャット 145回でした 究極の目的は 発見の通じる入口 だと思います それを 検索読みで 一つ発見した お話を きょうも できることになります 語源は 言葉の 織物です 一本の糸が テキストの中で そんざいする 意義を 確認する 意味があります 検索のなかに 糸が入っているんですね もういっこ 織物に たとえて 言いますと 文学作品が 引用の 織物だと いう とらえ方があります ブルームの 東方  オリエントに対する 想いが 書かれている 箇所が あります 三味線を ひく 女性が 出てくる もう一つは フビライハンについて かいた詩を ジョイスは 引用して 書いたのではないかと ユリシーズは こういう作品だということを 御承知いただいたらと思います 最初の場面 すごい いきなり 鶏の内臓を  食べるシーンが出てくる 私は ダブリンへ 行って 食べたんですけども 腎臓は やっぱり かすかに 尿の匂いがしました  口蓋 なにか ヒトの体内を 思い出させる 人体の解剖図 こちらを 連想させる わけなんですね ソーセージを 買うばめんで 生きのいい肉だと 女性のお尻を 言っているのか 肉屋の肉を 言っているのか どちらか わからない そういう書き方が されている だぶらせているのではと 思うんですね さきほどと 体内も 旅人と 考えている ところが あって 「ミクロ決死圏」を 思い出させます プロテウス号にのって そのひとの 体内に入って 病気を 治すシーンを 思い起こします ミクロコスモスとしての 人間の体 呼び起こすための 挿話かと 3回しかでてきません 一個 非常に重要なところで マイクロコズム ここで でてくるわけです  食べて 動いて トイレに行ってと そういうような 流れで 進んでいくと なにか リターンしていくことを 思い出させますけれども ムーブアバウト これが 大事で ユリシーズはまさに 地図と動きの本 と言えるかと思います 

おもしろいのは ゴッドと ドッグが ゴッドを 逆に読んだら ドッグになるということで 出てくる  ストラボンは ギリシアの歴史家で 紀元前から紀元元年の人なんですけれども 世界地図は 球体とは 世界が 認識されてなかった ホメロスは もっと おおむかしのひとで 地理学を始めた人だと オデユッセイアは 最初のチリの教科書だと いっていた ジョイスは それをもとに しました モーリーは ジブラルタル 生まれである カリュプソの おとうさんは 誰かごぞんじでしょうか アトラスです だから 地図帳を アトラス というようになったんですけども ここで モーリーと 地図 アトラスが つながったと 最初 ブルームは 肉屋さんに 腎臓買いに でかけて ぐるっと回って 帰ってくる 太陽の 暖かさに向かう まさに ブルーム:花のように太陽に向かう なんですね もういっこは 家に戻る リターン ところが スティーブンは 家に帰れない これと 対比されるかと思います 朝の買い物 が 対比されているわけですが ブルーム 地理を しょうがっこうの授業で やっている ジョガフリー はでてきている ジオグラフィーをあらわす ただひとつの 言葉になります 地名を 整理してみました ちょっと 身近なところで いきますと キッチン ベッドルーム トイレ まとめますと いろんな地図から 成り立っております この5つは 循環する 元に戻ってくる 円環のイメージで とらえることができると 思います ブルームは 6歳の時に 地理の絵本の 遊び紙に こういうことをかいていた これがなにか ブルームの世界と 一致していたように 私は感じました ただし 大英帝国の地名が 出てこないんですね もういっこ おもいしろいのは お父さんについての思い出 というのがあります レオポルド:息子6歳に おとうさんが 今は アイルランドにいるけど 昔は いろいろな国にいたんだよと いうことを 話す ベッドについて じいさん いくらで買ったんだろうと思う  プレブナーという ブルガリアに ある ジブラルタルの ヨーロッパのかなり東の方まで カバーされている オデユッセイアの世界に 匹敵する 世界が 言及されている そんなとおくまで いけるわけはない 裏話だろうという 注釈が つけられている解説書もあります 

直線的 円環的とみてきて 地層としての世界 世界は 物語り的にできている 国家民族宗教の大きな物語 そのなかで 家族は ブルームは 奥さんの不倫で 中心の喪失の状態にあって 非常に 不安定な状況にあった これが ユリシーズの世界なんではないかと いわれている  話の救いは なにか? 夫婦で 新しい物語を 書いてみようかと なっている 最後は 家族論 ユリシーズの とても興味深いところかなと ただ ユリシーズ研究では あまりされてないと 思います ブルームが 描く 家族像 とても モダンです これと 権力 キリスト教との 関係を 明確 にあらわした 研究が あればいいなと おもいます 以上です ありがとうございました

 



※質疑応答より一部起こし


>屠畜日は翌日の金曜日。第6挿話で言及されています。


河原真也

先ほど 私は 屠殺をするのは木曜日と 言いましたけれども アイルランドの 金曜日は カトリックの人は 肉を食べない日だから 金曜日に 屠殺をしたのか わかるひとがいれば よろしく お願いします



南谷奉良・共通教育学群 講師

>前半のコメントで大島英樹さんが指摘されているように、第4挿話だけでブルームと「ユダヤ人」という属性を結びつけるのは難しいですね。Jは、登場人物を少しずつ断片的に紹介していくので、初読者の方は今後、どうやってそのつながりが明確に成るのかをみていくと面白いかと思います。



河原真也

ブルームが ユダヤ人とは言えないとは どの方も 指摘していることでして 母方は ユダヤ人ではないと いうことでしょうか トリエステは 開放的で ユダヤ人だからということで 何かされることはない 社会的扱いが ブルームの こどものころにくらべたら ぜんぜんいい ブルームの ユダヤ的要素については 何十年 ジョイスを よんできて わからないという 結論です


田村章

ユダヤ人街に 近いところなんですね ミリーが 育ったところで とてもしあわせだったところは それが どうして 東へ ブルームが 行くのか ユダヤってことで どうしても ひきつけられるのではないかと もうひとつは 過去の しあわせなときを 思い出して ブルームが 向かっていくのではないかと おもいます






※次回のご案内からの転載です


次回第6回イベントは、4/15(金)20:00~22:00に開催し、山田久美子先生を講師に迎え、引き続きブルームが視点人物となる第5挿話を扱います。新規登録受付は4/6より再開致しますので、初参加の方はぜひご登録下さい!#22Ulysses

22Ulyssesージェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』への招待_イベント概要.pdf 



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